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パキスタンの仕立て屋さん

パキスタンで民族衣装を買うときはカスタムメイドが主流です。自分のお気に入りの布を生地屋から調達し、仕立て屋に持っていき、自分の体型を採寸してもらい、仕上がりデザインを伝え、カスタムメイドで縫製してもらいます。世界にひとつだけの服が出来上がります。

パキスタンでは、男性も女性も子どもたちもシャルワール・カミーズ(またはサルワール・カミーズ)という民族衣装を着ることが多いです。シャツを意味するカミーズと、ボトムスを意味するシャルワールのセットで着用され、女性は更にドゥパッターと呼ばれるスカーフを組み合わせて着用します。

シャルワール・カミーズ

パキスタンではもちろん既製品の服も売っていますが、カスタムメイドが一般的です。生地屋も仕立て屋も同じ市場内に隣接しているので利用するのに大変便利です。生地屋には所狭しと色とりどりの布が展示されてあり、仕立て屋には数台のミシンと様々な縫い糸が置いてあります。

生地屋
仕立て屋

希望の仕上がりデザインは、襟のライン、袖のデザイン、丈の長さ、ボトムスの形など好きなように注文することができます。もちろん、リボンやレース、ボタンを付けてもらうこともできます。また、民族衣装だけではなく、結婚式の衣装や西洋風のドレスも作ってもらえます。

街の仕立て屋には、一般的な縫製から、航空会社の制服、学校や専門職の制服、軍服まで色々な専門店があります。

生地代含まず仕立て賃のみで 800ルピー 〜 1,300ルピーぐらい、ラマザンやイードなどの繁忙期は1,500 ルピーぐらいが相場です。生地代は、普段着の生地はだいたい1,500ルピー以上、高品質の生地はだいたい3,000ルピー以上で販売されています。(2024年2月1日現在 1ルピーは0.52円です)

仕立て屋

パキスタンではおめでたい機会に新品の服を調達する習慣があるので、ラマザンやイードなどの繁忙期は仕立て屋にとっては書き入れ時になります。この時期には仕立て屋は人員を増やし、昼夜問わず働き電気代もかさむので、それに伴い仕立て賃も値上がりします。

日本で生地から仕立てるとなると最低でも数万円しますので、パキスタンのように手頃な値段で仕立ててくれるお店が日本にもあったらいいなぁといつも思います。

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