免疫療法不応のメラノーマ患者において、糞便微生物移植が奏効を促す

https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/33303685/

Erez N Baruch et al. Science. 2021.
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腸内細菌叢は、前臨床マウスモデルや観察患者コホートにおいて、抗PD-1（プログラム細胞死-1）免疫療法に対する腫瘍の反応に影響を与えることが示されています。しかし、がん患者における腸内細菌叢の変調は、臨床試験で検討されたことはありません。本研究では、抗PD-1抵抗性の転移性黒色腫患者10名を対象に、糞便微生物叢移植（FMT）および抗PD-1免疫療法の再導入の安全性と実行可能性を評価する第1相臨床試験を実施しました。その結果、3名の患者さんで臨床効果が認められ、うち2名が部分奏効、1名が完全奏効となりました。注目すべきは、FMTによる治療が、腸管固有層と腫瘍微小環境の両方における免疫細胞浸潤と遺伝子発現プロファイルの好ましい変化と関連していたことである。これらの初期の知見は、がん治療における腸内細菌叢の調節に示唆を与えるものである。
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でのコメント
マイクロバイオーム移植による免疫療法への反応。
スタワーH.Nat Med. 2021. PMID: 33442010 抄録はありません。
腸内細菌叢を調節して癌を治療する。
Woelk CH, et al. サイエンス. 2021. PMID:33542126 抄録はありません。
抵抗力を克服するためのマイクロバイオームの標的化。
Simpson RC, et al. Cancer Cell. 2021. PMID: 33561397
がん免疫療法のハードルを越える。
ヨークA.Nat Rev Microbiol. 2021. PMID: 33597747 抄録はありません。
FMTがICIに対する耐性を克服できることを初めて臨床的に証明した。
Elkrief A, et al. Nat Rev Clin Oncol. 2021. PMID:33742164 抄録はありません。
糞便微生物叢移植：メラノーマにおけるPD-1遮断に対する耐性を回避できるか？
Derosa L, et al. Signal Transduct Target Ther. 2021. PMID: 33966043 無料PMC記事です。抄録はありません。
糞便微生物叢移植はメラノーマの免疫療法耐性を助けるかもしれない。
フィヨンM. CA Cancer J Clin. 2021. PMID: 34101828 レビューです。抄録はありません。
免疫療法反応を回復するためにマイクロバイオームを利用する。
Bullman S, et al. Nat Cancer. 2021. PMID:35121929 抄録はございません。
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