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お見合いパーティーに参加したら、セルフプロモーションスキルが鍛えられた話

めちゃめちゃお見合いパーティーに参加した経験が、現在仕事をするうえでとても役に立ったので、ここにしたためる。
なお、「お見合いパーティー必勝法」的な記事ではないのでご注意していただきたい。
先に言っておくと、前置きが長い。

(前置き)3ヶ月間で約100人とお見合いした

コロナ禍前の話である。
30歳を過ぎて、私の周囲は結婚ラッシュ。交友関係が異様に広いと自負しているので、この時点でこれまでのご祝儀代総額は軽く100万は越えている。海外挙式(カナダ、ハワイ)にも参列し、ブライズメイドも務めた。
周囲がそんなもんだから、なんとなく焦りに焦って、月に1回は絶対合コンに参加するという自分ノルマを設定して1年間活動した。結婚できなかった。
月イチ合コンを経て、男女の出会いなんて第一印象で決まる(※個人の意見です)のに、2時間拘束される合コンは合理的じゃないと気づき、お見合いパーティーに参加することにした。

そう簡単に参加できないのが、お見合いパーティー

お見合いパーティーついて簡単に説明すると、以下の流れである。

  1. 「〇〇好き限定!」「(職業)限定!」「年下男子、年下女子限定!」「バツイチありでもOKな人限定!」「高身長男子、低身長女子限定!」等、色々な回が用意されていて、好きな回に申し込み、会場に足を運ぶ。

  2. 会場で事前に登録された異性側の情報を受け取り、回転ずし形式でそれぞれ持ち時間内にアピールする。(大体10分くらい)

  3. その時点で、いいなと思っている人3人までを運営に連携する。運営は、その結果を相手に「あなたは〇番の人から〇番目にいいなと思われていますよ!」と連携する。

  4. 3の結果を踏まえて、改めてもう一度会いたいと思った人を3人まで選び、マッチしたら連絡先を交換する。
    ※マッチしない場合は、連絡先の交換NG

細かい点は違うが、数社のパーティーに参加したところ概ねこの流れだった。1回の枠で、大体6名~12名くらい募集していて、「25~40歳まで」等の年齢制限がされている。
トータル約1時間。場合によっては、回転ずし形式のトークタイム2周目があったりするので2時間になることもある。

これがなんと、1ヶ月先まで埋まってる。
そもそも予約すらできない。恐るべし婚活ビジネス。
とりあえず予約できる一番早い回に申し込もうと、個人情報を登録する。

  • 名前、年齢

  • 趣味

  • 職業

  • 年収

  • 結婚歴の有無、子供の有無

  • 喫煙有無、飲酒有無

実際に対話できる時間が10分しかないので、結婚の判断基準になるであろう情報を事前に登録するのだ。合理的。
この項目のひとつに、得意料理欄があったのだがここに何を書くのか検討した結果、長くなったので別記事にまとめた。

さて、申し込み完了すればあとは当日会場に乗り込むだけである。
ここまでが前置きだ。

(本題)お見合いパーティーは、LTイベント

前述の通り、お見合いパーティーで相手と話す時間は10分間。
この10分でお互いの自己紹介をしなければならない。自分をアピールし、相手の良さも引き出さなければならないのである。
さながらLT(ライトニングトーク)イベントである。

ライトニングトーク: Lightning Talks; LT)とはカンファレンスやフォーラムなどで行われる短いプレゼンテーションのこと。イベントで「ライトニングトーク」と明示される場合は、それより長いプレゼンテーションも開催される。様々な形式があるが、持ち時間が5分という制約が広く共有されている。

(引用)Wikipedia

しかし、幸いなことに1回のお見合いパーティーは大体10人と話しをする。
つまり1日で10回LTのチャンスがある。
しかも大人数相手ではなく1対1のため、相手のリアクションがダイレクトに伝わるので、反応が悪かったらすぐに改善ができるのだ。
最初は相手の様子を伺いながらおずおずと自己紹介をしていたが、10人目が回ってくる頃には舌が回りに回って、我ながら胡散臭さを感じた。
なんならちょっと相手の方々、引いていた。

こちらのパーソナル情報をあらかじめ開示した状態で、相手がしゃべる時間も考えてこちらの持ち時間5分でどんな話を自分がして、相手のどんなリアクションを引き出すか、腕の見せ所である。
正直めちゃめちゃ楽しくなって、最終的にいかに自分のプロモーションをするかに注力してしまい、あまり相手が話をする隙がなかった(大失敗)

私がお見合いパーティーをした期間は3ヶ月間。毎週末このサイクルを繰り返したので、約100回自己紹介をしたことになる。(2週続けて同じ人と同じ回になったこともあったのはノーカン)
結婚相手は見つからなかったが、その代わりセルフプロモーションスキルはめちゃめちゃ鍛えられた(と思う)
どうやったら短時間で、自分の伝えたいことを効果的に分かりやすく伝えられるか、こんなに考えたことはなかった。しかもその結果がもしかしたら自分の将来に響くかもしれないのである。必死度が違う。

数年前のこの経験が、なんと現在の仕事で人前で話をする際にとても役立っている。
職場で上司にプレゼンをする際や、自分の作ったものを世に発信するとき、誰かに何かを伝えるときに、お見合いパーティー100人切りのことを思い出す。人生何が役に立つか分からない。

パートナー募集中でセルフプロモーションスキルを鍛えたい方、是非お見合いパーティーに参加してみていただきたい。

(後日談)結局、婚活はどうなったか

割と本気で婚活をして、お見合いパーティーだけでなく結婚相談所の説明も聞いたし、自分の活動履歴をその道のプロに伝えてどんな活動が向いているかも教えてもらった。その際に、情緒不安定が極まり突然号泣してしまい夏にも関わらず暖かいお茶を出していただいた。

その後、軽いノイローゼになりこのままではやばいと自己防衛本能が発動して、私の婚活は幕を閉じた。何事も、ほどほどに。

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