60社にエントリーした学生が語る、就職活動の真実と採用担当者への本音
こんにちは!
このマガジンでは、「学生のリアルなホンネ」についてお届けします。
今回はその第1弾です!
面接であった〇〇なこと、企業を選ぶ決め手となった〇〇、など、学生が企業に対してなかなか言えない(=面接ではなかなか聞けない)ようなホンネを発信し、HRの皆様の参考にしていただくことで、より良い採用活動に繋がればと思っておりますので、企業の採用担当者の方はぜひご覧下さい!
インタビュー対象者のご紹介
大学:宮城大学
所属:事業構想学群 事業プランニング学類 マーケティング専攻
学年:4年生(24卒)
性別:女性
特徴:学生時代はマーケティングゼミに所属し、数多くの公募型コンペティションに参加。大学1年からアルバイトを2つ掛け持ちし、大学3年からは長期インターンにも挑戦。
就職活動の進め方について
ー 就職活動はどのようなご状況ですか?
現在は既に就職先が決まっている状況です。
2023年5月の段階で内定はいくつか頂いていました。その時点でまだ10社ぐらい選考が残っていたので、それを全部やり切ってからどこに就職するかを考えました。最終的に就職先を決めたのは2023年9月頭くらいですね。
ー複数社から内定通知を受けてからも、なぜ選考を続けましたか?
まずは他にももっと自分に合う企業があるかもしれないと思う部分があったからです。また、私はマーケティングの仕事を志望していたので、各社がマーケティングの中でもどの領域が強みなのか、具体的にどのような仕事内容なのか、について知っておきたかったからです。就職活動を通して多くの企業に触れることにより、入社後に何かしら役に立つこともあるのではないかと考えていたことも理由としてあります。
ー様々な企業を知ることが社会人になってから役に立つ、確かにそうですね! 全部で何社ぐらいエントリーしましたか?
私は60社ぐらいエントリーしたと思います。
ー凄いですね! それは周りの学生と比べても結構多いのではないですか?
周りの学生と比べたことがないのでわからないですが、私の場合、ES (エントリーシート)を書く授業を受けていたり、所属しているゼミでも「今週は1人10社エントリーだ!」みたいな目標を掲げて取り組んでいたので、自然と多くなったのはあるかもしれないです。
ーゼミ内でエントリー数の目標まで立てていたんですね! エントリー数が多いと、企業研究とか大変ではなかったですか?
そうですね、大変でした(笑)
特にESを書く作業が大変で、エントリー自体は業務内容などをさらっと見て、「いいね!」を押す感覚でやっていたのですが、その後のESにおいては記載する内容に正直悩みました(笑)
ーですよね(笑) 企業研究はエントリー後に行っていたんですか?
そうですね。
企業の採用サイトやマイナビ・リクナビなどの就活ナビサイトを見ただけでは、その会社が何を目指しているのか、どのような仕事をしているのか具体的に掴むのは難しいと思います。そのため、企業研究は面接や説明会などの機会も活用しながら行おうと考えていました。
ーなるほど。 企業の情報収集をする際は採用サイトとかをよく見ますか?
はい、見ますね。
エントリー前というよりも、面接前や選考期間中の方が見ていました。とにかく数を意識しながらエントリーを行っていたこともあり、エントリー時はマイナビなどの就活ナビサイトに掲載されている情報だけで興味の有無を判断していました。
ー何を決め手にエントリーの判断をしていましたか?
私はマーケティングに携われる仕事に就きたいと思っていたので、募集要項や業務内容にマーケティング関連の情報が記載されているか否かで判断していました。そのため、特に業界・業種へのこだわりはなく、広告代理店のみならず、マーケティング職の募集があればエントリーをしていました。
ーそうなんですね! 先程、選考を通じて企業研究をしていたという話でしたが、具体的にはどんなところを見ていましたか?
やりがいや仕事内容など色んな視点で見てはいましたが、その中でも「雰囲気」を1番重視していました。具体的には、面接官の人柄・対応や、面接に行った際のオフィスの雰囲気などを見て、その会社で働くイメージを持てるかを判断軸にしていました。
実際に、大学2年の時に参加したサマーインターンの中でオフィス見学をさせてもらったのですが、そのオフィスの雰囲気に馴染める想像がつかなかったことを理由に、マーケティングに携われる会社でしたが選考を受けなかったことがあります。
ーありがとうございます。 次は、就職活動中に楽しかったことや辛かったことについて聞いていければと思います。
就職活動で楽しかったこと
ー就職活動中に楽しかったことは何ですか?
面接ですかね!私はあんまり面接で緊張するタイプではなかったので、面接が楽しかったです。
ーもう少し具体的に教えていただけますか?
面接中に自分の考えや意見に対するフィードバックを貰えることで、知識量が増えたり視野の拡大に繋がる点が非常に勉強になり、楽しめていたのだと思います。
例えば、大学のゼミで公募型のコンペに参加する機会が多かったのですが、そういう話をした時に、実際に提出した企画書を見せて、その企画に対してアドバイスを頂いたこともありました。その他にも面接終了後に、良かった点と改善点を細かくフィードバックをしていただける企業もあり、選考にとても役立っていたのに加え、その親身な対応をきっかけに意向度が高まったこともありました。
ー面接は企業の雰囲気を掴むのにも役立ちますよね! ありがとうございます。
就職活動中に嫌だったこと
ー就職活動中に嫌な思いをしたことはありましたか?
そうですね。これは当たり前のことですが、面接の時間になっても人が来ないとか、すぐにリスケされちゃうとか、そういうのは嫌でした。一気に冷めちゃうというか、志望度が下がっちゃいますね。あとは座談会を必要以上に開催する企業があり、それは少し面倒でしたね。
ー「座談会を必要以上に開催」について、もう少し詳しく教えていただけますか?
その企業は全部で5回面接があったのですが、各面接の間に必ず座談会があったんです。それだけなら色んな社員の方と話せるので良いなと思うのですが、全て同じ方だったので流石に驚きました(笑)
ー毎回同じ方が座談会に来られるのは流石に困りますね(笑)
はい(笑)
3回目くらいになると正直話すこと・聞きたい事がなかったですね笑
向こうも回数を重ねる度に、何を話すか困っている様子が伺えて、この企業に就職したら、私もこれをやらなけらばならない日が来るのか、と正直感じました。そんな感じなので選考も全部合わせて3〜4ヶ月間くらいかかり、選考前は興味があったのですが、どんどん志望度が下がっていきましたね。
採用担当者に伝えたい本音
ー最後に、「こんな採用活動をしてほしい!こんな採用活動はやめてほしい!」というのがあれば教えていただけますか?
そうですね。
まずやめてほしいことからいうと、一次面接で志望動機を聞くことですかね(笑)
ーなるほど。理由を聞いてもいいですか?
はい、1次面接の時ってまだ様子見段階の人も多いと思っていて、少し気になったからエントリーしてみました、という人も一定数いると思うんです。なので、得られている情報が少ない状況で答える志望動機はとても薄い内容になってしまっているのでは?と思いました。最終面接なら納得できるのですが、1次面接時から「なるほど、でもそれってうちじゃなくてもできることだよね?」とか言われることがあって、それは困りましたね。
ー確かにそれは困りますね… 「こんな採用活動を行ってほしい!」はありますか?
説明会とは別に色んな社員の人に質問ができる機会を作ってほしいです。
説明会は時間も限られてるので、たくさん質問できないのと、私の場合地方に住んでいて、都心部の企業にエントリーする際はオンライン説明会に参加する機会が多かったのですが、チャットも読んでもらえないことも多くありました。もっと気軽に色々聞きたいなって思ったことはたくさんあったので、そういう機会を増やすと学生にとっては嬉しいんじゃないかなと思います。
ー複数社員への質問会は良いアイデアですね!これでインタビューは以上となります。今日はありがとうございました。
ありがとうございました!
最後に
いかがでしたでしょうか?
このインタビューを通して、採用担当者の方々に少しでも学びがあれば幸いです!
最後までお読みいただき、ありがとうございました!
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No Companyは「THINK for HR調査」によるデジタル・SNSデータ分析と、顧客の採用課題や目的、施策状況等のヒアリングをもとに、独自の採用マーケティング戦略を立て、ターゲット人材に選ばれるためのコミュニケーション施策を実行します。戦略策定~施策実行・PDCAまで一気通貫で全体を俯瞰した視点を持ったパートナーとなり、採用プロジェクトに長く並走できることが特徴です。(サービス詳細はこちらから)
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