ホーム掲載記事発行物について

論文

糞便微生物叢移植に由来する腸内細菌叢はミマスホヤの体重を増加させる

https://www.animbiosci.org/m/journal/view.php?doi=10.5713/ab.23.0475

Jing Ren1 , Yumei Li1 , Hongyu Ni1 , Yan Zhang2 , Puze Zhao1 , Qingxing Xiao1 , Xiaoqing Hong1 , Ziyi Zhang1 , Yijing Yin1 , Xiaohui Li3 , Yonghong Zhang1 , and Yuwei Yang1
1吉林大学畜産学院、長春130062、中国
2吉林農業科学技術大学畜産科学技術学院、吉林市、132109、中国
3吉林大学基礎医学学院動物実験センター、長春130021、中国
コレスポンディング・オーサー： 電子メール：yangyuwei@jlu.edu.cn
2023年11月9日受領、2024年2月8日受理。
要旨
目的
ミマス鳩と比較して、シーチー鳩は腸内細菌叢が豊富であるため、粗食に対してより高い耐性を示す。本研究では、シーチー鳩由来の腸内細菌叢の利用可能性を検討するため、ドナーからの糞便微生物叢移植（FMT）後のミマス鳩の腸内細菌叢と身体指数を評価した。
方法
生後1日のスクアブ90頭を無作為にコントロール群（CON）、低濃度群（LC）、高濃度群（HC）に分け、それぞれ0、0.1、0.2g/15mLの濃度の菌液200μLを経口投与した。
結果
その結果、FMTによりHC群およびLC群のミマスカブの体重が改善し（p < 0.01）、0.1 g/15 mLがFMT時の至適投与量であることが示唆された。16S rRNAシークエンシングを行った結果、CON群と比較して、FMT投与群では微生物叢、特に乳酸桿菌、ムリバキュラ科、メガファエラ（p < 0.05）の存在量が顕著に増加した。ランダムフォレスト解析により、主要微生物の主な機能は代謝に関連する経路に関与していることが示され、宿主体内での重要な役割がさらに明らかになった。
結論
FMTはスクアブの体重と腸内細菌叢を増加させるための実行可能な方法であり、スクアブ飼育の経済的実現性を高めるためのユニークな手段であることが明らかになった。
キーワード：体重、糞便微生物叢移植、腸内細菌多様性、ハト、16S rRNAシーケンス
著作権はアジア・オーストラリア畜産学会（AAAP）に帰属します。
| このジャーナルについて｜著者への指示｜サイト全体を見る｜AAAP.