どうしてかしらパリは幽霊のにおいがしない
夏頃になるとよく目にする怪談話。
霊感がある方ではないけれど、そう言うものを見たり読んだりすると感化されて、何かの気配を感じる(気がする)ことも。でもフランスに越してきてから、不思議とそう言う感覚がやってこない。築100年以上のアパルトマンもザラにあるし、実際パリに何箇所もある美しい広場はその昔処刑場だったりすることが多く、現在の開放感や心地よさからは想像がつかないほどのダークマターだったりするのに。
そう言えば、フランスの怪談話ってあまり聞かない。イギリスは多そうだけれど。もしもそう言う世界が現世から続いているとして、ここでは魂があっさり次のバカンスに出かけてしまうようなサラッと感があるのかもね、と路地裏を歩きながら意味もなく思ったりした。フランス人がよく言う口癖ー”C'est la vie. (人生なんてそんなもの)” 、みたいに。
雨上がる。
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