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ぼんやり3月読書感想文

なんの本を読んだかまず忘れる脳みそで人に面白かったという話をするときに困る。俺は記録をつけていくことにするぜ。2021年5月以降2月までの記録はないので今月からやるぜ。

【江戸彩り見立て帖 色にいでにけり/坂井 希久子】お、おもれ〜!江戸時代小説は好きで選びがち。短編調なのはまあよくあるんだけどこの主人公の右近に頼まれて断れなくなるパターン化で問題に取り組むの間が短くて読みやすいわね。右近の正体がバレたしこれが序章です!的なお話だった。シリーズなのかな?と思っているんだけどはよ2巻でないかな。

【むかしむかしあるところに、死体がありました。/青柳 碧人】単行本の時に話題になってたな〜!と文庫化してるのを初めてみたので買った。面白い!書き方がサラサラしてて読みやすい。ギリギリ推理できるか…!?と思って考えたりしたけど普通に違ったりして面白かった。文章の伏線回収的なものがスーッと出来てて気持ちいい。花咲か爺さんの話は面白いな〜と思った。勧善懲悪じゃないところ?とかいいよね。後味の悪さが気持ちいい。ラスト一冊だったのでみんな読んでるんだなー。後書きまで読んで知ったけど異世界ミステリー?的なのが流行った時期があったんだ。たしかに昔話なら異世界だけどみんなすぐに理解する世界観だもんな。

【梟の一族/福田和代】忍者と聞いて買った。現代的な…現実感はないんだけど面白い。視点の切り替えがわかりやすい。戦闘くるか!?と思ったらこな〜い!みたいな流れが何回かあって…ところでこの恋愛要素…いるのか…?一族の危機と命の危機、自分へのプレッシャーの最中そんな気持ちになるのか…?綱渡り的な…?いや人それぞれなのでまあええか。

【死神の精度/伊坂幸太郎】お、おもれ〜!なんていうか初めて読んだ作者なんだけど長年人気作家なのがありありとわかる。わかりやすいし、読みやすいし、面白い。展開がサクサクしてていい〜!個人的にヤクザの話が一番グッときたし雨が似合っててよかった。

【うさぎパン/瀧羽麻子】書き下ろしのはちみつが良い〜。うさぎパンはおもしろいけどえっ!?この展開は…なんですか!?!?みたいになってしまった。なにか意図のある展開だったのだろうか。己の読解力よ…。うさぎパンはふーん…?となったけど書き下ろしがよくて最後にはニコッてなった。

【大奥づとめ/永井紗耶子】最初の出だしの語り口調で「これ…読めるか…?」と不安になったけどすぐ慣れた。ちょくちょく役職の読み方にふりがながふってあるのありがてぇ〜大奥のイメージがすっかり変わったというかそうだよね、皆そんなドロドロしてないよね。となんか安心した。皆芯がしっかりしていて読んでいて胸が熱くなるぜ。

【渚のリーチ!/黒沢咲】2020年に麻雀を齧り出したのもあったし、麻雀小説は読んだことないな〜と単行本だったけど買った。人間関係とかをとっぱらってヒカルの碁のように己の高みを目指していくのが気持ちいい。展開がサクッとしていて、アップダウンを繰り返していて大変な主人公だな…と思っていたら作者をモデルにしてるんだ!?となってそりゃこのくらい波瀾万丈なのかも…あとがきの最後の選手宣誓みたいなのがかっこいい。

【心臓と左手/石持浅海】月の扉が面白くて座間味くんがまた読みたくて買った。やっぱりこういう会話とかでごちゃごちゃするのおもいろいよね…すっきり解決!!!とかよりは後々のことはご想像で…みたいなのが個室から発展しないかんじいいな〜多くを語らないのがかっこいい。さらに続編みたいな玩具屋の英雄もまた読もう

【魔女の宅急便/角野栄子】有名だけどよんだことなかったな〜と思い購入した。児童書の文っていやされるよな…。意外と脳内で映画の映像が流れずに独特なキキが出てきて面白く読めた。うまくいかないこともあるけどそこが楽しい話だな〜。二巻も読むか〜


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