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デザインについて

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デザイナーとして経験してきたことや、自分が関わっているデジタルプロダクトのデザインに関する記事をまとめています。
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生み出すべきは、個々の「生活に寄り添う」デザイン──ソウゾウ鈴木伸緒

こと急成長を前提とするベンチャー・スタートアップにおいて、一社に何年も所属し続けるケースは、比較的珍しいのではないか。事業フェーズ、自身の欲する経験、ライフステージなど多様な内外の変化に合わせ、新たな環境を選択するものも少なくない。 そこから鑑みると、メルカリの急成長期に入社し、上場を経てなおその環境で挑戦を続ける鈴木伸緒は、少々レアケースに映るかもしれない。 メルカリ3人目のデザイナーとして2015年11月に入社して以降、メルカリのUS・UK事業(UKは2018年に撤退

デザイナーのキャリアは“主観”でいい──メルペイ×デジタル庁×Gaudiy【イベントレポート】

2023年5月29日(月)に開催された、特別イベント「プロダクトデザイナーのキャリアの広げ方×深め方」。 スタートアップ、デジタル庁など、プロダクトデザインの第一線で経験を積まれてきた3名に、デザイナーのキャリアについてご自身の経験を元にお話しいただきました。そのイベント内容を、長編レポートでお届けします! うまくいかない状況を、どう乗り越えていくか…? その向き合い方には、デザイナーとして、人として、成長するためのヒントが詰まっていました。 ■スピーカー ■モデレー

メルペイデザインチームがつくるのは、新しい習慣です。

こんにちは。メルカリデザインブログです。 今回はメルペイの「デザイン」にまつわる話です。 いえ、もしかすると、「デザイン」ではないのかもしれません。 メルペイのデザイナーが手がけてきたのは、いわゆるグラフィックやUIデザインの領域を大きくはみだすもの。抽象的な言い方になってしまいますが、それは「新しい行動をつくりだすためのあらゆること」でした。 メルペイが生まれるまでには、苦難の道のりがありました。この記事では、その全体像についてお伝えします。 1.メルペイは、なぜメ

事業とデザインのかけ算。ネットショップ「メルカリShops」が目指す「売れる」しかけ。 #Designship2021

こんにちは。メルカリShops(以下、メルカリショップス)でプロダクトデザイナーをしていますnobuoです。 2021年10月23日、24日にオンラインで開催された「Designship2021」に、Eコマースプラットフォーム「メルカリショップス」を運営するソウゾウから、CEO・石川祐樹が登壇しました。 「デザイナー向けのイベントになぜCEOが登壇を?」 そう思われる方も少なくないと思います。その背景を少しだけ説明させてください。 日々、デザイナーが伴奏する対象は起業

リリースから2年。たどりついた「共創するデザイン」

こんにちは!メルペイでデザインマネージャーをしているのぶおです。 メルペイデザインチームで2020年実施してきた「共創するデザイン」、つまりデザインチームにおけるフィードバックループの作り方を、5つの項目に分けて紹介します。 デザイナー同士の担当を重ね合わせることで、お互いにフィードバックしやすい状況を作りました。一方通行でフィードバックするのではなく、みんなが、みんなにフィードバックしていく、そういうお話です。 これまでのメルペイデザインチーム 先日のメルカンでも記事

海外デザイン留学ビフォー・アフター

JFK国際空港との2度目の再会は、バゲージロストだった。 後に出会う友人からのリアクションは、"Welcome to New York City!" 直行便なのにバゲージロストし、空港のヘルプデスクで再配達を頼むも、指定した住所も適当に入力されてしまい、街の中でもロストしかけて、手元に戻ってきたのは10日後。デザインの勉強を始めるまでに前途多難なスタートを切る。 デザインスクールに留学し、ありえないことが当たり前に起きる生活をするまでの準備と、結末のお話。 留学の準備大

インハウスデザイナーがUKアプリを日本からリモートでデザインした1年を振り返る

note.muでは初めまして。 2015年にメルカリに入社して、2016年はUSアプリを、2017年はUKアプリを担当してきました、@nobuoszk ことnobuoです。 2017年1月ごろから始まり、3月にリリースするまでかなとおもいきや、気がつけば1年間、日本からイギリスの拠点とリモートでデザインしてきました。仕事の進め方を見直すような学びが多かったので、同じオフィスで働く人にも還元できればと思い、振り返ってみます。 *** 今までのやり方とはサヨナラし、新しいや