見出し画像

猫の長寿がいよいよ実現間近

筆者は30年前子供だったが田舎の家で野良子猫を拾い、放し飼いをしていた。5歳前後で死んでしまったが当時の猫はせいぜい5年生きればマシと言われるレベルで、10年生きるのは稀な例であった。しかし猫も長寿化が進み、飼い猫であれば現在は15歳前後まで生きられるようになったのである。これだけでもすごいことだが、東京大学で開発中のある薬が実用化されれば猫の平均寿命は30歳まで行くのではないかという話が出ている。

AIMによって猫は長寿化する

東京大学では2023年の実用化を目指し宮崎徹教授が猫の腎不全を治せる薬のAIMを開発した。現在の猫の3匹のうちの1匹、もしくは15歳以上のうち80%が腎臓病になると言われていてとても腎臓が弱く、老廃物が蓄積されてしまうことにより機能不全となり、死に至るケースは絶えなかった。そこでAIMを投与することでこの問題を解決できるというのである。同時に健康寿命と平均寿命が大きく伸びることにも期待が高まっている。

一時は実験が中断されていた

このAIMだがコロナパンデミックの影響もあり、スポンサー企業からの支援が途絶え、一時は研究中止に陥っていた。しかしこのニュースを聞いた全国の方からたった1週間で約1億円の寄付が集まり、実験が再開できたのである。宮崎教授も「モチベーションがあがる」と言っており、開発者のやる気はMAX状態である。昔の猫の死因は餓死や交通事故が主であったが現代の猫の死因は腎不全、がん、心臓病と言われておりこの中でも腎不全が占める割合が高いため、AIMが一般化されれば長生きできる可能性は高くなる。近年人間も不老長寿が近付いていると感じているが、猫や犬など人間に愛されるペットの長寿化もすぐそこまで来ている。



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?