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大人になったいまだからこそ勉強したい

前職で正社員として働いていた間、約2年程社会人学生としてオーストラリアにある大学院へ通った。

通ったと言っても、当時はコロナの真っ最中。政府による規制で授業はオンライン上で行われていたため、実際にキャンパスにて授業を受けたのは規制が解除された最後の3か月程度。

就学中ほとんどの期間、通学する時間が省かれたことはフルタイムで働く身としては何かと都合が良かった。それでも毎週のように課題に追われ、仕事の合間を縫っては予習と復習を行い、夕方からの授業に間に合うよう業務を調整し、そして週末はレポートの作成や与えられた課題に時間を充てた。

やはり、仕事をしながらの勉強はとてもハードなものであった。学生のほとんどは大学を卒業したばかりであろう若い層、そして私のように働きながら勉強をする層も一定数在籍していた。中には子育てをしながら授業を受けているパパ・ママ学生もいて、きっとその大変さも相当なものなのではと想像していた。

大学院ではHuman Resource Management、いわゆる人材管理に関する学問を専攻していた。日本の大学では専門分野としてはあまり馴染みがないそうだが、海外ではそれなりに知られている模様。

昔から人に興味があり人間観察も好きで、将来は人に関わる仕事がしたいと漠然と考えていた。人事という分野に目覚めたのは、ある人物の「向いてるんじゃない?」といった何気ない言葉がきっかけだった。当時私はオーストラリアに住んでいたため、現地の職業訓練校にて人事に関して学び、人事関連の仕事ができる会社へ転職をし、そして大学院へと進学した。

無事に卒業できた今となっては、あの大変な学生生活もどこか懐かしく、そして何よりも『ひとつの事をやり抜くことができた』ことで心に大きな自信を持つことができた。

そして現在。以前書いた通り日本に帰国したいまは無職であるため、仕事と勉強を両立していたあの頃とは比べものにならない程、一日が長く自由に使える時間がたっぷりとある。

いまの私にとっての最優先事項は不妊治療に専念することだが、どうもそれだけでは時間を持て余してしまう。そこで以前より耳にしたことのあった『社会保険労務士』という人事・労務管理に関する資格の勉強を始めた。

資格の勉強といっても今のところ受験する予定はない。どちらかというと、新しい知識を得たくてテキストを読み始めた感じだ。これがまた、とても興味深く面白い。そして、前職で働いている間に『知っていたかった!』と感じることも多々あり。

勉強をする・しない。
仕事をする・しない。
結婚をする・しない。

選択肢があることによって時にそれが迷いの種となることも多々あるが、そもそも『選ぶことができること』自体がとても恵まれているように感じてならない。そして学べる環境にいることに感謝をしつつ、今日もテキストを読み進めたいと思う。

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