アノニマスは叫びたい

某巨大掲示板をたまに眺めている。

僕が見ているのは、大喧嘩してやめた前会社のスレッド。何を過去にネチネチとこだわっているのだと思われても仕方ないのだけど、何かにつけて問題のある所だったので、現状がどうなっているのかを定点観測している。

先日そこの元所属タレントがTwitterであれこれ騒いだ関係で、鎮静気味だったスレッドが活性化したのだった。覗きに行ったら少しだけお祭り状態になっていた。

そんで元スタッフやら関係者やらを名乗る人達が「この会社はこんな感じだったよ」と、仕事していた頃の惨状を書き込んでいたのだけど、これがまあ当たっているわけだ。内部を知っていないと書けない情報で、僕の持っている情報とも符合する。つまりその人達は本物というわけだ。

でもそれを証明する手立てがない。匿名だからだ。書き込んでいる人達も自分の身の内を明かさない。案の定、いぶかしむ声が上がっている。それに対して

「いや本当だよこれ。Xの○は△に□してるよ」

と書き込んでやりたい衝動に駆られては、それを抑え込んでいる。諸々問題があるのがわかっているからだ。名誉毀損とか言われてしまえばそれまでだし、何よりこちらの身の内を明かしてしまうととばっちりがくる。

匿名だから信用されない。名を明かすと信用はされるかもだけど被害がこちらに及ぶ。だからそもそも書き込まない、という結論に至る。そりゃね、暴露してやりたいコトなんて山ほどありますよ。でもそれは多分顔を出したり名乗ったりするからこそ意味があるわけで、素性を隠して文章だけでわーわー騒いだところで何も変わらないし、ちょっと格好悪い。

匿名だから何を言ってもいい、という風潮は確かにあると思う。それで揉め事がたくさん起きているコトも承知している。インターネット全盛のこのご時世、顔出しだの名前出しだのしたら、特定なんてすぐだ。だから見てるだけ。時間の無駄とはわかっちゃいるけど、見てるだけ。

そうやって眺めているだけの僕も、多分格好悪いんだろうな。

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