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2024年2月に聴いていた曲5選

今年の2月に聴いていた曲の中から特にお気に入りの物をピックアップしていきます。


ゆらめき(再構築版) / DIR EN GREY

僕は初期よりも中期〜現在……具体的に言うと「Dir en grey」よりも「DIR EN GREY」の方が好きな人です。いや、もはや好きという次元を超えて、僕の音楽的土壌には高濃度の「DIR EN GREY」が含まれています。

もちろんDIRと言えば名盤しか作れないバンド。これはあくまで僕の好みがそうであるというだけの話であって、優れている劣っているの話ではないです。でもやっぱり『UROBOROS』『DUM SPIRO SPERO』が好きなんですよね。いやアルバムの完成度で言えば『MACABRE』もかなりヤバい、いや濃密な和の雰囲気とバラエティ豊かな良さがある『VULGAR』も捨てがたい……

ともかく、「次のシングルはメジャーデビュー曲の再構築か……う〜ん……」と正直な所思ってました。えぇ、殺してもろて大丈夫です。

大胆にもピアノソロから始まる形に再構築されたイントロを聴いた時点で「ごめんなさい」が頭の中を乱舞。DIR EN GREYがDir en greyをカバーしてる……!Dir en greyのメロディーにDIR EN GREYの圧倒的な世界観が乗る……普通に最強だ……

原曲よりかなりスケール感がアップしている印象で、あえて他バンドの名前を出すならLUNA SEAっぽさを感じます。

『ARCHE』に近い"異形の姿のまま原点に帰ってきた結果、パッと聴きではキャッチーなのにどこか捉え所のない混沌としたサウンド"……も感じますが、そこはやはり『ゆらめき』。圧倒的に耽美で美しいメロディーが、ツタツタしたロックサウンドに乗っかっていて、良い意味で聴き心地がまろやかです。

25年の時を経て、『PHALARIS』なんてこれまでの総決算的なアルバムもリリースして、なおも前進を止めない化け物バンド。愛してます。

堕天 / Creepy Nuts

バズりまくっている『Bling-Bang-Bang-Born』ではなくあえての堕天。

元々Creepy Nutsは「結構良いよなぁ〜いつかしっかり聴いてみたいよなぁ〜」と思いつつ聴くタイミングを逃してそのまま……という存在だったのですが、先月に堕天のカバーを披露していた某バンドのライブを配信で見てから完全にハマってしまいました。

『ビリケン』のようなゴリゴリのサウンドも大好きなのですが、個人的にCreepy Nutsに感じている魅力は「本格的なサウンドと圧倒的なポップさの両立」って部分なので、この『堕天』や『のびしろ』や『かつて天才だった俺達へ』辺りに惹かれる物があります。

特にこの『堕天』はかなりポップス寄りと言うか、"ヒップホップの要素があるJ-POP"という印象を受けます。もちろん良い意味で。

ヒップホップの門外漢である僕みたいなのがふと聴いて「あっ、良い」と思えてるのはかなり重要だと思っていて、つまりそのジャンルのゲートウェイとして機能し得るんですね。

ここからヒップホップの世界に入場して、色んな曲を聴いてみたい……Creepy Nutsのポップな曲にはそう思わせてくれる魅力があると思います。

G.W.D / THEE MICHELLE GUN ELEPHANT

名前だけは知っていたミッシェル、いざ聴いてみると恐ろしく格好良くて腰を抜かしました。伝説は伊達ではない……

イントロの激重ベースがもう最高すぎます。イントロだけ一生ループして聴いていられます……が、それはあまりにも勿体なさすぎますね。ウエノコウジさんのベースだけでなく、バンドメンバー全ての演奏があまりに格好良すぎるので……

「がなる われる だれる」の爽快感は病みつきになります。モヤッとしてる時に聴くとそのモヤモヤ全てを吹き飛ばしてくれる圧倒的な攻撃力。手持ち無沙汰な時に聴く曲 of the 2月でした。

そもそもこの曲が収録されている『GEAR BLUES』ってアルバム自体の破壊力がヤバくてず〜っと聴いてました。1曲目『ウエスト・キャバレー・ドライブ』冒頭のスネア一閃からゴリゴリすぎるベースが切り込んでくるわずか1秒の展開だけで、一瞬にしてアルバムの世界観に引きずり込まれてしまう。

A面とB面を区切っている『ホテル・ブロンコ』で小休止した後、エモく熱い『ギヴ・ザ・ガロン』に浸っていると、突然悲鳴と共に強烈すぎるベースが入ってきて、圧倒的な暴力性にぶん殴られる……たまらないですね。

ミッシェルのシングルで一番売れた曲はこれらしいのですが、えっマジですか?世界の終わりとかじゃなくて?当時いかにこのバンドが人気だったかってことですよね……

ジターバグ / ELLEGARDEN

これまでの人生でELLEGARDENに全く触れてこなかったのですが、ふと気まぐれで聴いたこの曲には惚れ込んでしまいました。と同時に一時代を築くだけはあるなと感じました。

とにかくサビのメロディーが良すぎるの一言です。圧倒的なまでにメロが良い。圧倒的爽快感。僕はメロディー至上主義者なところがあるのでメロが良いという長所は凄まじい加点要素になります。

曲全体が持つ叙情的な雰囲気も良い……エモーショナルな歌詞もまた良い……良い意味でシンプルな構成が"感情"を引き立てています。

とにかく、とにかくメロディーが良すぎて、それを聴くためにヘビロテしていました。とにかく、とにかく、とにかくメロディーが良くて……とにかく、とにかく、とにかく……

砂寸奏 / MyGO!!!!!

相変わらず曲名が読めない。

今までのMyGO!!!!!とは良い意味で雰囲気を異にする、荒々しい感じのロックでとても良い。既存曲の流れで言うと『無路矢』を天日干しにしてから油でカラッと揚げた感じ。

バッキングパートがギターをまともに触ったことない僕ですら真似事をできるぐらいとてもシンプル、かつ印象的な使われ方をしていて、それがこの曲の持つストレートなロックサウンド味を増強させています。

歌詞も"今"にフォーカスを当てた非常にエモーショナルな物で良いです。こちらも今までのMyGO!!!!!とは異なる感じ。

ライブで一緒に「Uh Wow wow」したら絶対楽しい奴なので、ほんまライブ行きたいですねマジでね……


2月は割と懐古主義と言うか、古き良き名曲(名盤)をよく聴いていたように思います。

と同時に、今まであまり触れてこなかったパンク的な方面に食指を伸ばしていました。THEE MICHELLE GUN ELEPHANTやELLEGARDENが純度100パーセントのパンクかと言われたら必ずしもそうではない認識ですが……

2月も、そしてこれ書いてる時点でもう終わりそうですが3月も、割と保守的な音楽の聴き方をしている気がします。知らない音楽、新しい音楽を聴くのはとても楽しいですが、一般的に評価の固まっている名盤を教科書的に聴いていくのも、それはまた良さがあります。

それでは気が向きましたらまた来月に。

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