全身性抗生物質の同時投与を必要とする患者におけるバンコマイシン経口投与期間がClostridioides difficileの再発率に及ぼす影響

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全身性抗生物質の同時投与を必要とする患者におけるバンコマイシン経口投与期間がClostridioides difficileの再発率に及ぼす影響
Diana Kwiatkowskiほか、Infect Control Hosp Epidemiol. 2024.
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要旨
背景 全身性抗生物質の併用を必要とする患者におけるClostridiodes difficile感染症(CDI)に対する経口バンコマイシンの治療期間を示すデータは乏しい。

目的 全身性抗生物質の併用が必要な患者におけるCDIに対するバンコマイシンの処方方法を評価し、バンコマイシンの投与期間を標準的な期間(10~14日間)と比較して延長(14日間超)することでCDIの再発が減少するかどうかを検討すること。

方法 このレトロスペクティブコホート研究において、バンコマイシンによる治療を受け、全身性抗生物質を72時間以上重複投与されたCDIの初回エピソードを有する成人入院患者を評価した。対象とした転帰は、CDIの再発およびバンコマイシン耐性腸球菌(VRE)の分離であった。

結果: 対象患者218例のうち、36%が標準治療期間、64%が延長治療期間をそれぞれ中央値で13日間(11~14日)および20日間(16~26日)受けた。治療期間が延長された患者では、全身性抗生物質とバンコマイシンの重複投与期間の中央値が長く(11 vs 8日;P < 0.001)、カルバペネムの使用および感染症診察が有意に多かった。8週後の再発(標準期間12% vs 延長期間8%;P = 0.367)、6ヵ月後の再発(標準期間15% vs 延長期間10%;P = 0.240)、およびVRE分離(標準期間3% vs 延長期間9%;P = 0.083)は、群間で有意差は認められなかった。多変量ロジスティック回帰において、抗生物質の投与終了前にバンコマイシンを中止したことは、8週間後の再発の独立した予測因子であった(OR、4.8;95%CI、1.3~18.1)。

結論 全身性抗生物質の投与終了日に対する経口バンコマイシンの処方は、バンコマイシンの総投与期間単独よりもCDIの再発に大きく影響する可能性がある。これらの知見を確認するためにはさらなる研究が必要である。

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