無職日記85 見舞

■前回までのあらすじ
親父は膵臓がんでした!手術はざっくり10時間!

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親父の手術が終わった翌日、早速母親が1人で病院へ見舞いに行った。ICUに入っている期間は手術日含めて3日と、意外と短い。前日の朦朧とした様子から、僕らが来たコトは覚えていないだろうと踏んでいたのだけど、どうやら覚えていたらしい。

さらに翌日、僕、母親、母親の妹夫婦とで見舞いに行った。ICUの外を出るコトがOKのようで、廊下で話した。手術の際に喉に管を通したため、その影響で親父の声はずっとプロレスラーのように枯れている。正直何を喋ってるんだかわからん。

さらに翌日は妹夫婦が長野から来てくれた。甥と姪が小さいのでICUには入れないのだが、タイミング良く一般病棟に移る日が到着日だったので、無事面会ができた。やっぱり孫の方がエネルギーを与えるようで、親父も頑張って喋ろうとしていた。実は転院前の病院の時にも時間を作って妹夫婦が来てくれた。この時はまだ原因が不明だったから、孫との面会は殊更に心強かったと思う。

先生の話では手術後2週間~1ヶ月ほどで退院とのコトだった。膵臓が無くなったコトにより、親父には必然的に糖尿病の症状が出る。インスリン注射の指導や食事の説明、さらに回復のための運動など、やるコトと覚えるコトはなかなか多い。退院後に別の病院に教育入院という案も出ている。

そんなある日の朝、親父から珍しくLINEが入った。

「明後日退院になった」

つづく。

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