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【ホンダロックサポ必見】駒大記者が語る!今季新加入・安藤翼、伊勢渉のここを見ろ!(敬称略)

先日の中原輝(ロアッソ熊本)に続いて、ここでも駒大出身の選手について。
今回は、JFLのホンダロックSCに入団した安藤翼、伊勢渉の駒大コンビについて書きたいと思う。
「駒大出身」ということで「フィジカルの強さ」という情報のみが多く流れているので、ここでさらなる情報を得ていただければ幸いだ。
コマスポとして三年間で80試合近く観て、取材を重ねた私にしか書けない記事となっているため、ホンダロックサポーターの皆様にはぜひ読んでいただきたい。

【目次】
○安藤 翼のプロフィール・出場記録
○ストロングポイント
○適性ポジション
○小ネタ

○伊勢 渉のプロフィール・出場記録
○ストロングポイント
○適性ポジション
○小ネタ

○安藤 翼のプロフィール・出場記録

安藤 翼(あんどう つばさ)
1996年 5月12日生まれ/長崎総科大附高→駒澤大
【U-17日本代表(2013)】

<出場記録>
リーグ戦通算記録:38試合出場 2得点 4アシスト

アミノバイタルカップ通算記録:5試合出場  

インカレ通算記録:4試合出場 2ゴール 

○ストロングポイント

☆"セクシーフットボール"を体現するテクニック

駒大では2列目やセカンドトップでの起用が多く、入学当初から出場機会を得ていた。ボールを受ければ、見る者の想像を上回るテクニックで局面を打開。幾度となく相手ゴールを脅かしてきた。2人のマークを受けてもわずかな間を抜けていく繊細さや、一瞬でトップギアまで加速できる馬力も持つ。パワー重視の戦術をとる駒大ではテクニックに優れる選手は稀有な存在。攻撃のアクセントを加える役割を担った。

☆柔能く剛を制すボディコントロール

身長170cmと、決して上背の大きい選手ではない。大学時代は対戦相手との身長差が15cmを超えることも。しかし、安藤は上記のテクニックに加え、自らの体のコントロールで体格差を埋めてきた。相手を背負った状態から巧みなターンで入れ替わる形はもはやお手の物。菊池流帆(レノファ山口)や鈴木大誠(徳島ヴォルティス)ら屈強な選手たちを数々手玉に取ってきた。4年になってからは献身性が増し、自らを囮にしながらもその体術でチームに貢献した。

☆努力を経て復活

安藤の存在は駒大に稀有という話をしたが、プレースタイルゆえにチームとフィットしない時期があった。スタミナ不足が足かせとなり、4年次の序盤は出場機会が激減。怪我も重なり、苦難の時期を過ごしていた。そこで、安藤は日本代表選手も愛用している高山トレーニングのジムへ。練習以外の鍛錬を重ねてコンディションを上げていった。チームがインカレ出場を争うシーズン終盤に見事復活。インカレ本戦ではMVP級の活躍をするまでに上り詰めた。

☆周囲から慕われる憎めない男

柔和な表情と明るい性格で良好な人間関係を多数築いてきた。先輩からも愛され、後輩からも慕われる人間性を持つ。駒大を離れる直前には後輩数名と「安藤会」が開かれたそう。他チームにも友人が多く、特に佐藤昴洋(ラインメール青森)や岩武克弥(浦和レッズ)とは同郷。佐藤とはJFL開幕戦で早速対戦の可能性がある。各地にライバルが多い安藤の交友関係にも注目いただきたい。私自身も彼には大変お世話になっていることも書き留めておく。

○適性ポジション

ホンダロックの布陣は私の勉強不足で把握しきれていないが、最前線でのプレーが望ましいことは断言できる。2トップの一角でも、ウイングでも彼の技術は最大限に発揮することができるはずだ。強いていうのであれば、サイドより中央でのプレーの方が前線のパイプ役として攻撃を潤滑に回すことができると考えられる。

○小ネタ

・弟思いなお兄ちゃん
→弟・瑞季はセレッソ大阪に所属している。東京に来た際には何から何までお世話をしてあげたそう。幼馴染の薬真寺孝弥(駒澤大2年)も「瑞季はお兄ちゃんっ子」と語る。そんな薬真寺も安藤をまるで兄のように慕っている。

・好きなブランドはDENHAM
→ DENHAMとは、生デニムを扱うブランドであり、代官山や二子玉川に店舗を構えている。駒大サッカー部は安藤に限らず御用達にしているが、安藤は「DENHAMコーデ」が完成するほどのマニアである。コマスポのオシャレさん特集では自慢のジャケットとデニムを披露した。

・Twitterで名前を検索すると…?
→今やTwitterなどのSNSにはプレー動画が掲載されていることも。ファンも安藤のプレーを探すべく検索をかけたことがあるかもしれない。しかし、安藤の名前を検索すると、「学園アリス」というアニメのキャラクターである「安藤翼」が出てきたり、近頃は「タッキー安藤翼」という謎ワードも生まれた。(タッキー&翼の&の部分をモジった造語) これから安藤の活躍が増えれば、タイムラインを埋め尽くすようになるだろう。ファンの方々にはたくさん名前を入れてツイートしていただきたい(個人的願望)

○伊勢 渉のプロフィール・出場記録

伊勢 渉(いせ わたる)
1996年 7月18日生まれ/神戸国際大附高→駒澤大

<出場記録>
リーグ戦通算記録:43試合出場 4得点 

アミノバイタルカップ通算記録:6試合出場 1ゴール 

総理大臣杯通算記録:2試合出場

インカレ通算記録:3試合出場 

○ストロングポイント

☆頭・頭・頭

決してふざけている訳ではない。最大のストロングポイントはそう、「頭」である。ディフェンス時は攻撃を跳ね返し、攻撃でもセットプレーでそのヘディングは最強の武器となる。矛と盾を兼ね備える伊勢のヘディングは大学トップクラスといっても過言ではないだろう。4年次に出場した天皇杯では"ジャンボ"こと大久保哲哉(元ザスパクサツ群馬)と真っ向勝負。五分、もしくはそれ以上の空中戦勝利を勝ち取った。

☆走り負けない体力と誰よりも戦う魂

「走力では伊勢が一番」そう語る選手も少なくなかった。90分間絶対に走り負けない体力がある。実際、試合で伊勢がバテているところを見たことがない。精神的にも誰より熱い気持ちを見せてチームを鼓舞してきた。競合いでは待ってましたとばかりに相手と真っ向からエアバトルを挑み、幾度となく対戦相手の戦意を喪失してきた。伊勢とのエアバトルに全く勝てず、早々にベンチへ下がってしまう選手も少なくない。

☆心優しき大巨人

180cmを超えるサイズと坊主頭。側から見たらめちゃくちゃ怖い。私も最初は本当に怖かった。しかし、部員の話を聞くと案外そうでもなかったのだ。取材対応も謙虚で丁寧。普段会うと、笑顔で話しかけてくれる優しい巨人だった。コマスポでは取材に慣れていない1年生を多く伊勢渉の取材担当にしていた。なので、「伊勢さんは優しい」とコマスポの新入生はまず学んでいる(笑)

○適性ポジション

もちろんセンターバック。そうとしか言いようがない。駒大では空中戦の強さを買われて FWとして試合に出場することもあったが、本人も「FWはできない」と話していた。むしろ、ビハインドの状況で前線へ上げる場合はターゲットとして貢献できると考えてもいいと思う。

○小ネタ

・頼れる?寮長だった
駒大では4年次に寮長を務めた。後輩の面倒見の良さや、優しさには定評がある。しかし、1年生を甘やかしすぎて同期や3年生からは怒られてしまうこともあったとか…

・駒大魂100%
天皇杯でザスパクサツ群馬と対戦した際、駒大OBの川岸祐輔(現ザスパクサツ群馬フロントスタッフ)に「駒大魂を感じる選手はいましたか?」との質問を投げかけた。すると、間髪入れずに「今日に限らず昔から伊勢くんは駒大魂を感じる」と語ってくれた。


JFLに所属する大卒新人の情報はなかなか手に入らないと思うが、この記事を見てホンダロックサポの皆様には安藤、伊勢の予習をしていただきたい。駒大の大躍進を導いた2人はきっとホンダロックの躍進にも一役買う活躍を見せてくれるだろう。

p.s. 翼君、伊勢さん!宮崎絶対行きます。また遊んでください!(笑)


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