独り言 《友達関係》

自分で言うのもなんだけど、割と友達は多い方だと思う。
リーダーシップ気取ってた時期もあったし、学校が、友達と接することが楽しくて仕方がない時もあった。
それくらい、『友達』という存在は僕にとって大切なものだった。

両親の離婚とか、受験のプレッシャーとか、色々重なってるせいかもしれない。
てか、そうであってほしい。
最近、友達と居るのが疲れる。
1人になりたくても、そんなキャラじゃないし、惨めな気持ちになりそうで。
誰からも認めてもらえない、誰も隣に居てくれない人になるよりは、マシな気がして。
結局は、周囲の目ばっか気にしてる自分に、嫌気が差す。


クラスの中で、特に仲良い子が8人ほど居て。
それぞれ4人ずつ、グループみたいに固まってる。
片方はまぁまぁ社交的な子達の集まりで、もう片方はよく絵を描いてて、SNS上でも仲良い子達。
元々、僕は前者の子達とよく行動を共にしてた。
そっちの方が付き合い長いから。
でも、最近は。
気が付いたら4人で集まって、楽しそうに話してて。
教室移動の時も、休み時間も。
別にそもそもダル絡みするような子達でもないし、そういうテンションも苦手。
だけど、今まで5人だったはずが、段々と4人で居ることが多くなってて。
だからと言って、避けられている訳では無い。
話に入ろうとすれば混ぜてくれるし、個人個人では今までと同じくらい仲が良い。
でも、なんとも言えない疎外感が、僕の中で膨らんでいく。
もう片方のグループも、僕が受験生であまり遊べないからか、その4人特有のテンションとか、話の流れとかがあって。
自分の意見とか、とてもじゃないけど言いづらくて。
知らないゲーム、知らないアニメ、知らない活動者。
4人で盛り上がっているのを、自分も笑いながら話を聞く。
でもどこか、そんな自分を冷静に見てる自分もいて。
虚しくて、疲れて、辛くて、惨めで。

そもそも、2人くらいを除いて、片方のグループは僕が紹介した音楽やゲーム、もう片方は完全に僕を通じて仲良くなった子達で。
昔、それこそ2年くらい前までは、1番仲が良かったのは僕なのに。
みんなの中心に居たのは僕で、話題を振るのも、遊びの約束や予定を立てるのも僕で。
それがいつの間にか、こんな状態になってて。
友達との関わりをステータスだと感じてしまっている最低な自分が大嫌いで。

でも、受験も、家庭状況も、何もかも上手くいってない僕には、もう友達しか残ってなくて。
その友達さえも失ってしまったら、本当に、僕の存在を証明してくれる人が、存在を認めてくれる人がいなくなっちゃう気がして。
それが嫌だから、僕は必死に繕う。
よく分からない話にも、真剣に相槌を打って。
しょうもなくて、どうでもいい話にも、過剰にリアクションをして。
みんなが笑ってる時は一緒に笑って。
みんなが怒ってる時は一緒に怒って。
作り物の笑顔を貼り付けて。
嫌われないよう、人当たりのいいことを言って、信用を、株を落とさないようにする。

こないだだってそうだった。
2人1組のペアを組んで、課外学習をすることになった時。
いつも仲良い子達だと、4人+4人+僕だから、9人になる。
誰かが余ってしまうのは、目に見えているのに。
組めって言われた途端、僕は8人のうちの誰かに笑顔で、当たり前に、私達は友達だよ、とでも言うように「一緒に組もう」と言った。
もちろんその子も1人になりたくないだろうし、別に僕と仲が悪い訳でもないのでOKした。
案の定、1人だけ他のグループの子と組むことになった。
それを見て、僕は思った。
あぁ、僕じゃなくて良かった、と。

最低でどす黒い自分が醜くて、大嫌いだ。
でも、弱くて穢い僕は、今日も笑い続ける。
『友達』という、化けの皮を被って。


2023-11-23


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