潰瘍性大腸炎の寛解導入における糞便微生物叢移植の役割

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潰瘍性大腸炎の寛解導入における糞便微生物叢移植の役割
Saleh A. - Parsa S. - ガルザ M. - Quigley E.M.M. - Abraham B.P.
https://doi.org/10.1159/000529591
ABSTRACT
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要旨
背景 炎症性腸疾患(IBD)の病因において、マイクロバイオームおよび/またはマイクロバイオームと宿主免疫系の相互作用が重要な役割を果たすことを裏付ける研究が数多くなされています。その結果、潰瘍性大腸炎(UC)を含むIBDの管理において、糞便微生物叢移植(FMT)などの微生物叢調整介入に注目が集まっている。要約:UCにおけるFMTの臨床効果は研究によって異なるが、これまでの結果はFMTの最適な使用に向けてのガイダンスを提供すると考えられる。したがって、マイクロバイオームの生物多様性の増加、短鎖脂肪酸産生菌、Clostridium Cluster IVおよびXIVa、Odoribacter splanchnicusの存在、Caudovirales bacteriophageのレベルの低下が、良好な反応を予測するドナーのマイクロバイオームの特性として同定されてきた。しかし、研究間でFMTのプロトコルに一貫性がないことがその解釈を難しくしているため、現在のところ、UCの治療法として一般的にFMTを推奨することは、反応性の予測や時期尚早であると考えられます。UCの治療におけるFMTの役割を明確にするためには、これまでの知見に基づいてデザインされ、標準化されたプロトコルを採用した追加のランダム化比較試験が必要である。重要なメッセージ UCにおけるマイクロバイオーム制御の使用には、十分な根拠がある。研究プロトコルにばらつきがあり、研究デザインに制限があるため解釈が難しいが、FMTは全体としてUC患者に有益であると思われる。利用可能なデータは、FMTの反応を予測する要因を特定し、最適なFMT試験プロトコルの開発につながるはずである。

S. Karger AG, Basel

記事・出版物詳細
受理されました。2022年7月30日
受理されました。2023年2月3日発行
オンライン公開 2023年3月1日発行
ISSN: 0257-2753 (印刷物)
eISSN: 1421-9875 (オンライン)

追加情報: https://www.karger.com/DDI

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