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【宮城大学の学生100名が参加】SNSデータを活用した採用マーケティングについて解説

こんにちは、No Companyの広報担当です。本日は2021年12月21日(火)に代表の秋山が講師を担当したマーケティングの授業をレポートでご紹介します。
マーケティングリサーチやブランディング、販売促進などを学ぶ宮城大学 事業構想学群の学生約100名に対し、企業の採用市場におけるトレンドやキャリア選択についての授業を行いました。

講師紹介

宮城大学事業構想学群講師/マーケティングプラナー
高山 純人

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宮城県出身。1982年生まれ。2004年より一貫してマーケティング業務に従事。近年は新規事業開発コンサルティングを主戦場に、事業開発時のリサーチ~事業ビジョン策定/プロダクト開発などを行う。大学での研究領域は、オンライン消費者行動が中心。

株式会社No Company
代表取締役 秋山 真

宮城大学 秋山さん

No Companyの親会社であるスパイスボックスに新卒で入社。
2年間のデジタルマーケティングプロデューサーの経験を経て、2018年に採用コミュニケーション事業を立ち上げ。SNS起点の採用ソリューションを開発し、企業のオンライン採用やDXを支援。働き方や価値観の多様化に合わせて、企業の採用活動が進化できるよう独自のソーシャルリスニングツールである『THINK for HR』を活用して、Z世代やSNS世代に刺さる採用コミュニケーションの立案や実行などのサポートを行う。

講義が目指すゴールとアジェンダ

90分間の授業を4セクションに分けて進行しました。目指すゴールは、講義を通じて企業の採用トレンドと社会人の声を知ることで、学生のみなさんに“自分の「ありたい」「なりたい」を軸にしたキャリア選択”ができる状態になってもらうこと。

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講義のアジェンダ
1. 就活・転職を取り巻くメディアの変化と企業の採用活動
2. SNSやWEBメディアを活用した、情報収集のポイント
3. トークセッション「No Companyのワークスタイル」
4. 質疑応答・アンケート

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1. 就活・転職を取り巻くメディアの変化と企業の採用活動

就職・転職活動は2020年からオンライン化が加速。多くの企業がWEBメディアやSNSでの情報発信を実施しています。

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企業と求職者の接触メディアが分散され、多くの企業がより“リアルな情報”の発信を強化するようになりました。学生などの求職者にとっては、SNSが企業を知るための日常的なタッチポイントになっています。SNSの影響力の拡大により、代表者や広報だけでなく、社員個人の働き方や仕事に関する価値観など、より身近な情報をリサーチすることが可能になりました。

SNSで収集できる情報は、拡散によるエンゲージメント(=コメントやリアクションによる注目度)や他の人の解釈が把握できるという特徴もあります。

No Companyでは具体的に、独自のSNS分析ツール「THINK for HR」を用いて、Web上のコンテンツやSNS(Twitter、Facebook)の投稿を定量・定性的にリサーチしています。例えば「新卒採用」や「面接」など就職活動に関連するキーワードが、どのように語られているのか、それらのキーワードを含む記事や投稿をエンゲージメントの数値も合わせて調べることが可能です。

エンゲージメントをより多く獲得していた記事・投稿の傾向をリサーチすることで、どのような切り口でコンテンツを発信するとより効果的なのか知ることができます。

(参考)エンゲージメントをより多く獲得していた記事・投稿の傾向

希望した職種以外の仕事を経験することって価値がある?

オフィスって必要だと思いますか?

大手 VS ベンチャーが論じられていることに関して

スキルアップのために効率の良い方法って何だろう?

企業が発信している情報だけでなく、その情報に対する世の中の反応に注目することも重要です。
では、SNSやWEBメディアでの情報収集はどのように行うべきかを考えてみましょう。

2. SNS/WEBメディアを活用した、情報収集のポイント

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SNSやWEBメディアで情報収集をする際に重要なポイントは2点。エンゲージメントの高い媒体の情報を見ることと、欲しい情報によって媒体を使い分けることです。

エンゲージメントの高い媒体の情報を見ると、トレンドや注目されている事柄を把握することができます。また、媒体ごとにエンゲージメントしやすい傾向が異なるので、求めている情報によって媒体を使い分ける必要があります。

2021年11月に発表したSNSデータから見る「学生の注目企業2021」調査では、ナビサイトや大手求人媒体が発表する注目企業ランキングでは選出されていない企業も多くリストアップされています。SNSでの情報収集は、知らなかった企業や仕事、ビジネス系のインフルエンサーを見つける参考にもなります。

媒体の使い分けの参考に、一部のエンゲージメントが高い媒体の特徴も紹介します。社員の声/リーダーの発信/働き方など、知りたい情報によって媒体を使い分けることで、キャリアの選択肢や考え方のバリエーションも広がるかもしれません。

■note:企業のカルチャーや社風が伝わるコンテンツ
・複数の社員視点での発信が多く、企業のカルチャーが立体的に伝わるコンテンツが多い
・良い点だけでなく、課題などもありのまま伝える内容
・働き方の魅力はもちろん、ナレッジ(スキルや知識)シェアがオープンな社風も伝わる記事

■WANTEDLY:キャリア観やワークスタイル
・仕事術やキャリアへの考え方を発信する記事が多い
・最近は転職や地方勤務(リモートも含む)などが注目を集める


■FASTGROW
・事業リーダーや経営者の発信がエンゲージメントする傾向
・トップの考え方を知りたい人や、経営・起業志向の強い人におすすめ

このように、就活・転職のオンライン化によるSNSやメディアの多様化が進んだことで、企業の採用マーケティングニーズは増加傾向にあります。採用に限らず、企業が取り組む様々な領域で情報やメディアが増えている今、「マーケティングリサーチに長けた人材」の価値はとても高いのではないでしょうか。

3. トークセッション「No Company の ワークスタイル」

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No Companyでの働き方について、ゲスト2人を交えてトークセッションを行いました。トークテーマは3点。

✔️キャリア
✔️働き方
✔️学生時代について

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——ファーストキャリアの選び方について教えて下さい。

康:ネームバリューや規模よりも、自分の裁量や成長環境として適していそうか?という視点で企業選びをしていました。
転職を経験した時も、将来的に目指したい姿を周りの人に話しながら、ユニークな仕事をしている知人を紹介してもらいました。

伊藤:私は起業したいと考えていたので、将来的にそこに繋がりそうなキャリアを選択しました。

秋山:私も結論は伊藤さんと一緒で、自分の「ありたい」「なりたい」軸をぶらさずに働けそうな環境を選びつつ、学生なりに「自分でも勝てるゲーム(構造)は何か?」という視点で企業を見ていました。20代で早期にパフォーマンスを出すことが、その先のキャリアにも繋がると思っていたので、そういった視点を持って就活していました。

——働く時間はどうやって決めていますか?

康:昨年沖縄に移住したのですが、自分のライフスタイルを中心に考えています。働く時間をある程度チームや会社に合わせるのは前提ですが、自分がやりたいことを実現するためにどう働くか?という視点を大切にしています。

伊藤:私はダブルワークで飲食店の経営もしているので、仕事している時間が割と長めですが、ジムに行ったり、遊んだり、休む時間もきちんと確保しています。働いている時間が長いので、メリハリというよりも、精神的にストレスを感じずに働ける環境をどうやってつくるか?を重要視しているかも知れませんね。

高山教授:今の伊藤さんの話は私も共感ですね。私も大学のほかにも仕事をしているので、仕事時間はかなり長いですが、大事なのは努力を娯楽化できるか? その時間をいかに楽しくするのか?だと思います。

秋山:ご時世的にワークスタイルが多様化しているので、いろんな価値観があると思います。自分が共感するスタイルや、興味のあるスタイルを見つけて深掘っていくのも就活の手法の一つですね。採用サイトや説明会だけでなく、SNSなどを活用して違うアングルで企業を見てみるのも良いと思います。

——学歴や専攻ってどれくらい関係しますか?

伊藤:学歴や専攻で決まってくる職種ももちろんあると思いますが、そうではない職種も多いと思います。

高山教授:自分が勝てる環境をどう考えるかですよね、まさに。

秋山:「どの学生も同じように見えてしまう…」というコメントを採用担当からよくいただきます。学業も一つの特徴になると思いますが、それ以外にも自分を表現する武器ってそれぞれあると思うし、全く同じ経験をしている学生なんていないと思います。就活という構造を理解しつつ、自分のオリジナリティを表現する方法を考えると良いと思います。
あと、noteのようにURLでシェアが可能な「自分を表現できるサイト」があるとすごく良いと思います。就活では面談や面接など会話の時間が限られているので、ポートフォリオ的なものは作って損はないですね。

講義を受けての意見・感想

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実際に講義を受けた生徒の皆さんからいただいた意見・感想をいくつか紹介します。

先生が話すのと実際の会社の人が話すのでは、話す視点が違うので一つのことに対して複数の見方ができることが分かった。その二つをリンクさせて新たな考えが生まれることもあるし、このような機会はあるだけ良いと思った。
企業の情報の集め方や、人との繋がり方、そこから仕事へ繋がることなど普段は聞けない事を知ることが出来た。
就活に使えるツールを数多く知り、積極的に活用していきたいと思いました。また、転職に対するイメージはかなりネガティブなものでしたが、講義の中でレールを外れた方が自分の人生を生きている実感が湧くという話を聞いて、少しポジティブになりました。周りからはネームバリューのある会社が良いと言われますが、そういった考えを見直すきっかけになりました。

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