ノラヤにテントを復活させたわけ

前置き

この記事は、2018年 コワーキングスペース運営者限定アドベントカレンダーに参加して、2018年12月19日に書かれたものです。

昨日の12/18担当、オオサカンスペースの店長吉田千津子さんの「コミュニティー運営についておもうこと」から、バトンを引き継いでいます。

ノラヤにテントが復活

テントをまた、張りました。夜の自習室やイベントの時はしまっていますが、それ以外の日は張っています。中には一人用のソファを置いてあります。

奥スペースの変遷

「また」テント張った、ってどういうことか解説します。

私の運営するコワーキングスペース「ノラヤ」では、オープン当初テントがありました。入り口を入って正面のスペースに。

こちらの記事にはその様子がよくわかる写真が載ってます。

なぜテントを張ったのか。

ノラヤを作る前に東京のコワーキングスペースめぐりをしていて高円寺のコワーキングスペース「こけむさズ」を訪れた時、中にテントがあったんです。私はキャンプが大好き。住んでいた家が寒くて室内にテントを張りそこで息子と寝たこともありました。室内テントが楽しいのは経験済みです。そこで自前のテントを持って来て張りました。
だからノラヤのマークはテントが喋ってるんです。(ほんとうは、テントの中から喋ってるイメージ)
オープン当初は、みんなテントに入って行きましたね。

ところが、このテントでかいんです。20㎡くらいしかないノラヤの、1/3以上占領。部屋が狭くなってしまう。張りっぱなしでもテントによくない気がして、1年ほど、張ったり撤去したりを繰り返していました。テントがないときは、絨毯をしいてちゃぶ台スペースにしていました。やがて自宅で使うために持ち帰ったのがきっかけで、面倒で張らなくなったように思います。

絨毯のスペース、靴を脱いでくつろげるのはいいのですが、ノラヤの床はコンクリです。どうしても下からひんやり冷たさが来ます。

2015年、常連さんが小上がりを作りました。小上がりの上には人をダメにするクッションが置かれ、冬期にはこれも常連さんご提供のこたつが置かれました。

そんなノラヤの小上がり、最初は人をダメにするクッションの話題性もあって、いろいろな人が利用してはダメになってくれました。やがてダメクッションがコモディティ化してしまうと、いつしか、管理人が昼寝するか、イベント時に物置にするか、それだけの場所になってしまいました。ほとんど使われない。
これだけの大きい場所を活用してもらえないのは、ちょっと無駄なんじゃないかと思えてきました。

2018年2月、ノラヤでは「夜の自習室」をはじめました。これは、ノラヤを使って全く別の「夜の自習室」というスペースにしてしまう、というもの。

この「夜の自習室」がおもいがけず好評でした。今も継続していますが、ノラヤではありえないくらいの人数の方が利用しに来てくれます。
利用者のほとんどが、自習室を検索して知り、初めてのご来店。奥の小上がりにい座る人はなかなかいません。
もっと座席の選択肢を増やしたい。そうなると、小上がりの存在がちょっと厳しくなってきます。
そこで、小上がりを撤去し、机と椅子を導入しました。(ちなみに机と椅子は知人から有料で借りています)
これが、2018年つまり今年の3月です。おかげで、夜の自習室の時はよく使っていただいております。

感じる、「マジメ感」の息苦しさ

こうして、現在9ヶ月経過して……先日、12/3。
「そうだ、テント張ろう」
と、思い立って、前とは違う場所ですけど、テントを張ってしまいました。まぁ、いろいろあって勢いも手伝い。

ぶっちゃけ、息苦しくなってしまったのですよ。ノラヤの真面目化が。
「夜の自習室」のマジメな状態がまるで平常時のように思えてきて。
もちろんイベントとかでノラヤらしい楽しいことはいろいろやってて、それは相変わらずで、たくさんの人に来ていただけて、ありがたいんですけど、普段のノラヤというのはあくまでイベント以外のノラヤであって、その普段のノラヤの魅力ってなんだろうと思ったんですね。
それがなんでテントで変わるのか、よくわかんないけど。うわーっ!張るぞ!と。
「楽しい場所」にしたいということ、そのためにはまず私が楽しまなければ、ということ……いやいや「楽しまなければ」という言い方も真面目。もっと、ぼけーっと、できるような。

思い起こせば、「こけむさズ」「タネマキ」みたいな場所に憧れてノラヤを作ったのに。あの一歩足を踏み入れてワクワクするような場所が欲しかったのに。
仙台にも次々にすごい綺麗で豪華で利便性の高いコワーキングスペースができていき、今後も次々とライバルができていく中、ノラヤはどうなってしまうのか?なんて視野が狭くなっていたようです。
もっと気を抜かなければ、運営者自身が。

ていうか、コワーキング業界全体が「真面目化」してません?

怒られるのを覚悟で言うと……2012年、コワーキングスペースというものができ始めた頃、コワーキングスペースをやる人って、かなりの変人ばっかりじゃなかったですか?ああ、この人ならそういうことやりかねないなぁ、とか、面白さが内面で渦巻いているような人たち。
なんだか、ごく普通のまっとうな人たちがコワーキングスペースやるようになったんだなぁと思わずにはいられません。他のアドベントカレンダー参加者のみなさまの文を読むとめっちゃくちゃ長文で真面目で、圧倒されてしまいました。それぐらい、コワーキングスペースというものが、普通になり、コワーキングも普通になったのだと思います。それはとても良いことだと思います。
でも、一般の人に広く使ってもらおう、快適に過ごしてもらおう、という方向をつきつめるほど、真面目でつまんない方向に行ってしまいがちなのではないでしょうか。

うちみたいな小さいスペースにできるのは、大手さんの真似で座席数増加でも増床でもなく、万人受けしない面白さを提供することでしょう。「なにそれ、コワーキングスペースのやること?」と言われるかもしれないけど、いいじゃないですか、コワーキングスペースはなんでもありなんだから。

おわりに

大手のスペースさんにできない、不真面目で、気の抜けた方向へ。この狭い場所をいっぱい使いながら、ノラヤはやっていきたいと思います。

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ノラヤ管理人のコワーキングスペース運営ノート

ノラヤ管理人がコワーキングスペース運営について考えたことや学んだこと得たことなどを、ちょっと真面目に綴ります。 あまり真面目じゃない方は、はてなブログに書いてます。 http://sendaiworkspace.hatenablog.com/
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