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Macbook Pro 13"(Early 2011)+Ubuntu 22.04.1 キーバインド設定メモ

前提

 20年近くWindowsのみに慣れ親しみ、中古デスクトップの改造から自作PCを組み、ラップトップの拡張をし尽くす、などを行ってきた。
 遊び程度にUbuntuのLiveDVDなどを使ったことはある、実機インストールとコマンドによるカスタマイズは初めて。ここ数ヶ月は仮想環境でFreeBSDのセットアップからXfce4を導入し、音も動画もインターネットもそれなりに使える設定を行ったりUdemyでLinux基礎を学習したりしているのでターミナルでのコマンド入力への恐怖は薄くなってきた。
 なぜかとにかくキーボードの設定に苦労したので、誰かの役に立つかもと思い書く。
 スマートでもなく、楽でもない情報かもしれない。
 とにかく地道に汚くやったメモ。

仕様

  • Macbook Pro 13"(Early 2011)

    • 通電、起動確認ジャンクにSSDとメモリ追加

      • Core i7-2620M CPU @ 2.70GHz

      • RAM 16GB

      • SSD 500GB(Crucial MX500)

      • Ubuntu 20.04LTSをLiveUSBでインストール後 22.04に更新

        • ネットワークリカバリー不可のためMacOSインストールできず。推測するにファームウエアが更新されないまま使われていた模様。そのためたまたま手元に残っていたUbuntu20.04のLiveUSBを使用して新品SSDをフォーマットし新規インストール。

参考

手順

  1. キーの印字と入力が違うことに気づく。

  2. ターミナルからキーボードの種類をMacbook Pro(intl.)に設定。

  3. これでもなぜか正しく入力されない記号があるので設定書き換えを決意。

  4. ターミナルから.Xmodmapをエディターで開き、さらに新しいターミナルでxevを実行。

  5. ポチポチとxevの方でキーを押し、キー表面の印字と入力される文字とが違う箇所を特定。

  6. 違う箇所のKeycode ** = の行頭にエディター上で「!」を使って印をつけていく(=視覚的にわかりやすくするのと、万が一のため記述を無効にしつつ訂正前の記録を残すのとを両立)

  7. 違う箇所のキー設定を!がついた行の下の行に記述し直す

  8. 「英数」「かな」キーをうまく使える設定(IME無効or有効)をMozcのプロパティで行う。

    • ターミナルで何故か設定が反映されないので、Ubuntuの「設定」からMacbook上のキーマップと一致し、かつ直接入力に異常がない[日本語→日本語(=日本語配列キーボードで直接入力)]キーボードを追加。Command+Spaceで[日本語(Mozc)あ]と[日本語 ja]キーボードを切り替えるように設定。

  9. 「英数」「かな」を駆使してこの記事を書けるようになった。変換機能も問題なし。

  10. ターミナルでは[日本語 ja]に切り替えることで問題なく入力が可能。

訂正したキー一覧

keycode 11 = 2 quotedbl

keycode 15 = 6 ampersand
keycode 16 = 7 apostrophe
keycode 17 = 8 parenleft
keycode 18 = 9 parenright
keycode 19 = 0 Nosymbol
keycode 20 = minus equal
keycode 21 = asciicircum asciitilde

keycode 34 = at grave
keycode 35 = bracketleft braceleft

keycode 47 = semicolon plus
keycode 48 = colon asterisk

keycode 51 = bracketright braceright

keycode 97 = NoSymbol underscore
keycode 130 = Hiragana
keycode 131 = Eisu_toggle
keycode 132 = yen bar

  • そもそもなぜキーボード設定でMacbookの日本語キーボードを指定しているのにこんな現象が起きたのか。参考ページでは全くそんなこと書いていないし、「切り替えが不便だから設定する」ぐらいなのに。

  • 直接入力用の[日本語]キーボード(日本語(Mozc)じゃないほう)は設定無しですべての記号が問題なく入力できた。Macbookの配置にこだわらず、手順1.で種類を日本語キーボード(JIS)として指定していたらこんな問題はおきなかったのかなあ。

  • 現在すこぶる快調なので特に目立った問題はない。

  • 原因がわからないのに設定でカバーできてしまうのがちょっと怖い。

追記 2023.1.7

参考

起動時に自動で設定が読み込まれなかったため、crontabの設定で

@reboot xmodmap ~/.xmodmap 

を見様見真似で設定してみるなどしたがうまく行かず。

参考記事を頼りに ~./bashrcにキー設定をロードするよう追記し、ターミナルを起動時に自動実行するよう設定したことで最終的に解決されました。
謎は謎のままなのですが、とにかくMacbook Pro上でメインOSとしてUbuntuを使う設定が整ったのでよしとする。