お箸の持ち方論争

Twitterでお箸の持ち方が議論されている。

箸の持ち方を指摘されて云々という内容。これでマナーがどうとか、箸の持ち方なんてどうでもいいとか、まあまあ活発な議論が展開されている。

僕は正直どっちでもいい。けど、やはり箸の持ち方一つで人となりを見られてしまう場は確かにあると思うし、ちゃんと使えているに越したコトはないと考える。当人がどう思われるかの問題なので、僕には関係なければ何も言わない。

かくいう僕もお箸の持ち方は幼少の頃に親に口酸っぱく言われた。

お箸だけではなくて、配膳の時のごはんは左に置くとか、迷い箸するなとか、肘をつくなとか、くちゃくちゃ食べるなとか、変なお椀の持ち方するなとか、それなりに指導された。母方の祖父母がそういうのに厳しかったようで、その教育を受け継いだ母が僕にも同様の指導を施した、という流れ。大人になってからそのありがたみは感じている。

情報を多く持っているというコトはそれだけで人生のアドバンテージにもなる。テーブルマナーを知っているかどうかで判断される場は確かにあるし、いい年こいてフォーマルな食事の場で内側からスプーンを使っていたらおいおいってなる。

そういえば勉強になったコトがある。

10年以上前の話。僕は左手でも箸が使えるのだけど、そうなるために左手で箸を使う練習をした。練習方法は右手の観察と左手での反復練習。基本の持ち方を右手で確認したら、それを左手に持ち変える。どうやって動かすのかを確認する。何気なく持っている箸を改めて眺める良い機会だった。その甲斐あって左利きに間違えられる程度には使えるようになった。

お箸の持ち方はマナーというよりは単なる所作だと思うけど、やっぱり所作が美しい人はそれだけで好感度も上がるし、お箸の持ち方一つで好感度あがるならそれに越したコトはないんじゃないかな。人が見て気持ち良い感じの所作だったらそれだけで好感持つじゃない。そういう意味では我が振りを少し見直すツイートだなと思った。

まあTwitterの情報速度だし、あと2日したらみんな忘れているだろうけど。

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