NTT労働組合に心底失望し、脱退した話(脱退手順付き)
30万人のNTTグループの皆さん、お疲れ様です。
突然ですが、皆さんは現在のNTT労働組合の行動・言動に皆さん満足されているでしょうか?
満足されている方には水を差すようで恐縮ですが、私は入社したときからNTT労働組合に全く良い印象を持っていません。
新入社員の研修のあとで「任意加入」と言いつつ実質的に「強制加入」させるやり方から始まり、ベースアップ分よりも何倍も高い高額な組合費が毎月天引きされ、春闘も同業他社に比べてそもそもの交渉目標が低すぎるうえ、時間外闘争とかいう事前に予定されたポーズだけで済ませてストライキを一切やろうともせず、低すぎる目標すら達成せず、にも関わらず最終的に「好条件を引き出せた」などという意味不明な主張をする茶番を毎年繰り返している一方で、「活動のために費用が必要!ストライキのために原資が必要!」とベースアップ分より何倍も高い高額な組合費が天引きされ続け、いつまでたっても電子化されない新聞が家に送りつけられ、あなたの生活を良くするためにこの政治家に投票してくれと言われ、どこから支出しているか/誰が当選したのか全くわからないテーマパークやら演芸やらの懸賞がやたら大判振る舞いされ、新入社員に昼休みによくわからん保険会社のパンフレットを全員に配らせ、組合にどっぷり関わっている人の手当だけは一丁前に高く・・・
まだ書けますが、キリがなくなってきたのでここらへんにしておきます。とにかく私は組合が最初から好きではなかったのです。しかし、何となく「入らないとまずい」という雰囲気があり不満はあったものの加入を続けていました。
・・・しかしながら、昨年2023年(2022年度)の春闘で私はプツッと糸が切れてしまいました。細かくは割愛しますが、あまりに春闘で戦う気がなさすぎるし社員をないがしろにする会社にも嫌気が刺しました。
そこで私は「組合抜けたら何となくヤバそうだけど、やばかったら転職すればいいや」という軽い気持ちで脱退しました。脱退の具体的な方法は後述しますが、結論から言うとこれが非常に良かったのです。
メリットはたくさんありますが、最大のメリットは組合費が天引きされないこと。これが非常に大きいのです。なんせベースアップ分より高いのですから、単純に手取りが増えることになります。さらに、前述の組合に関する諸々のイライラを感じなくて済むようになりました。今になって思えば、「高いお金を払ってるのに・・・」という気持ちが一番組合に対するフラストレーションの要素として大きかったのだと思います。
また、間接的ではありますが、脱退によって組合に一定の緊張感を与えられてるんじゃないかと思えるのも割と良かった点です。直近の春闘を見ていてもやる気を感じられないので実際そうなのかはわかりませんが、もしかすると…と思えるだけでも個人的には結構なメリットでした。与党に緊張感を持たせるために野党に投票するみたいな感じかもしれないです。
一方で、もちろんデメリットもありました。一番大きいのは脱退の面倒くささ。手順と出方を間違えると少々面倒なので気をつけながらやる必要があります(後述)。でも、実はそれくらいです。「こういうことがデメリットとして出るかもしれない・・・」と思ったことはたくさんあったのですが、実際問題全くデメリットを感じていません。
例えば、組合に入っていても入らなくても「賃上げ」は会社の施策なので同じように享受できますし、時間外闘争の対象外になったとしても実質的に会社全体が閉店状態なのでみんなと同じように退勤可能です。加えて、最近は同じように組合を抜けている人が多いらしく、一人ひとりにいちいち組合も圧をかけてきません。また制度面でも細かいことは割愛しますが、現状は抜けたとしても組合員と同じように労働協約が適用されます。というわけで、想像の数百倍、平穏な日々を過ごしています。
あとは人によっては気負う部分があるかもしれません。先ほど言った「賃上げの享受」などは"組合に入っていないにもかかわらず、組合の成果を享受する"といういわゆる「フリーライド(タダ乗り)」と思う人もいるようで、罪悪感を感じる=デメリットに感じる方もいるのかもしれません。
ですが私としては、そもそも組合が引き出している条件は低すぎるので、組合がいてもいなくても経済/市場の原理で上昇する分の範囲を超えていないと思うし、だからこそ組合単独の成果だと一切思っていないし、高額な組合費を受け取っておきながらそれ以上の成果を毎年出せていない組合のほうがずっと問題だと感じるので全くフリーライド感がない、という感じです。これは人それぞれ感覚が違うと思いますが、少なくとも私はそう思っているので今に至るまで全く心が痛みません。
NTT労働組合の脱退の方法
・・・と組合の愚痴をひとしきりいったところで、脱退の方法についても述べておきましょう。脱退に関する規約が以下になります。
ポイントは「書面で中央執行委員長に直接届ける」です。逆に言えば、普段近くにいるような人(職場委員とか組合の職員)に軽い気持ちで話をしようとするとしつこい引き止めに遭う可能性があります。ここは勇気を出して、"偉い人に直接"、ということが大切です。
また、少し細かい話ですが、規約上は「中央執行委員会の承認を得なければならない」となっていて、「え、じゃあ否認されたら脱退できないの?」と一瞬思うのですが、調べてみると過去類似判例によれば通告だけで脱退したことになるようで、組合側もそれを知っているであろうことから、「否認」のような問題は起きないと思って問題ないと思われます(私はありませんでした)。
それを踏まえて手順を解説します。
①連絡先を収集する
まず、以下の連絡先(住所)を社内イントラ等で調べて抑えてください。すべて抑えるまでは行動しないでください。必ず一気に進めるようにしてください。
②送付準備をする
体裁は決まっていないのでメモ帳で書いて印刷でも構いません。かっこよくしたければWord等でどうぞ。文面案は以下です。
(1)(2)(3)の文案
(4)の文案
③送付する
②を封筒に入れ、計4通を必ず、簡易書留等の追跡・記録が取れる方法で一度に送付してください。これだけです。この後私の場合はメールで連絡が来ましたが、無視しました。給与天引きも中断されました。
ここで仮に、送付にも関わらず組合費が天引きされていた場合は組合ではなく給与支給を行う部署に問い合わせるようにしてください。
以上が手順になります。先述もしましたが、昨今脱退は増えているらしく、想定以上に事務的に処理されますので思ったよりスムーズに事は進みます。春闘でヤキモキするよりもずっと簡単に給与が増えますので、組合に不満を持っている方は一度は検討してみてもいいのかなと思います。
拙い文章で失礼しました。ここらへんで本記事以上としたいと思います。ありがとうございました。
〜以下余白です〜
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