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期待と希望

私の職業は精神科訪問看護師です。
日々対話を通して、利用者さんが
自分らしく生きていくために
訪問させてもらっています。

訪問看護を利用される動機は
それぞれ異なるのですが
最初にその方の希望をお伺いしています。

そこでタイトルの
期待と希望ですが、
期待することと希望することでは
似ているようで違うと思うのです。

どちらも将来に望みを持つ言葉ですが
期待は誰かや何かといった他者に対する願いが叶うのを待つという
受け身であるのに対して

希望は自分のこうありたいと願う思い
自分が主体の望みです。

私たちは、利用者さんの心の奥にある希望が実現するように、働きかけます。
中には希望のカケラも持てないという方もいます。
けれど、その人の中に、僅かでも希望を持ちたいという思いがあるからこそ、私たちと出会ったのです。
期待は人にすることだから、自分の思うような結果が得られないこともあります。
けれど、希望は自分の内なる願いです。
今はそれに気づいていないだけかもしれません。
あなたの心の中にある思いを聞かせてください。
一緒に見つけて、大事に育てていきましょう。





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