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(展示)たゆたまりに小石をひとつ 2022/8-9

8月20日から9月19日までグループ展「たゆたまりに小石をひとつ」を開催しました。場所は末広町駅近くにある小学校を改装したギャラリー施設「3331Arts Chiyoda」内2階にある「アキバタマビ21」。

「自身の制作を省みる」という趣旨の元、4名の作家が集いました。多摩美術大学が運営しているギャラリーですが、メンバーの経歴はバラバラです。多摩美OBは私のみで企画代表となるため、拙いながら挨拶文を書かせてもらいました。


会場の様子(8/22 追記)



無事展示が開催となりました。
3日かけての設営となり、なかなか広い空間なので飾るのにも一苦労でした。

横幅9mの絵巻。近づくと…
絵本「せんのりきゅう」の "りきゅう" が "せん" 描かれています
こちらは映画を観ながら描いたスケッチ A4サイズが270枚あります。
日本画材で描いている小品。こんなに一堂に飾ったのは初めて。

なんとか見応えのある空間になった…と思います。私は壁面積の使用が多く、他の方を圧迫してバランス悪くなったらどうしようと心配していたのですが、他の作家さん達もかなり密度のある作品を飾って下さり、大変調和のとれた展覧会となりました。

撮影方法でだいぶ作品の印象が変わってしまう事もあり、現時点で他メンバーの作品はあげませんが、とてもよい展示空間が立ち上がっているので多くの方にご覧いただきたいです。

展示の詳細はアキバタマビ21の公式サイトをご覧下さい。


9/11 トークイベント(追記)


9/11 トークイベントを行いました。
学芸員経験をお持ちの内田麻美子さんをゲストインタビュアーとしてお招きしました。同年代の目線から、
もやもやにかたちをあたえるということー作家が自身の制作をかえりみるー」というテーマの元に、1時間少々我々作家に聞き出していただきました。

本展をきっかけに集まった四名の作家は、当然、共通する問題意識や制作趣旨を掲げて活動してきたわけではない。
四名の、作家としての活動を成り立たせるための社会的・経済的な生活の基盤がそれぞれことなり、制作に向き合い、費やすことのできる時間も違うなかで、しかしながらぼんやりとひとつの像のように浮かび上がってくるのは、自分自身で捕らえきれていない日常生活についての葛藤や不安や衝動といったさまざまな感情の揺らぎを、制作という行為を通して、できるだけ静かに、客観的に、視覚的な記憶として定着させようという試みの先に、本展出品作のような制作物が生まれている、ということである。本イベントでは、作家の言葉を手がかりに、「つくること」、「つくることを通して作家が日常の中につかもうとしているもの」について考え、「つくりつづけること」に真正面から向き合う。

http://www.akibatamabi21.com/exhibition/220610.htm より
文:内田麻美子

トーク前半
https://twitter.com/i/broadcasts/1lPKqBrlXaZGb

トーク後半
https://twitter.com/i/broadcasts/1BRJjZplnLRJw

(開始直後映像の乱れがございますが、しばらくすると正常になります)

短い時間でしたが、美術に限らず作り続けている、表現活動を続けている方の参考になるお話ができたかなと思います。

ゲストトーク、展示の様子、9/18の対話型鑑賞の様子などアキバタマビ21Flickerよりご覧いただけます。
https://www.flickr.com/photos/akibatamabi21/albums/72177720301430492


展示を終えて(9/26 追記)

台風で荒れ模様ながら、無事に搬出を終えられました。
他の作家さんは制作の締め切りや次の展示で忙しいご様子。そんな中で展示していただけて本当に感謝…

メンバー間でも話しましたが、今回かなり異例の展示経緯だった事もありまして、今後再びこの4名で展示をする機会はないかなとは思います。それぞれが活動していく中で、個々に繋がる可能性はあるため、グループ展とはまた異なる形で4名のたゆたい・たゆたまりが生まれたらなと思います。

素敵な作家さん達なので、ご興味あればぜひ今後の活動を追ってみて下さい。

榎本浩子
http://hirokoenomoto.com/

竹本 侑樹
https://yukitakemoto.com/

田中 美沙妃
https://misaki-t.jimdofree.com/


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