SUMMER SONIC 2016 傾向と対策 DAY-2

 2日目です。一部では「Radioheadの単独公演+凄い量の前座」とまで言われていますが、個人的には楽しい音楽が好きな人は一日中MOUNTAIN STAGEにいた方が楽しいんじゃないかなと思ったり。だってThe Jacksons→Mark Ronson→Flo Ridaの流れなんて素晴らしいじゃないですか!誰もが知る新旧ポップソングの応酬ですよ!!

 ここでは個人的な好みを書いてるので、こんな感じです。ただ、「みんなレディへ言いまくってるからレディへ行こうかと思う」っていう人は無理しなくてもいいかなぁと。僕はレディへ見るけどね!好きだから!

○Nothing But Thieves [MARINE 11:00-11:35]

 昨年アルバムリリース前にして、MOUNTAIN STAGEに大抜擢された英国期待の骨太新人が、順調にMARINE STAGEへとランクアップ。僕は実際に去年のステージを観ているのだけど、とにかくコナーのボーカルが圧倒的で一見の価値あり。特にライブでは毎回披露するLed Zeppelinの「Immigrant Song」のカバーは必見で、堂々たる歌いっぷりと声の伸びっぷりに僕は度肝を抜かれました。昨年はリズム隊がボーカルに追いつけていないような印象を受けたので、1年間での成長ぶりにも期待。

○MØ [MOUNTAIN 12:40-13:20]

 昨年を代表する一曲「Lean On」。EDM/トラップの波に乗り更に勢いを増すDiploとDJ Snakeが手がけたこの曲でボーカルを務めているのがMØだ。最近はMajor Lazerの「Cold Water」にも、あのJustin Bieberと一緒に参加したりと至る所でその名前を耳にする彼女が、やっとサマソニに登場。客演だけではなく、ソロ楽曲でもヒットを飛ばしまくっていて、ライブはさながら最新型ポップシーンのショーケースになるはず。こんなに早い時間に、日本で観れるのは今だけかも!

○Mayer Hawthorne [MOUNTAIN 13:50-14:40]

 昨年のベストアクトと声が挙がる事も多かった、モダン・ファンクユニットのTuxedo。ゆったりとしたディスコ・サウンドでサマソニの観客を魅了した彼らの一人が、Mayer Hawthorneだ。つまり、昨年Tuxedoを心から楽しんだ人はこのステージに行かない理由は無い!「RAM」だったり「Yellow Dancer」だったり、あの空気の良さが若い人の間にも浸透し始めている今だからこそ、やはり彼のライブは観ておきたいし、夏の終わりにあの頃の空気を纏いながらゆったり踊るなんて素敵じゃないか。

○METAFIVE [SONIC 14:45-15:35]

 「高橋幸宏(YMO,...) × 小山田圭吾(Cornelius,...) × 砂原良徳(ex.電気グルーヴ,...) × TOWA TEI × ゴンドウトモヒコ × LEO今井」という並びを見て興奮する人はまず行くべき。「それってつまりオジさん達の渋いバンドでしょう?」って思う人は上の動画を見て、異常なまでにエッジの効いたサウンドと、昨今のシティ・ポップの流れに真正面から"本物"を提示してくるクールな佇まいに痺れてほしい。日本産ロック・バンドの最新型がここにあります。

○THE YELLOW MONKEY [MARINE 15:50-16:50]

 僕としては「歌謡曲や演歌を筆頭とした日本の音楽の良さ」と「ストーンズやボウイを筆頭とした海外の音楽にあるカリスマ性や圧倒的なカッコ良さ」を史上最も高次元で実現したバンドがTHE YELLOW MONKEYだと思っている。というか、ONE OK ROCKも[Alexandros]も最高にカッコ良いんだけど、この「ALRIGHT」のPVだったり、アーティスト写真の「立っているだけでロックスター」みたいな佇まいには最高に痺れましたよね。元々フジロックだったりバタ臭さだったりで洋楽好きから反感を買う事も多いバンドではあったけれど、再び戦線復帰ですよ。懐メロなんて口が避けても言えない。

○サカナクション [MARINE 17:20-18:30]

 今年のサマソニでは2013年のMr.Children以来、3年ぶりに邦楽アクトがセカンドヘッドライナーを務める。そしてそれはRadioheadのオープニングアクトとも同義で、今や日本人の誰もが知るバンドとなったサカナクションにかかる期待は計り知れない。

 クリエイティブマンの清水社長は、幾つかのインタビューで「日本人アーティストのクオリティは近年本当に高まってきている。だからこそ、サマソニにおいて最も重要なアーティストでもあるRadioheadの前は日本人アーティストにしたかった」と語っている。その背景には、「邦楽であるというだけでナメられる」という洋楽コンプレックスだったり、「音楽自体オワコン」というスノッブな空気だったり色々な感情があると思う。一方で、一部のポップ・アイドルを除けば洋楽シーン全体が下火となり、世界中のフェスティバルでヘッドライナーを務めるようなアクトが来日する気配が無いなんて事も日常茶飯事だ。きっと向こう5年はKanye WestもBeyonceも日本に来る事は無いだろう。それでも今年のフジロックにおいてRed Hot Chili Peppersが出演した日はソールドアウトとなり、サマソニでもRadioheadが出演する日は2日券と共にソールドアウトとなった。そこにいるのは、ずっと同じ人達なのではないだろうか。邦楽界隈にしても、いよいよシーンの蛸壺化が留まるところを知らなくなっている。

 サカナクションの立つ場所は独特だ。電子音楽と歌謡曲、内省的な歌詞世界と本来のダンス・ミュージックが持つ高揚感を丁寧にまとめ上げた彼らのサウンドは唯一無二のものだ。そして紅白歌合戦に出演する程の巨大な大衆性を持ち、一方で決して悪い意味ではないのだがSEKAI NO OWARIのようなアイドル性は持たない。「音楽のクオリティ」ただ一つで日本の音楽シーンのトップに君臨している。だからこそ、彼らをよく知る音楽好きであれば、サカナクションがRadioheadの前に登場すると聞いて違和感を感じなかったはずだ。

 彼らはこれまで先ほど述べてきたような様々な「壁」を破壊しようと試みてきた。音楽がカジュアルになりすぎる時代に、執拗に音に拘り、3年前のライブでは200本以上のスピーカーを用意して6.1chの音響を実現した。自身が影響を受けてきた音楽を知ってもらうために、twitterやラジオで何度も情報発信を続けてきた。そして今年は「JOIN ALIVE」で念願であった野外レイヴを実現し、Akufenや砂原良徳等を招いている。EDM全盛の今、ダンス・ミュージックの本質を知ってもらうためだ。

 さて、2016年のSUMMER SONICで、サカナクションがRadioheadの前に出演する。その空間で、彼らが壊さなければいけない、そして彼らにしか壊せない「壁」はいくつあるだろうか。

○Radiohead [MARINE 19:00-21:??]

 ちょっとサカナクションで真面目に書きすぎましたね。詳しくは前に書いた記事を読んで下さい。長文を書いておいてあれですが、やっぱり僕は今年のサマソニで一番楽しみなのはRadioheadなんですよね。説明するのは難しいけれど。

○The 1975 [SONIC 20:35-21:50]

 これも前に記事書いてるのでそっちを参考にしてください。正直、Radioheadが2時間以上やるなんて話もあるし、余韻に浸りたいという気持ちもあるけれど、これからの時代を担うアクトが締めくくるなんて粋じゃないですか。やっぱり見たいものは見たい。

 それでは現地でお会いしましょう!!(間に合えばホステス編も書きます)

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ノイ村

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