見出し画像

わたしのリアルーお仕事編


現実はいつだってリアルすぎるから、SNSではロマンティックでふわふわの砂糖菓子みたいな存在でいたかった。けど、変わることを余儀なくされた現状を残しておくことはなんだか重要な気がする。

きっと多分、わたしは今のことを振り返る日が来るだろうし、これから進む道に迷ったときに、この感情を思い出したい時に、そのためのヒントくらいになればいいと思う。

わたしの記録は、誰かの価値になるものではないだろう。

「コロナで生活どんな感じに変わった?」とは安易に聞けないけど、ちょっと気になる、みたいな好奇心を満たしてくれてもいいし、こんな価値観なんだなというのを、共感することもあれば、異なることもあるだろうから、自分の価値観を見つけるのに使ってくれてもいい。

正解はたぶん、いまの自分の中にしかない。

甚大な被害を受けた方やその親族の方には、失礼な話であるかもしれないことを先にお詫びいたします。

2〜3月、謎のコロナバブル

コロナが騒がれはじめたころ。
まだまだウイルスの正体がわからなくて、どうしたらいいかもわからなくて、通常営業。
そして、来てね!とは言えない中でギリギリ開催できたmoshicaの展示。やらせてもらえてありがたかった。。
人の密集を避けたいひとたちが、田舎なら安全だろうと思ったのだろう、閑散期なのにめちゃくちゃ忙しくなった。第一次コロナバブル。
篠山という地に拠点を作ったのは、田舎がすきなのと、関西(地元)だからと、偶然のご縁が重なったからだったが、これが功を奏した。
近隣の飲食店も流行っていた。
お店の立地上、移動手段が車なのもよかったのだと思う。
とりあえずなんだかわからないけど怖いので、マスクを毎日つけていた。

4月、緊急事態宣言と休業

臨時休業のお店が増えてきて、緊急事態宣言発令。
それに合わせてお店を休んだ。
未曾有の事態で、なにが正しいかもわからないし、お客さんが来てくれるのに店が閉まっているのも申し訳ないし、休んだら稼ぎがなくなるしで、頭の中はぐちゃぐちゃ。
コロナについて話すのも嫌だった(アイドルに政治の話がタブーみたいな気持ち)けど、自分の思っていることを自分の言葉で書かなければ、お客さんに納得してもらえないと思って、リアルな思いを綴った。

ここ最近ずっと、日々考え悩み続けてきました。
この前の土日月と営業方法を変えてみて、みなさん手指の消毒もしてくれるし、このままいけるんじゃないかなと思うこともあれば、やっぱり無理かもとか、、
自分が思っていたことなのに、数時間後には逆のことを考えていたり、なにが正しいのか、どうすれば生きられるのか、もう全然わからなくなってしまって、。
生きていく道が見えないディストピアな世界がつらくて、誰にも会いたくなくなるくらいに落ち込んでいました。

でも、悲しみに支配されているままでは、全然わたしらしく生きれないなと思いました。

いちばん大切なのは、お店でみなさんの美味しいという笑顔が見られること。 
それならば、お店は休むべきだなと思いました。
いまのこの緊張感のあるなかでお店を開けるよりも、なんの不安もなく笑いながら過ごせる時にお店を開けたい。そんな日が1日でもはやく来るならば、いまは不安に耐えて、お店を閉めようと。
お客さまや自分と家族の安全や、ライフライン、医療のことを考えると、そうすべきだというのは思っていたのですが…決断がなかなかできなくてすみません。。

かわりに、レシピを公開したり、オンラインでみなさんと繋がってみたり、通販もやってみようと思います。

この先の未来に、またお店で過ごせることを考えて行動します。

いつかおさまるとか、政府がなんとかしてくれるとか、ふわっとした楽観ではなく、描きたい未来のために前を向く。いましかできない方法で、みなさんと一緒の時間を過ごしたい。落ち込んでいるだけじゃ、良くなんてならないから、楽しいことは自分で作って未来に繋げます。

飲食店をはじめ、そのほかのお店に出かけたり、アートや文化的趣味は、不要不急だとは思いません。むしろ、希望です。緊急事態宣言を受けて休むのも、意味がわからないなとも思います。収入が未確定なのは正直不安です。苦しいながらも休みます。。
いま営業されているお店さんのことを否定したいわけではなく、応援したい気持ちです。 
未来を信じて、いまはわたしにできることをします。できる範囲で楽しみます。できないことばかりじゃないはず。
希望を持って生きましょう〜!
またお店でお会いしましょうね!

長い文章を読んでくださってありがとうございました。
考えがまとまらず、手が止まっていましたが、ようやくことばにすることができました。
気にかけていただいて、本当に救われます。
いつもありがとうございます。

そして、友人が"悲観は気分、楽観は意思"と言ってくれてはっとしました。ありがとう。

読み返すと少し恥ずかしさもありますが…
たくさんのコメントで励ましていただけて、とても元気をもらえました。ありがとうございました。
そして、ちょうど4月から恋人との同棲をはじめたので、すぐに相談にのってもらえて、添削までしてくれたのはとてもありがたかった。


♪長くなってきたので小休憩。
自粛期間中によく聞いていたサニーデイ・サービスの「青春狂走曲」


そして、お菓子ボックスの通販スタート。
ありがたいことにご好評いただき、不定期の販売でしたが、毎度完売となりました。
できることなら、欲しいと思っている方すべてに届けたかったけど、ひとりで作って梱包、発送するので、あまり数は増やせなかった。
それでも数回でペースを掴み、販売の機会は増やすことができた。
お菓子の内容は、日持ちのするものしないものを組み合わせて、味もばらけさせ、一人暮らしの方でも飽きずに食べ切れる工夫をしたつもり。
もともと、甘いだけの味はわたしの好みではないので、お茶系の苦味とフルーツの酸味を加えることが多かった。
顔の見えない相手に送るので、たどたどしくはあるが手書きのメッセージも同封した。
そして、迷いながら決めた価格…!
正直、労働と原価のわりに安かったと思う。
baseと決済手数料もとられるし。
でも、お菓子ボックスで儲ける気持ちはあまりなかった。
お店を休んでいる分、収入を増やしたかったからはじめたわけでもあるが、なによりも、みんながみんな訳がわからない大変な状況のなかで、生活必需品でもないお菓子を買おうだなんて思ってくださる方の、ちいさなしあわせになりたかった。
そんなわけで、買いやすい価格に設定した。
また、近くにヤマトさんの営業所があったので、持込、メンバーズ、電子決済、ネコピットなど、あらゆる割引手段を使い、一律500円に抑えた。
サイズ的にも宅急便コンパクトがお得だったので、それに収まるようにお菓子ボックスの量を調整した。
こんな状況のなかで、配達してくださったヤマトさんには感謝感謝です。
毎回数十個を持ち込むのが申し訳なくて、送る前日に配送表を印刷して、自分で貼ったり、できるだけ迷惑をかけないようにがんばったつもり。

Instagramでは、毎日の夜ごはんをストーリーズに載せてみた。
引っ越しをして自炊がより一層楽しくなったのもあるし、ごはんを作ることのしんどさのひとつに、メニューを考えるというのがあると思うので、見てくれたひとの献立に少しでも役立てばと思った。
やってみて改めて、わたしは献立を考えるのが得意だと思った。
冷蔵庫の中身と栄養のバランス、旬のもの、和洋中がばらけるなど…
献立の相談に乗るサービスをやってみたいな。

それに合わせて、質問ボックスのストーリーズもやってみた。
ごはんよりもお菓子の質問が多くて、少しびっくりしたが、いろんな方の相談に乗ることができて、勉強になった。

レシピの公開はなかなかできなかった。以前あげたものや、フルムーンのごはんにしましょうのレシピを紹介した。
”簡単なレシピ”を求められることが多かったが、わたしはどちらかというと、ちゃんと下処理してひと工夫あるものがすきなので、求められているものを出せないなと思った。

YouTubeや、instaliveもやってみようと思っていたが、新しいことを始めるのに労力を使うよりも、お菓子ボックスを希望の方に届けられるようにがんばるとか、ワーカホリックなのでなかなか大事にできない、身近な大切なひとたちとの時間を優先したかった(リモートだけど)。

お菓子の通販は、生計の維持の目的もあったが、ごはんのストーリーズやレシピは無料の奉仕だった。
大変な時期だけど、誰かのちょっとした楽しみになることができたら、自己満足だけどうれしいなと思った。あと、ビジネス的目線で言うと、営業を再開するまでの間に、忘れられないことが重要だと思っていた。
お金はもちろん大事だけど、そのためだけにお店をやっているわけじゃ無い。
お互いのうれしいの気持ちが満たされることは重要だと思う。

7月、営業再開とコロナバブル再来

に続いていくのですが、本当に長くなってしまったので、次にします。

思いつくままにばばーっと書いたので、読み難かったり、チグハグだったり、よろしく無い表現があったかもしれません、申し訳ないです。。
記録にお付き合いいただきありがとうございます。

楽しい!すき!を仕事にしていますが、割と打算的にビジネス視点も考えていて、幻滅されたらどうしようという気持ちもあります。
しばらくしたら有料にしようと思います。

週1noteに参加しています。



おいしいの追求と心地よい空間づくりのため、サポートを使わせていただきます。