【入社エントリ】所信表明 / マーケの上流に関わるために何が必要か
こんにちは。平塚です。
マーケティングカンパニーである「unname」に入社し、はや1年が経過したそうです。
最近は、「unnameのこと、聞いたことがあるよ」という方も増えてきている実感があり、メンバー入れ替えはありつつ4月現在6名と入社時3名から一応2倍!日々会社の成長と提供価値拡大を噛み締めております。
unnameのメディアであるKnowledgeBlogやX(旧Twitter)のほうでは定期的に情報発信をしているのですが、久しぶりのnoteということで、入社エントリでも書いたろかと思い筆を執りました(表現が古い)
note発信するからには誰かの役に立てられたらと思いますので、マーケの上流(戦略)に関わるには何が必要か?マーケティングのスペシャリストになるためには?という視点で気づきを与えられたらと思います。
※時間がない人は「目次」「まとめ」だけ読んでください
前提:なぜ、いまさら?
そもそも、私がunnameに入社したのは2023年3月16日、すでに1年が経過しております。しかし、入社直後にあまりunname入社への意気込みや目標などを発信しませんでした。
ということで、この1年はとにかく目の前のボールを打つことに集中していました。そして、1年経過した今だからこそできる所信表明もあるのではと思い今に至ります。
前回note振り返り
1年前、反省という名の退職エントリを書いた際は、たくさんの方に読んでいただき、非常にありがたかったです。一応続編なので、カンタンに振り返ろうと思います。(ナイルさん、上場おめでとうございます。感慨深いです。)
この反省と変えた行動は、unnameでも非常に役立っています。過去の艱難辛苦はいつだって糧になります。
片手で数える程度の社員しかいない若きマーケ会社で戦略支援なんてやっていけるのか?
さて、前回noteに書いた「創業期の会社でマーケ戦略支援はできるのか」という問いについて、結論としてはまだスタートラインに立っているくらいの状況です。
現在の支援内容
平均して3件~4件のBtoBマーケティング支援を行っています。
特に業種やテーマに縛りはなく、マーケティングで成果を出すために守備範囲広く支援しています。
unnameの支援の特徴として、マーケ戦略の大上段から入るのではなく、実行支援を行いながら徐々に上流に染み出していくプロセスを取ることが多いです。
まず、足元の施策を改善しクイックウィンを目指す
顧客の反応を見て戦略を見直す
マーケティングフロー、業務フローを見直し実行体制を作り上げる
マーケティング戦略全体を再設計していく
経営(ヒト・モノ・カネ)の課題解決を手掛ける
このようなプロセスから、1年かけてやっと戦略設計の話に入れたかな…というステータスです。
先述の「やっとスタートラインに立っている」とは、足元の数字改善と体制構築、戦略の見直しが終わり、次の成長戦略について考える…といったプロセスをじっくりと踏んでいるためです。
このようなプロセスを踏んでいる理由は単純に「(我々のようなまだ無名のマーケ会社は)まず現場でバリューを出して信頼を勝ち取ることが重要だから」です。
所信表明:マーケ戦略支援を行うために
さて、そもそも自分がunnameに入った理由は「マーケティングのスペシャリストになるため」でした。そのために必要な経験がマーケティング戦略の設計に携わることです。
1年間、unnameのマーケティングコンサルタントとしてマーケティング戦略支援を行うなかで、現状自分には3つのテーマがあります。
※以下、ノウハウめいた感じで書きますが、ただの自戒です。偉そうですみません。
テーマ:メディアプランナーにはなるな
戦略とは目的達成に向けた資源(ヒト・モノ・カネ等)の配分と言われています。マーケ戦略においては「どの施策に」「いくら使い」「何を伝えるのか」というメディアプランニングがとても重要です。
特に、BtoB商材の場合BtoC商材に比べて予算が少ない傾向にあるため、どの施策や媒体にお金を使うか慎重に検討をしていく必要があります。
しかし、あくまでプロモーション施策は4P(商品、価格、流通、プロモーション)のひとつでしかありません。
様々な施策に予算を分配する計画を立てたり、詳細の戦術を詰めたりしていると、なにかとてもダイナミックなことをしている気分にはなりますが、それでは代理店業をやっているにすぎません。
代理店業が悪いわけではなく、マーケ戦略に携わりたいと強く思うのであれば、メディアプランニングは一要素でしか無いことを意識しておくべきと自戒しています。
テーマ:お役立ち人材にはなるな
クライアント支援には、3つの提供価値の段階があります。
「相手の役に立つ」をもう少し詳しく言語化すると、担当者のやりたいことや、事情に合わせて機敏に動ける人材のことです。「お役立ち人材」とは担当者のやりたいことを実現させてくれる、実行力/ビジネス基礎力/専門性の高いディレクターのような存在です。
こういった存在は重要で、一家に一台ほしい人材だなぁと思いますが、クライアントの想定する成果を超えない作業者的な支援となり、とてもマーケ戦略支援しているとは言いづらそうです。
特にBtoBマーケティングは手法が少なく、セオリーもあるので戦略なき実行でも成果が一定水準出たりします。そのため戦略的課題に向き合わなくても一定数字がついてくるという点に注意が必要です。
「段階②:成果を出す」まではお役立ち人材でも役割を発揮できるため、顧客関係の維持、つまり月額費用の維持は比較的容易に行えます。有り体に言えば、相手の役に立っていれば、メシが食えます。
手前味噌ですが、自分はBtoBマーケティングであれば、ある程度までは対応できます。デザイン、広告運用、MA、記事制作や運用などなど…。
「こういう器用で機敏なマーケターがいると、実際ありがたいよなぁ」と自画自賛しつつ、会社として、そして自分として、そこに価値を見出したいわけではありません。
エンドユーザーに向き合い、商品価値を磨き、マーケティング活動によって持続的な成長ができる組織を作り上げるためには、現状の最適解ではなく「あるべき姿」「本当に重要な課題」に向き合う必要があります。
マーケ戦略をやりたいのであれば、クライアント担当者ではなく、事業とエンドユーザーに向き合い続ける姿勢を心がけたいです。
テーマ:いちコンサルプレイヤーにはならない
少し話が逸れますが、マーケティング領域においてはスキルを用いて成果を出すためには、そのスキルの上位概念の知識・経験が必要なのではと最近考えています。
実感値として、BtoBマーケティングに携わり視野が広がったことで、もともと専門分野だったSEOで成果の出す方法を掴めた気がしています。これはおそらく、俯瞰視点で見れるようになったことで「SEOをBtoBマーケ上どのような役割を持たせられるか」が分かったからだと思います。
このように私がマーケティングのスペシャリストとして、事業成長に貢献するためには、上位概念である経営レイヤーの視座感やビジネスの経験がもっと必要だと感じています。
とはいえ、経営レイヤーの経験をクライアント支援で積むことは現状能力を考えるとまだまだハードルが高いです。そこで、まずはunnameの事業運営に携わり、会社を大きくする経験こそマーケ戦略支援で結果を出すために必要なのではと考えています。
~ここからは反省~
自分の現状の反省として、前職の反省により実行力を意識的に鍛えすぎて、人の力をうまく借りられていないフシがあります。
前職の事業マーケター及びunnameでのコンサルを経験し、がむしゃらにプレイヤーとしてバリューを出すことにばかり目が向いていました。自分が動けば成果なんて出せると思っているフシがあります。
プレイヤーではなく、旗を立て、周りの力を借り、動かし、会社を成長させる経験が、マーケ戦略支援につながっていくはずと今は信じています。
まとめ:マーケティングの上流に関わるためには、方法は2つしかない
長くなってしまったので、「マーケ戦略支援を行うには何が必要か」について、最後にまとめたいと思います。
まず前提として、マーケ戦略支援に入るためには、経営者や事業責任者など、より経営に近い人物にアクセスする必要があります。そのアクセス方法は2つしかありません。
①ネームバリューで上から降りていく
身も蓋もないですが、ネームバリューを上げて経営レイヤーに直接アクセスするという方法です。有名プロマーケターの皆さんはマーケティング戦略の支援に経営レイヤーで参画していますよね。
自社の経営やクライアント支援に携わり、マーケティングで企業を大きくする経験をナレッジとして発信。企業としての信頼度と知名度を上げ、経営者層から認知を得られれば、最初からマーケティング戦略支援に入ることは十分に考えられます。
②上流目指して下流から登っていく
現実的に考えられるのは、現場から信頼を積み上げていく方法です。
まず現場で結果を出す。結果が出ない場合は構造的な要因を上位レイヤーから考えて、見直す。この繰り返しで上流に登っていく。というやり方です。
名もなき会社が担当マーケターに「御社の戦略はここがダメです」と伝えたところで、「何様だ」となるか「私の権限の範疇にないので」と返されてしまいます。
まずは現場で結果を出し、評判と信頼を積み上げ、事業責任者や経営者にアクセスしていくという方法がマーケ戦略支援を行うために現実的なプロセスです。
なお、どの支援会社でも上流に上ることはできるはずなんですが、SEOコンサル時代の自分含め、みずから透明の天井と枠を設けているケースがほとんどです。
せっかく成果を出しているのに自分の支援はここまでと決め込んでしまっていて、戦略にいつまで立っても踏み込めないケースが多く見受けられます。
…
どちらにせよ、時間が必要だ!これは知らなかったぞ…!
さいごに:unnameに入るって手もあるよ
unnameは現在「上流目指して下流から登っていく」やりかたで地道にマーケティング支援を行っています。ここで実績とブランドを積み上げ、将来的には「ネームバリューで経営者から選ばれる」会社になることも目指しています。
どちらにせよ、unnameに入ればマーケティング戦略支援は出来るようになります。いずれ。
一緒にこの階段を登っていきたい方、興味ある方はお声がけください。
補足すると、unnameはブティック系、少数精鋭で10人で年商数十億。みたいなものは目指していません。しっかりと、会社を大きくしていきたいと考えています。
属人的な業界なので、クオリティを高めながら人を増やすことの難しさは分かっていますが、だからこそチャレンジしがいがあると思っています。
わたしも元々はSEO界隈出身、それでもちゃんと戦略の一部を携われています。なにか一つ得意領域を持っていて、もっと上流に関わって自分の視野を上げていきたいと考えている方はご応募待っています。
採用ページ:https://unname.co.jp/recruit
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