話題の自社株買いついて

自社株買いすることは、株主への利益還元策のひとつと言われ、既存株主にとっては好材料のニュースとなります。つまり、自社株買いのニュースが発表されると株価は上昇する傾向にあります。なぜなら、発行済株式総数が減少するからです。単純に流通している総数が減少すれば、物の価値が上がるのと同じです。基本的に企業が生み出した利益は、借金の返済に回すか、配当金を増やして株主還元したり、内部保留(設備投資等)するといった使い道があります。今回、注目されたSBG、ソニー(下図参照)は自社の株価が割安と判断した株主還元策と私は理解しています。

今回、SBGが自社株買いを発表し、ザラ場中に5万買いが散見されますがこの買いの一部は自社株買いの玉だと思います。2016年時の私のツイートを参照しますが、その時も4万買いが継続的に入り、発表翌日はストップ高をつけました。今回も同じくストップ高で終了したのは記憶に新しいです。来週からソニーも自社株買いの期待がかかりますがどのような買い方をして来るのかが注目されます。

2016年2月時のツイートです。↑

前回、今回とSBGは発表翌日がストップ高まで買われました。【メモ】

「自社株買いメリット」
●自社株買いによってPERが低下し割安と判断される
●ROEも改善され海外投資家の資金もとり込むこともできる

「自社株買い注意点」
●株式を市場で買い付けるのか、TOSTNETを利用して場外での買い付けなのかという違いもあります。TOSTNETの場合は市場買い付けよりインパクトは小さくなります
●企業によって自社株買いを発表しても、買わない企業もあります

SBG、ソニーをなどが自社株買いインパクトを相場に与えてくれました。しかしまだまだ米企業に比べれば日本企業の自社株買いは少ないと思います。米企業昨年のレパトリ総額53兆が予想され、うち3Qまでに18兆円が自社株買いに振り向けられました。尚日本の18年度の自社株取得枠は6兆3150億円で過去最高の報道はありますが。米国の3Qまでの3分の1の水準です。
今後も自社株買いや増配など積極的な株主還元が行われる事を願います。



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