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友人が体験した服の購入トラブルの話を聞いて、すごくモヤった話:後編

ざっくりいうと、、、
新作の販売方法が途中で変わり、その連絡が無く、確保されていると思っていたら自分の分は確保できていなかった。というはなし。
前編はこちら
後編では改めてモヤる点を挙げて深掘りしていきます。

入荷数が少ないから販売方法を変えたという点

入荷数が少ないのは今に始まったことではないはずで、販売方法をBからAに戻した理由がこれだとすると、そもそもなんでBを採用しようとしたのかという話になるんですよね。
もちろん友人はそこも聞いていました。
店側の回答は、先着順と言いつつ、情報が行き渡るタイミングがまちまちなため不公平ではないかとなったためだそうです。
(顧客からもそういった声は以前からあったようです。)
うーん、どっちにしても詰めが甘いんだよなぁ。。。
不公平って、何と何を比べて不公平と言っているのか。。。

確保できた人には連絡を入れて、できていない人には連絡していなかった点

逆に、確保できてない人に必ず連絡することを徹底した方がよかったのではないか。
店舗側も、途中で会社から販売方法戻せと指令が来て、てんやわんやなのはわからなくもないです。
こうやって何かあった時にクレーム言われるのは店舗の販売員ですし。
それでも、今回途中で販売方法を変えるというのはそれだけでリスクが大きいのはわかるはず。
そうなった時に連絡入れるのは確保できなかった方へ最優先するのが危機管理ではないだろうか。

確保できない人がすでにいるにもかかわらずSNSで入荷情報をアップしていた点

これも危機管理に入ると思いますが、なんでアップしたんだっていうただそれに尽きます。
販売方法Aの時も、予約者多数でいつ店頭にでるかわからないのに「明日入荷予定です」とアップすることも多数だったそうで。
なんでそんなことするんだろう。。。
何が目的なんだろう。。。

販売方法Bが、顧客の情報収集に委ねすぎな点

一斉入荷連絡後、キャンセルがでた商品についてはそのまま店頭に出るという点。
これまでのAであれば、まだ「欲しい」と言っている顧客に渡るルートであったのに対し、Bの方法だと、「欲しい」顧客が確実にいても、そこまで欲しいと思ってなかったユーザーの手に渡る可能性が増えるのです。
これ、一見ブランドの知見を広げるとか、ユーザー層を増やしたい場合にはいい手かもしれませんが、だとしたら、そもそもの製造数を増やすことから始めないとおかしいのでは。
この販売方法の場合、どうしても欲しい顧客は、自らSNSを逐一チェックして、さらに毎日店舗に電話して確認しないといけないのです。
欲しいならお前らが動けよと。
グッチとかシャネルとかくらいのハイブランドならまだしも、というか、ハイブランドこそ顧客への対応は徹底していますしね。
なんともモヤります。

スタートが同じではない

SNSやブログは店舗単位で行なっているため、店舗全体で統制をとってアップしているわけではない。
また入荷確定情報は店舗一斉だとしても、実際店舗に入荷する日は配送状況によって店舗ごとに異なるはず。
さらに、SNSを見るタイミングは人それぞれだし、電話を受け取るタイミングもしかり。
情報を得たところをスタートとするならば、そのスタートラインがバラバラなのに、予約というゴールラインは同じ位置で計られるわけです。
それで先着順って、ハンデどうなってるんですか?っていう。
元はこの不公平感から販売方法Bに変えたのでしょうけど、その販売方法も不公平感否めなかった感。

会社の方針が店舗と連携取れてなさげ

今回販売方法が変わった時点で、確保できてない人に連絡した方がよかったのではという点や、確保できない人がいるにもかかわらずSNSで入荷情報をアップしている点から見ても、教育(?)なのか方針なのかが徹底されていないのは明らかですね。
例えば、
・ヘビーユーザーを大事にします。とか
・購入1回以上と未購入の線引きくらいでその他は顧客のレベル分けしません。とか
ミッションなりヴィジョンなりを提示すれば、対応は取れると思うんですよね。各店舗で。
なんか、そういう意識のすり合わせができてないから、こういうことになるんじゃないかなぁと。
正直、店員も納得いってないんじゃないのかな
納得いってないっていうか、根本的にわかってなさそうな気がします。
なんでこんなクレーム来ちゃうのか。

もともとの製造数の少なさ=赤を出したくないのでは?

色々モヤっとして来て、もともと数が少ないというところがかなりネックになってくるんですよね。
価値を高めたいのか?という仮説も立てれるんですが、だとしたらライトユーザーに渡り易くなる販売方法に変えた意図がわからなくなるし。
元の販売方法Aにしても、予約者(顧客)が全てキャンセルしたらやっと店頭に出て、さらに通販にも載せるというルートを見ると、在庫死んでも出したくない感しか見えてこないです。

そう考えると辻褄は合う
SNSでせっせとアップしちゃうのも、在庫出したくないから。
万が一キャンセル出た時にも、SNSみてふらっと立ち寄ったユーザーが買ってくれるように。
製造数もギリギリ捌ける数。
顧客への危機管理が後回しになるのも、在庫への危機管理のが高いから。

このブランド(メーカー)のデザイナーはどういう思いでデザインしているのか

ここまで考えてくると、こういうところに行き着いてしまうのです。
・ただでさえ日の目を見る機会が少ない
・ブランドのデザインが世間に広まったかどうかは全く測れない
(広まる前に捌ける数しか出回らない)
・かといって、好きだといってくれる顧客にも届けられない
(捌けるならどのユーザーに渡ってもいい)
こんな状況が思い浮かばれる中、きっと顧客に求められるデザインやデザイナーがやりたいデザインではなく、確実に売れるデザインを求められているのだろうと想像します。
正直、超超超ロジカルなデザイナーでないとやっていけないのでは。
でもファッションデザイナー目指してる人で確実に売れるデザイン作りたい!って人、正直専門学校時代には一人も見たことありません。。。

今回のモヤりまとめ

・誰に何を売りたいのか見えてこない
・顧客とライトユーザーをどう捉えてるのか見えてこない
・販売員たちは納得して売っているのかわからない
・どういう思いでブランドの服をデザインしてるのか見えてこない
・総じて、その企業が何がしたいか全くわからない

まとめのまとめ

この話を聞いて、友人はそれはまあご立腹で、店にもテナント側にも訴えていたみたいですが、最後にこういってました。

正直、向こうの言う販売方法にしたがって対応してるのに、こう言うトラブルに見舞われると本当にどうしていいかわからなくなる。
販売方法自体も、こっちばかりが気にしないといけない事が多くてあまりいいとは思ってない。
でも服自体は好きだからやっぱり見れば着たいと思うし欲しくなる。
だから腑に落ちないけどやり方にしたがっているのに、こういう事があるのは本当に疲れるし、回数が増えてきてもう買いたくなくなってきた。

友人は、このトラブルが初めてではなく、こういった確保ミスが3回目だそうで。
まあ、そうなるよねぇと聞いてて思いました。
ほとんどの事業やサービスが、結局は人から人なんですよね。
媒体がなんだろうが、AI通してようが、ブレーンは人なわけで。
なんかそう考えた時に、その事業、サービスを提供する側は誰に何を届けたいのか、それを届けてどうなりたいのか、の順で考えないとこう言うことになっちゃうなぁって思いました。

普通に考えればわかることだと思うんですけど、忘れちゃうんですかねぇ。
気をつけないとな、自分も。


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