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パキスタン文化の中心地ラホール

ラホールはパキスタンの文化・芸術の中心地です。その文化は独特で、芸術、音楽、食文化、ファッションなどにおいて、南アジア、中東、中央アジア、西洋の影響がみごとに融合されているのが特徴的です。この記事では、パキスタンの国中外から多くの人々を惹きつけるラホールの文化について紹介します。

地理
ラホールは、パキスタン北部のパンジャーブ地方に位置するインドとの国境付近にある都市です。パキスタンではカラチに次いで国内第二の人口規模を持つ都市であり、南アジア有数のメガシティでもあります。

歴史
現在はパキスタンのパンジャーブ州の州都であるこの都市は、かつてはムガル帝国とシーク帝国の首都であり、大英帝国のパンジャーブ州の首都でもありました。ラホールはパキスタンの歴史においてとても重要な役割を果たしています。パキスタンの独立宣言が行われたのもこの都市で、独立当時は新興パキスタン最大の都市でした。独立前のラホールには、多数のヒンズー教徒、シーク教徒、イスラム教徒が密接に住んでいました。

パキスタン独立記念日

芸術
ラホールの芸術はムガル帝国時代の影響を強く受けています。ラホールの歴史的建造物はムガル帝国の芸術と建築の遺産ですが、アーリア人、アラブ人、ペルシャ人、イギリス人、シーク教徒、ギリシャ人の影響も受けています。ムガル帝国時代の建築物には、バードシャーヒー・モスクやラホール城、シャーラマール庭園、ジャハーンギールとその妃ヌール・ジャハーンの廟などがあります。

シャーラマール庭園

音楽
ラホールの文化は多様な音楽を生み出してきました。ラホールの音楽は、ヌスラット・ファテ・アリ・カーンの伝統的なカッワリーから、アブラル・ウル・ハクのパンジャービ音楽、それから、パキスタンのU2とも呼ばれるジュヌーンのスーフィー・ロックまで多義にわたります。それぞれがマクロレベルでパキスタンの音楽シーンに貢献し、今日の音楽につながっています。

アブラル・ウル・ハク
ジュヌーン

食文化
ラホールは非常に豊かな食文化を持つ都市です。ラホールの人々は、食べ物が大好きであることで有名で、この都市には美食に関して多種多様な選択肢があります。伝統料理、郷土料理、中華料理、モダンなレストランの他、マクドナルドやピザハットなど欧米のファストフードチェーンも市内のあちこちで営業しています。

ラホーリー料理

ファッション
ラホールは、カラチと並んでパキスタンのファッション中心地として知られています。パキスタンのファッション産業のほとんどはラホールに拠点を置いており、有名なデザイナーやモデルの事務所もラホールを拠点に活動し、デザイン大学やファッション関連の学校も多く存在します。

ファッションショー

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