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わたしが選ぶ泣けるミュージカルソング

こんにちは、N村です。
タイトルを書いて、やばいなと思った。民法の音楽番組の特集かよ。「泣けるラブソングランキング」的な。センスがない。絶望的だ。
でも今回は性癖とか書くの申し訳ない(※それは前回もだ)のでこのタイトルに至った。配慮の結果だ。ワタシ全然悪クナイ。

表題の通り、今回ご紹介するのは「泣ける」ミュージカルソングである。
泣けるミュージカルソングといえば昨シーズンフィギュアスケートで怪我から復帰した山本草太選手がジキル&ハイドの「This is the moment」を使っててファンが日本語歌詞読んで泣いてたけどあれは作品の中でのコンテキストを考えると盛大なフラグ曲である。余談でした。

愚かな愛

「デスノート THE MUSICAL」より
作曲:フランク・ワイルドホーン
作詞:ジャック・マーフィ
訳詞:高橋亜子

何度もnoteで書いているが、この曲はすごい。
掛け値なしにすごい。歌ってる濱田めぐみさんもすごい。掛け値なしにすごい。
> 2.5次元を超えた2.5次元ミュージカル「デスノート THE MUSICAL」

ミサが第二のキラである、ということがLに知られ、捕まってしまった後、そのミサを助けたいと願う死神レムのビッグナンバーだ。

磔刑のような状態で拘束されたミサの足元に跪き、彼女の足にキスをするところからこの音楽が始まる。

ミサが磔にされる姿は、おそらくキリストの磔、レムが足にキスをするのはマグダラのマリアのオマージュなのかな、と思ってる。

「助けてやりたい」と静かに歌い出し、ミサの月への愚かな愛について歌う。ミサは命をかけて、月を愛していて、彼のためなら寿命の半分なんてどうでもいい!と言って死神の目を寿命の半分と引き換えに手に入れたミサ。Lに捕まり、キツい状況の中でも口を割らず、ついにはデスノートの所有権すら放棄しようとするミサ。
彼女の愛は無償の愛だ。その愛を愚かで不可解、と歌いながらも、彼女はなんとしても彼女を救いたいと歌うのである。

この体が砂になろうと
消え去ろうと どうでもいいことだ

曲のラスト、壮大に歌い上げた最後に、「胸が静かだ」と締め括られ、場面が転換のために暗転する。
暗転とほぼ同時に、レムは舞台上に崩れ落ちる。ストーリー上、彼女が砂になるのはもう少し後の話だ。だが、彼女はあの瞬間、たしかに砂になった。

愚かな愛はミサの月への愛のつもりで、レムは歌っている。けれど、愚かな愛を本当に貫いたのは果たして誰だったのだろうかと思わずにはいられない。

ダンスはやめられない

ミュージカル「モーツァルト!」より
作曲:シルベスター・リーヴァイ
作詞:ミヒャエル・クンツェ
訳詞:小池修一郎

大人気作品「モーツァルト!」で、悪妻であると有名なアマデウス・ヴォルフガング・モーツァルトの妻、コンスタンツェの歌うナンバーだ。

説明できないから、モーツァルト!のDVDを観てくれ。ソニンさん出演ver.だとなおよい。いや、平野綾さんでもいいけど。

二番の「引っ込み思案 目立つのが嫌いな少女」からコンスタンツェの歌声と表情にひたすら心が揺さぶられて、胸の奥が締め付けられる。

もし彼が神に召され
天国へ行っても
泣いたりなんかしないわ
私流に弔うの

この辺りでもうボロボロである。わたしの目の周りが。
コンスタンツェの感情が爆発する楽曲である。
最高。

GOLD

ミュージカル「GOLD ~カミーユとロダン~」より
作曲:フランク・ワイルドホーン
作詞:ナン・ナイトン
訳詞:森雪之丞

「考える人」の像で有名なロダンの弟子で彼の愛人カミーユ・クローデルの物語だ。

新妻 聖子「SEIKO - EP」https://itunes.apple.com/jp/album/seiko-ep/1054877629

こちらのCDに収録されている。
何も言わずに聴いてくれ。

彼女が才能と嫉妬と妄想に狂った末に見つけた黄金があなたにも見えるかもしれない。

まとめ

・濱田めぐみはすごい
・ソニンはすごい
・新妻聖子はすごい

この3人がやってる役はまず間違いないのでミュージカル観るときは参考にしてください。

名曲揃いのミュージカルの世界、是非一度観てみてください。

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