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最近見た本で良いのがあったので、お勧めしたい。「絶望名言」


Amazonにて販売されている本表紙の画像

「絶望名言」という本があります。昨日本屋に行ったときに、偶然みつけて、気になって買いました。

値段は864円+税

表紙は黒く、白で真ん中に「絶望名言」と書かれ、周りに名言が書かれています。

「開けない夜もある」
「無能、あらゆる点で、しかも完璧に。」
「絶え間ない悲しみ、ただもう悲しみの連続」

など、なんとも、暗い名言たち。

でも、僕は暗い名言のほうが幾分かマシかなと思うときがあるんです。「止まない雨はない」とか、明るい名言は数多くありますが、僕はあまり響きませんでした。どちらかといえば、残響に近い、何かを残すだけで、頬を伝う泪というのはありませんでした。そう、存在しなかった。

存在しなかったんです。

「無能、あらゆる点で、しかも完璧に。」はカフカの名言らしいんですが、凄く刺さりました。
寄り添ってくれて、ただ肯定もせず、否定もしない。まるで横に座る犬かと錯覚するぐらい、僕にとっては大きなものになりました。
これを切っ掛けにカフカ読んでみようかな。

楽しみだ。

絶望は皆平等だけど、等価というわけではないといえるでしょう。

「あいつはなんでそれ如きで悩んでるんだ。よくわからない」

永遠はないのに作り出し、錯覚する。
自分の命が残響になるまで気付かずに。その残響を感じない。

自分しかわからない自分の心はいつの日か、良薬のように苦い名言が必要なんでしょう。

それが、この絶望名言と思えます。


そう思いたいだけかもしれませんが。


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