ロッキングオンが選ぶ2016年のアルバム・オブ・ザ・イヤーを予想してみる 結果編

(勝手にやってるアドベントカレンダー企画の2本目です。)

 先日公開した、「ロッキングオンが選ぶ2016年のアルバム・オブ・ザ・イヤーを予想してみる」の結果編です。みなさんの予想はいかがだったでしょうか。

 さて、僕は既にtwitterで誰かがランキングをツイートしているのを見てしまったので結果を知っているのですが、一応そのまま書くことは伏せます。予想がどんな風に当たっていたのか、感想はどうかだけ書いていきますね。詳しくは本誌を読んで下さい。僕も帰国したら読みます。

 予想したランキングはこちらです。

1. A Moon Shaped Pool / Radiohead

2. Black Star / David Bowie

3. Blue & Lonesome / The Rolling Stones

4. The Getaway / Red Hot Chili Peppers

5. Lemonade / Beyoncè

6. I like it when you sleep, for you are so beautiful yet so unaware of it / The 1975

7. The Colour in Anything / James Blake

8. Hopelessness / Anohni

9. The Life of Pablo / Kanye West

10. 22, A Million / Bon Iver

 結果として、トップ10入りしたのは10組中7組。順位も当たっていたのは0組、前後賞は2組でした。かなり外しましたね。

 外した3組はJames Blake、Anohni、Bon Iverでした。その代わりに、Frank Ocean、Bruno Mars、Green Dayがトップ10入りしています。個人的にもFrank Oceanを入れるかどうか迷って、"Channerl Orange"を10位台に入れた過去から今回もそう予想したのですが、良い意味で外れてくれました。少なくとも、2016年の音楽メディアはBeyoncè「Lemonade」、Frank Ocean「Blond」、Chance the Rapper「Coloring Book」はトップ10に入れるのが義務だと思っていたので、一安心です。だからってGreen Dayかよ、しかもアレより上なのかよとは思いましたけどね!

 その3作品を除くと、Radiohead、The Rolling Stones、Kanye Westを大きく見誤ったのが悔しいのですが、ある意味では嬉しい誤算でした。

 予想を考えていた時に重視していたのが、以下の4つのジャンルの配分でした。

・Radiohead、Red Hot Chili Peppers、Green Day、Metallica、Weezerの、日本での人気が高い、ヘッドライナー常連組
・David Bowieはあらゆる意味で別格とした上で、更にThe Rolling Stones、Iggy Popといったレジェンドの存在
・Frank Ocean、James Blake、Bon Iver、Anohniといった静かに強い存在感を放っていたインディ・アクト
・Beyoncè、Chance the Rapper、Rihanna、Kanye West、Bruno Mars、The Weeknd、Drake、Lady Gagaといったポップ・アクト

 過去のランキングでは、上の3つを重点的に扱っていました。特に、フェス常連組は強くプッシュされることが多く、一昨年、昨年に起きたColdplayの1位はその状況を象徴していました。穿った見方をすると、ビジネス的に「そもそも売れるものを、プッシュしなくてどうする」という感じでしょうか。この部分が、ロッキング・オンのランキングが批判される主な理由ですね。

 とはいえ、ブルックリンを中心にしたインディ・シーンが大きな飛躍を遂げた2010年以降は、インディ・アクトにもスポットを当てています(2010年の1位はArcade Fire、2位はVampire Weekend)。レジェンドをフックアップするのはここ数年のロッキング・オンの特徴です。

 ただ、前の記事でも書いた通り、今最もヤバいことになっているのはポップ・アクトです。実際に、ロッキング・オンでも突然Taylor Swiftの"1989"をトップ10にぶっ込むという暴挙に出てから、ポップシーンに多少の無理をしつつも力を入れてきました。今年のランキングにおいては、それがかなり強く反映されています。つまり、ちゃんとFrank OceanやBeyoncèの新作を日本に紹介しています。まだロッキング・オンは、事実上唯一の、「今を追いかける」メディアとしての存在を諦めていません。

 それにしても2位には驚いたというか、「保守的な、ビジネスライクなロッキング・オンがそんな選択をしてしまうのか!!」と衝撃を受けました。まだ文章を読んでいないのでなんとも言えませんが、ロッキング・オンの意地のようなものを垣間見ました。個人的には、今年のランキングは(ロッキング・オンらしいいつも通りのツッコミどころはあるものの)、年末のディスクガイドとしてはなかなか良い仕上がりなのではないでしょうか。これを期に洋楽を聴いてみようという2007年の僕みたいな人にもオススメ出来ます。そうじゃなきゃ、ロッキング・オンのランキングは意味が無いので!

 個人的にはBruno Marsの新譜も良いけれど、だったらThe Weekndを入れるべきなんじゃないかなぁなんて突っ込んだりしてます。

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ノイ村

音楽の話をしよう。軽めに。

最近では1分で読めなくなってきている音楽コラム。
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