監督が変わるとチームも変わる

よく行く飲み屋によく行かなくなった、という話。

きっかけは特にない。あるのだろうけど、小さなチリが積もった結果だと思う。薄毛や腰痛の原因が多岐に渡るように、何か一つが原因というわけではない。かといって全然行きたくないワケではない。

そのお店にはかれこれ10年以上通っている。僕が子供の頃からあるお店で、近場で場所を転々としながら、そして店主を数回変えながら続いている。ずっと初代の大女将の家の人達が店長をしていたのだけど、諸々事情があって今の店長はかつての常連さんがバトンタッチした。

足が遠のいたのは今の店長になってからだ。ざっくり言えば「居心地が悪くなった」とでも言うのだろうか。店長は、俗な言い方をするといわゆるオネエなのだけど、初来店の人にも口調がややきつい。聞いててハラハラする。聞く人が聞くと話し方が高圧的にも聞こえる。

指摘したところで頑固な店長はその態度を一向に変えない。これが初回のお客さんのリピートを阻んでいるような気もするけど、本人的にアリならアリなんだと思う。お店の方針は店長に一存するし、例え常連だからといって口を出す権利はない。

こうしたコトとは別に、単純に仲の良い人達や常連さんの姿をあまり見かけなくなってきた。週末はたいてい混んでいたけど、それも減ったような気がする。もしかしたら、だけど、やっぱり微妙な空気の変化を他の人も感じているのかもしれない。

一番の原因…というか理由となったのは、最近よく飲んでいるYさんだ。

Yさんもそこの常連なのだけど、最近よく誘われては飲みついていく。場所はサイゼリヤか日高屋か、あるいは他の安いお店のどこか。いつものお店にはあまり集合しなくなった。Yさんも店長の頑固さやらが合わなくなってきてしまったようで、よほどがないと行かないそうだ。何より「誰が居るかわからない状態でお店に行くより、個別で誘って飲んでた方が確実に楽しく過ごせるじゃん」とのコト。そりゃそうか。

お酒を飲む時って、単に酔いたい時もあるけれど、それとは別に「雰囲気」が大事だと思っている。居心地の良さ、そこに居る人達、空気感などなど。よく通っていたお店からは、この「雰囲気」がどこか失われてしまったように感じる。個人店は良くも悪くも店長に左右される部分が大きいから、これはある意味で仕方ないコトなのかもしれない。

次に行った時、どんな雰囲気になっているのだろうか。

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