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僕が「おかあさんといっしょ」に出演した話

3歳の時、私は"地上波デビュー"を果たした。

しかも、その番組は「おかあさんといっしょ」というご長寿番組。この栄光を私は18年間引きずっている。

私が人生でテレビに出たのはこの時が最初。それ以降はちらっと写り込んだのみだ。3歳児ながらテレビに出たわけだから、当時のことは鮮明に覚えている。今回は、その時に感じた「3歳児のリアルな感情」を書いてみようと思う。

正直、覚えていることを書くので信ぴょう性はほぼない者として扱ってほしい。また、当時と今ではおそらく違う形で子どもたちを扱っている可能性もあるので、あくまでも思い出を語っている程度のものだ。

私は母親に連れられ、NHKのスタジオに足を踏み入れた。当時からこの番組を見ていた自分にとって、楽しみのような怖いようなよくわからない気持ちがあった。

受付を済ませると、ロビーのようなところで子どもたちはまとめて並べられる。そこからスタジオへと案内されるわけだが、そこにはテレビで見る光景が広がっていた。

ちなみに、当時のおかあさんといっしょ側の布陣は

歌のおにいさん:杉田あきひろさん歌のおねえさん:つのだりょうこさん体操のおにいさん:佐藤弘道さん体操のおねえさん:タリキヨコさんキャラクター:ぐ〜チョコランタン

というメンバーだった。特に、ひろみちお兄さんは鮮烈なインパクトがある。母親曰く、この翌年からメンバーが大幅に変わるため、しょうこおねえさん(はいだしょうこさん)やゆうぞうおにいさん(今井ゆうぞうさん)が観覧に訪れていたという。

番組開始前に、私だけなぜか手を引かれて他の子達とは違うところへ連れて行かれた。最初はとまどったが、お兄さんの膝の上に座らされた時、全てを悟ったような気持ちになった。

「これはテレビに確実に映るなあ」

そして収録が始まった。とにかく大人しくしていればいいと思っていた。正直、ここからは記憶があやふやである。なので、覚えていることだけを書いていく。

途中には色々な企画があるが、
「体操のおねえさんと2人で踊る」という目立ちたがり屋にはもってこいの企画があった。

この企画はおそらくスタッフ側からの打診or立候補のようなものだったが、母親に「出る?」と聞かれて断ったことを覚えている。おそらく、お兄さんの膝の上という黄金ポジションを手に入れながら、ソロ企画にまで首を突っ込むほどの勇気はなかったのだろう。

今だったら文句なしに飛び込むが(笑)

番組のエンディングには、スプーという黄色いキャラクターがおにいさん・おねえさんと歌を歌って、子どもたちがぐるぐるスタジオを回るというものがあった。

私はここでとある残酷な事実を知ってしまうが、これについては正直書く勇気がない。ただ一つ言えることは、

「スプーの声はスプー本体から聞こえない」ということだ。

まあ、そんなこんなで収録が終わると、
記念写真の撮影がある。その日の収録に参加した子供達全員で写真をとるが、そこで私は他局の戦隊ヒーローの決めポーズをしてしまうというコンプライアンス違反を犯した。絶対に私だけじゃないと思ったら、私だけだった(笑)

風船のプレゼントがあり、楽しく収録を体験した。
なんでこんなに堅苦しい文章にしているんだろうと思うが、いま客観的に振り返るのもなんだか楽しい。

その後は友人が同番組に出演することもしばしばあった。そこで私が"先輩風"を吹かしていたことも今やっと思い出すことができた(笑)

さて、そもそもなんでこんな記事を書こうと思ったのかといえば、
「童心を思い出す」ために他ない。

正直、3歳のときの思い出なんて書いておかないと忘れてしまうだろうと思った。(ちょっと閲覧数稼げそうなネタだし)

と、いうことで3歳のおとこのこが感じたリアルな感情でした。

                                   終
         制作・著作
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