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サイフルムルク湖

サイフルムルク湖は、パキスタン北西部のカイバル・パクトゥンクワ州にある、雄大なカガン渓谷の北端、サイフルムルク国立公園内にある山間の湖です。 この湖は海抜 3,224 mに位置し、パキスタンで最も標高の高い湖のひとつです。

真っ白な雪を頂いた山々に囲まれた美しいターコイズブルーの湖は、パキスタン国内外からの観光客が訪れる人気のスポットであり、自然愛好家、写真家、トレッカーで賑わっています。湖の色がターコイズブルーになる理由は、豊かな生態多様性があり、多くの種の藍藻が生息しているためです。

サイフルムルク湖は、谷を流れる小川の水を氷河の堆積物がせき止めて形成されました。 カガン渓谷は、その地域が氷で覆われていた約30 万年前の氷河時代に形成されました。 気温の上昇と氷河の後退により、かつて氷河があった場所には大きな窪地が残され、氷が溶けた水が湖に向かいました。

緑がかった青の透き通った凍てつく、この湖の名前は、伝説の王子にちなんで名付けられました。 エジプトの王子が、この湖で妖精姫に恋に落ち、湖の近くで12年間その妖精姫を待ち続けたと言われています。このお話は、スーフィー派の詩人ミアン・ムハンマド・バクシュによって書かれました。

サイフルムルク湖にアクセスできるのは主に夏の間、つまり5月から9月中旬までです。 冬の間は、大雪や地滑りにより危険なため立ち入りは制限されています。