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D&Dの話をしよう

この続きです。

少し戻って
1970 年 ゲイリー・ガイギャックス氏が同人誌“Domesday Book(註1)”に
キャンペーン・ゲームの舞台である空想世界の 1 つ
“Great Kingdom”の地図を掲載したところ人気が高まった為
ゲイリー氏は1971 年にサークルのメンバーと協力し
中世からルネッサンス時代の戦闘を再現する“Chainmail”というゲームを
制作し、Guidon Games(註2)から発売した。
“Chainmail”第 2 版ではファンタジーの要素を加えるための追加ルール
「ファンタジー・サプリメント」が付属し、現在では良く見かける
勇者や魔法使い、炎を吐く竜、巨大棍棒を持った巨人等が登場した。
これまでのウォー・ゲームではミニチュア1体 10~100人であったのを
“Chainmail”では 20分の1スケールのミニチュア1体を人間1人として
取り扱うようになっていた。
さらに、「建物の中での戦いでは、紙と鉛筆を用いて地図を書きながら
ゲームを進めるとよい」とルールに書かれている。
なお、“Chainmail”第 2 版のルールには
【キャンペーン・ゲーム進行にともなう経験の蓄積】と
【キャラクターの成長】という概念までルールに取り入れられていた。

註1:名前の由来は【中世イギリスの土地台帳】
 ウィリアム I 世が 1086 年に作らせたもの。
註2:ゲイリー・ガイギャックス氏らが設立した会社。

当時、大学生だったDavid L. Arneson(デイヴィッドまたは
デイヴ・アーンソン)とゲイリー氏は追加したルールを試したり
評価する為に議論やテストプレイに明け暮れていた。
その際に用いられた背景世界“Great Kingdom”は
“GREYHAWK”と名を変え、現在でも
【Advanced Dungeons & Dragons®】(通称:AD&D)の
キャンペーン・ワールドとして商品展開されている。

そして 1974 年 1 月
世界で最初のTRPG【Dungeons & Dragons®】 発売

このD&Dは 1 年間で 1,000 部を売り上げ
当時、この販売されたD&Dルールブックを
「コレクターズ・エディション」と呼ばれている。

1975年には追加の世界設定資料として
“GREYHAWK”と“BLACKMOOR(註3)”が発売され
その後も続々と追加ルールなどが刊行されていきました。

註3:この世界設定資料は
 デイヴ・アーンソンがデザインした。

そして、追加ルールが多すぎて収集がつかなくなった為


ごく基本的なルールのみ設定した【Dungeons & Dragons®】
(通称:D&D)と

リアルな世界設定と追加ルールも取り込んだセットを
【Advanced Dungeons & Dragons®】(通称:AD&D)

として販売する様になった。

       【D&Dの概要 完】

ここまでの長文を読んでいただき

 ありがとうございます。

また次の投稿でお会いしましょう。


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