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【日記】4月の挫折~益体も無い弱さ~

4月になってから、自分でも驚くほどに、そして、情けないほどに、ダメだった。振り返ると、ダメになってひと月が経過しようとしているし、それを跳ね返そうといろいろと試しては見たが、やっぱりだめだった。今日は、そんなことについてダラダラと書いていきたい。

原因はわかっている。4月に組織が変わったことに起因している。全てはこれだ。いや、もっと言うと、特定の個人との関係性の問題だ。

まがいなりにもマネジャーのような仕事をしている。自分が担当するチームがこの4月に変わった。これまでは、比較的入社年次が若いメンバーが多く在籍しているチームを担当しており、そこでは、オペレーションから企画まで担当の業務領域でその高さも深さも割と自由に設計できるような仕事をしていた。

若いメンバーが多いということもあり、ある程度は素直に自分の言うことを聞いてくれたり、自分がやりたいような組織運営ができていたと思う。それは若いというだけではなく、メンバーが多かったということもその理由になっている気がする。

それが良いかどうかは別として、自分のスタイル的には、チーム運営はまずはコミュニケーションの量を重視する。全員そろってのMTGやその場での合意形成、相互理解の継続的なアクション等、チームとしてまずは良い雰囲気がベースにあって、そこから面白おかしく仕事をしていくというのがスタイルだ。

ミスをしても怒ることも叱ることも、ほとんどやらない。その代わり、その事実をみんなに自分で報告して、対策と今後の改善をみんなで考える。こういった仕組みを作っていくことを重視していた。

その背景は、攻撃的な雰囲気(緊張感のある雰囲気)からは、何も生まれないと思っているからだ。僕自身がそうなのだが、緊張している雰囲気では、報告すらも憚られるし、ちょっとした勇気がいる提案なんてできるわけがないのだ。そういう雰囲気で起こりがちなのは、正しい報告・連絡・相談ではなく、予定調和の(部下が勝手に上司が欲しがっているものを想像した)それでしかないし、それは単純に面白くない。

ある程度は、気軽に(半分冗談交じりで)、「こんなことやってみたらどうっすか?」的に言い合える雰囲気が大切だと思うし、そういう状態だと、ネタっぽく却下することも変な空気にならないし、普通にいいアイデアが出てきやすかったりすることもある。

緊張と緩和。こういったものをうまく織り交ぜながら、適度な笑いと真面目さみたいなものを取り柄にしてやってきたつもりだ。

ということで、ここまでは、私の6年くらいのマネジャーの持論みたいなものを簡単に乱文で語らせていただいた。

さて、冒頭申し上げたとおり、、4月から組織が変わった。それによって、自分の今までのチームが解散になり、全く新しい組織が立ち上がった。

つまりは、新しい機能の立ち上げを任されたわけだ。これは純粋にありがたく思うのだが、新規立ち上げなので、メンバーは最小限。実質自分ともう1人の2人体制。

詳細は伏せるので、やや抽象的な話になるが、先ほども書いた通り、僕は緊迫した空気が大嫌いだ。誰かが誰かに怒っていたり、自分が怒られたりするのも正直好きじゃない。

なぜか。単純にリアクションに困るのだ。

人が感情的になっている場面に立ち会うと、その空気が嫌すぎてどうにかしたいと思うのだけれど、どうしていいのかわからないのだ。

特に、自分が責められているパターンは尚のこと。別に責められていること自体はどうでもいいと思っているのだが、感情的になられると、もう何をいっても地雷を踏みそうな気がして、何にもリアクションが取れなくなってしまう。

僕としては、その変な空気みたいものから1秒でも早く立ち去りたいわけだが、いらないことを言ってしまって、余計に相手を怒らせてしまうという可能性もあるし、僕はそういう時に限って、そのようなことをしがちなのだ。過去の経験からこれはもう溜まったもんじゃないと学習している。

正直、相手が感情的になった時点で、自分はもうその人と真剣に取り合う気を無くしてしまっている。その人と本音で話そうとかいう気はその時点で一ミリもなくて、ただただ「あー、面倒くさい」と思ってしまうのである。

感情的になっていいことなんか一つもないと思う。いや、時と場合にはよるのかもしれないが、仕事ではあまりスマートだと思わない。

見方によっては、それが真剣に向き合っている証拠になったりするのかもしれないが、仮にそうだとしても、僕みたいな人間には絶対に伝わらない。もっとなんというか普通に話をした方がいいのに。

自分も相手に対して、そのような緊張感を与えてしまっている可能性はもちろんあるわけだが、誰かと話をする時に、緊張させるというのは良くないことだと思う。そんな状態で本質を突いた会話ができるわけがないのだ。

ということで4月早々に、緊迫した状態でメンバーから問い詰められることがあり、答えに窮して以来、僕はどうも考え込んでしまった。

・なんでこの人はこんなに攻撃的なんだろうか。
・なんでそんなに自分のことを正しいと思えるのだろうか。
・なんで自分の意見が通らなかった時に、相手の理解不足にしてしまうのだろうか。
・なんで人のことは簡単に否定するのに、自分が否定されたら顔を真っ赤にして怒るのだろうか。
・なんで自分だけが頑張っていると思っているのだろうか。
・なんでこんなに周囲の人たちをナチュラルに小馬鹿にするのだろうか。

こんな疑問がたくさん湧いてきて、どうしたらいいのかわからなくなってしまった。

いや、全ては、「自信があって大変よろしい」だし、「自分の正義を貫き通す」あるべき姿勢なのである。

だからこそ、僕はどう言っていいのかわからなくなってしまったと同時に、彼の方が正しくて、今までの自分のやり方は全て間違っていたのではないか?とさえ、思い始めてきたのである。

以降、僕が彼と対峙する時に緊張するようになってしまった。これまで、1on1なんかは大事にしてきたけど、それも4月は一度もやらなかった。できなかった。

これまでチーム運営で大切にしてきたこともほぼ実践することはなかったし、正直何もやっていない。

ただ、目の前の納期がある仕事を粛々とこなしていった。これまでは、存分に創意工夫を施していたような仕事もできる限り、そう言った要素は捨てて対応した。

怖かったのだ。また自分なりのやり方をして、そのメンバーからけちょんけちょんに否定されるのが。こう思っている時点で自分はマネジャーに向いてないのかもしれない。

これまでは、素直なメンバーとともに、チームをつくってきてそれが成功体験になっていたのだけれど、そんなものは妄想だったのかもしれない。

面白おかしく、というのは、冷静に考えてみたら、単なるおふざけで、嘲笑の対象だったのかもしれない。

次第にそんなことを考え始めて、部内への発信も滞った。

4月には子どもの入学式も入園式もあったが、かなりテンションは低かった。子どもたちには本当に申し訳ないと思う。

早く連休に入れと思い続けていた。とにかく会社に行くのが嫌すぎた。それはまだ何も解決していない。彼と2人で何かを話すのが嫌すぎる。いっそのこと、このまま何もやらずに、行けるところまで愛想を尽かしてもらってもいいかもしれない。

それくらい雰囲気とか関係性を一方的に壊してくる人が嫌いだ。いや、この場合、解釈によっては僕がそうなのかもしれない。まあ、それならそれでいい。

別に悔しくったって、攻撃的になる必要はないし、それで自分だけがスッキリした気になって、なんという傲慢な態度なのだろうか。誰かに何かを伝えたいとしても、もっと人の気持ちとかそういうことを考えられるようにならないとなぁ、とこの一件で僕はつくづく学習した。

本を読んでみたり、こうして文章を書いたり、走ってみたり。ようやくそういうペースを掴むことができるようになってはきた。

まだこれがどうなるのかはわからないけれど、とにかくこれまでのステップは継続していきたい。

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