こんにちは、しょぼいビジネス研究家の斉藤( @knob3110 )と申します。みなさん、会社辞めて起業したいですか？新しいサービス作りたいですか？

かくいう僕も、新しいビジネスを立ち上げて世の中を変えていくような人間に憧れて、少し前に会社を作った訳であります。

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新しいビジネスをやりたいとき、どうするか。

そう、ビジコン（注: ビジネス コンテストの略）に出たり、投資家にプレゼンしたりしますよね。

数ヶ月前にこんなイベントがありました。

MAKE MONEY (メイクマネー) 起業家グランプリ2018

あのNEWS PICKSが主催のビジコンです。ビジネスのアイデアをプレゼンして、審査員をギャフンと言わせれば、なんと賞金1000万円！

何を隠そう、ワタクシ、このイベントにノリで応募した訳であります。

だって1000万円欲しいじゃん？😂

そしたらなんと、数百名の中からファイナリストに選ばれました！

めちゃくちゃお金のかかったスタジオで...

僕、自動で動くテレビ的な仕掛けの椅子に乗って登場...完全にビビってる...

2分で考えた適当なアイデアをドヤ顔でプレゼンするも...

ホリエモン、ブチ切れ

ずーっと怒ってる

完全に戦意喪失状態の僕

はい、強制退場。結果は完敗でした。

あまりのボコられっぷりに放送終了後に友達から心の状態を心配するようなLINEが届きました。（大丈夫だ、メンタルだけは自信がある！）

詳しい経緯は『NewsPicksの番組、MakeMoneyに出演したらホリエモンに「全力で潰す」と詰められて泣きそうになった話』にまとめています。気になる方は読んでください！https://note.mu/nob3110/n/n035b9412aa51https://note.mu/nob3110/n/n035b9412aa51

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ちゃんとしたビジコンに参加したのは人生で初めてでした。すごい良い経験になった一方で、一つだけ思ったことがあります。それは...

ハードル、高すぎじゃない？？

ってことです。

そりゃ、NEWS PICKSが主催で1000万円もかけた番組なんだから当たり前でしょ、というのも分かります。

実際、他の参加者のレベルとかマジですごかった。もちろん審査員の皆さんももめっちゃ的確な事言う。グゥの音も出ない。

もし自分が起業する前にこれ見たら「やっぱやめとこ...」ってヒャクパーなると思います。

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よく考えてみたらこういうビジコンって、審査員に鋭いツッコミをさせて、「起業って大変だと思いました」「まだまだ詰めが甘かった」って言わせるのが定番なんですよね。

ビジコンやるなら、ゆるふわっと審査して、いい感じに狂った奴に適当に出資して、「起業って私にもできそう」って思わせた方がおもしろい起業家が増えそうじゃない？

なんて思っていたところに、僕のTwitterのタイムラインに異質な男が現れた。

なにこの人。なけなしの貯金をバラ撒いてビジコン開こうとしてる。😂

どんな人なんだろう？肩書きを見てみよう。

立命館アジア太平洋大学  /  ベーシックインカム研究家

というワードが書いてあった。

学者さんかな？と思ったが、ブログを読むと、どうやらそうではない。

✅3ヶ月に1回、治験のバイトをして20万くらいもらう

✅実家とかで無欲に暮らせば、毎月5万円くらいで生活は成り立つ

✅これを継続すれば何もしなくても生きていける

という方法論をあみ出し、これを「ベーシックインカム」と呼びんでいるようだ。めちゃくちゃ面白い。狂ってる。

イヤ、でもよく考えてみよう。

ベーシックインカムは、政府が導入するまで指を加えて待っていないとダメなんだ。と思い込んでいる自分がいたのも事実だ。

現代社会に存在するシステムだけでベーシックインカムを実現しよう、なんて考えたこともなかった。

こういう固定観念を外せる人って面白いし、そういう人と何か一緒にやったら大きなことができるような気がした。

乗るしかない、このビッグウェーブに！

そんなこんなのイキサツで、Twitterで速攻コンタクトを取って、僕もこのコンテストに主催者として加わせてもらうことになった。

詳しい経緯は発案者の倉石さんのブログに買いてあるので読んでほしい。日本語の先生をしていただけあって、文章がおもしろい！僕も負けないようにしたい。生きることをしごとにするブログhttp://kurokura.blog.jp/archives/9261458.html

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新しいビジコンを作ると決めたとはいえ、倉石さんも僕もフォロワー数がめっちゃ少ない。

二人合わせて400ちょっと😂
お金2.0だとか、信用経済が来るだとか意識高い系のメディアで最近言われてるけど、そんなん来られたら俺タチ速攻で餓死するわ。資本主義もう少し頑張れ！

ドラゴンボールだったら、完全にこの次のコマで死ぬキャラだ。

だから、この企画を流行らせるためには色々頑張らなきゃいけない。

人生の勝算なんてない。ただガムシャラにやるしかない。

主催者として加入する事になって、まず最初にやったのはWebサイト制作。

いらすとやとフリー素材を駆使してデザインを作って...

説明用のスライドを作って...

特に、"企画に込めた思い"の箇所はかなりの力を入れた

本家のメイクマネーで出演した愛田もも( @aimomo119 )さんも、誘ったら快諾してくれて、審査員側にジョイン！😋

愛田さんフォロワー1000人超えてる！弱小チームにいきなりエース登場！

あとは、

Twitterで有名人に無邪気にDM送りまくって無視されたり、Facebookで色々なところに宣伝してスカンを食らったりもした。みんな平日は仕事があるから（自己流ベーシックインカムを導入している倉石さん以外は）、隙間時間だけで色々頑張った！

賞金をもっと増やしたいし、生放送もやりたいからpolcaで出資を募ったら、数日間で30,000円集まって、めちゃくちゃ興奮した。

＊募集開始から1ヶ月（6/28現在）、25万円弱も集まった。笑

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そんなこんなで、企画を開始して1ヶ月！

応募総数、170件突破！！🎉**

壮大にコケる可能性もあったよ。けど思ったより、相当集まってる！

でも、アピールしたいのは数じゃない！

応募されたアイデアが、全部クソしょぼい！！だけど、それが逆にオモシロイ！！

普通のビジコンだったら「どうやってマネタイズするの？」とか「それをやる事によって世の中がどう変わるの？」とかツッコまれそうなアイデアばかり。

応募するときに一応、必要資金を書く欄があるんだけど、そこに630円と書いて応募してきた人すらいた。

いや、もうそれ1時間でもいいからバイトして稼げよ。

とツッコまずにはいられなくなりそうだが、

この企画の主催者には、そんな無粋なことを言う人はいない。ていうか、審査員に成功者が誰一人としていないので、偉そうなことを言う経験値がない。😂

170件中170件のアイデアに対して、「こんなことを考えている人が世の中にいたんだ！」という感動を覚えている。

僕だって、しょぼいといつつも、チームラボで4年くらい新規事業の企画の仕事をしていたから、人一倍、いや百倍、色々なアイデアや価値観をインプットしてきた自信がある。

それでも、ありきたりだと思えるアイデアが一つもないのだ。これは驚くべき発見だ。明らかにヤバイものが集まっている。

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そもそも、なんで普通のビジコンにありきたりなアイデアが集まってしまうのか？審査員が必要なのか？これは自分で主催してみて分かった。

心理的なハードルが高いのだ。それに尽きる。

例えば、「アイドルになるためのオーディション」にすっぴんでくる人はいないだろう。人は一定のハードルを感じたとき、化粧をしたり、オシャレな洋服を着たりして、自分にオメカシをする。

人間はそれがいいのかもしれないが、アイデアはすっぴんの方がいい。取り繕わない方が魅力的だ。

マネタイズできないものをできるように見せたり、ユーザーが増えないものを増えるようにみせたり、テクノロジーを使う必要がないのに「最先端テクノロジーを活用します」と言ったりすると、アイデアは途端にチープになってしまう。

そんなものよりも、

✅ マネタイズできないけどどうしてもやりたい

✅ 周りからは狂ってると言われるけどチャレンジしたい

✅ 自信はないけど興味があるので、やるきっかけがほしい

✅ 思いついたがヤル気はないので誰かに実現してほしい

✅ ボンヤリ方向性はあるんだけど、具体化できてない

こういうショボいアイデアの方が、見る側としては100000000万倍面白い！

完成した花よりも種状態の方が、期待が持てるってもんだ。

なんども言うが、審査員はしょぼい。当然マネタイズやビジネスとしての成功確率なんて評価するスキルがない。

「なんか面白そうだよね」という感想でしかジャッジできないのだ。

そのレベルの低さが功を制したらしい。「私でもできるかも」という気軽さをもとに、色々な人が投稿してくれる。

自信満々な意識高い人よりも、多少自信のない人や、マイノリティに属する人の方が面白い価値観やアイデアを持っているようだ。そういった人らの興味をひくことができたのはデカイ。

日に日に面白いアイデアが集まってきて、審査員のチャットルームは賑わいっぱなし。

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あれ、これって、何かちょっと新しいカルチャー生み出せるんじゃないか？？

最初はノリで始めたが、もはや確信に変わっている。このビジコンのやり方なら確実に面白い化学反応が起きるはずだ。

例えば企業で「社内からロクなアイデアが出てこない」と思っている社長がいるなら、それはやっぱり社員に「ハードルが高い」と感じさせているのが原因だと思う。

ハードルを限界まで下げて、どんなにしょぼいアイデアでも賛美する。

「実装力はあるんだけど、アイデアがな...」「サービスを作りたいけど、何を作ったらいいか...」と思っている、新しいことやりたいマンは、僕らが編み出したこの方法をパクって10万くらいの賞金でアイデアを集めたらいい。

これをやるだけで、面白いネタは集まる。マネタイズやスケールの方法は、集めてからみんなで知恵を出し合って見つければ良いと思う。

面白いアイデアは、人のモチベーションを百倍にアップさせる。

これは実体験によって明らかになった。

集まった170件のアイデアがとても面白いから、審査員それぞれがこうやってnoteを書いたり、ブログを書いたりして、どうにか企画を広めようと頑張っている。

とはいえ、現状の僕たちの拡散力には限界がある。

最初は見る人ぞ見るニッチな企画になるかもしれないけど、深夜番組からゴールデンに進出する人気番組のように、いつかは多くの人の目に触れさせたい。定期的に開催して、面白い起業家をたくさんん排出する謎のコンテンツになりたい。
(Cakesコンテストでやらせてくんないかな…)

頑張るので、応援よろしくお願いします。

百聞は一見にしかず！まだまだアイデア応募も可能です！
一生懸命作り込んだサイトはこちら
👉しょぼいメイクマネー公式サイト

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@斉藤ノブヨシしょぼいビジネス研究家(斉藤ノブヨシ) @knob3110