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無限の彼方へ、さあ行くぞ。


※この記事には映画『トイ・ストーリー4』のネタバレが含まれます。また、同映画を観た方でないと理解できない箇所が多くございます。

あらかじめご了承ください。






トイ・ストーリー4を観てきた。

とりあえず(きのう予習した)3では出番がなかったボーが大活躍。これまでからのギャップも手伝い、だいぶ強烈な印象を残してくれた。また、彼女の声が戸田恵子さんだったことをエンドロールで知り、その存在感になんだか納得できた。1から戸田さんだったのかな。

そういや声優でいうと、新木優子さんもチョコプラの2人もすごくよかった。事前情報をまったく入れずに映画館の席についたんだけど、めちゃくちゃハマっていたと思う。すばらしい。



ってことでこっから本題に移りたいと思うんだけど、ぼくがここで記したいのは大きく2つ。「内なる声」と「ラストシーン」についてだ。


まずは“行きの車”でウッディとバズがなにげなく共有した「内なる声」。内なる声は「迷い」の描写だったように思う。

迷いが生じたとき、ウッディは背中の紐をひっぱるし(ひっぱるシーンあったっけ?笑)、バズは胸のボタンを押す。すると“おもちゃ”としての彼らが独りでに喋り出し、その先へ進むヒントをくれる。

ウッディを探しに行くバズにはちょっとやりすぎ感も覚えたけど、あのへんのテンポの良さはトイ・ストーリーらしくてよかったかなと思っている。


そんで結局、ウッディはギャビーにボイスボックスをゆずり、物理的に「内なる声」が出なくなる。背中の紐がなくなっちゃう。

でもそれは、精神的な「内なる声」が必要なくなったタイミングであり、つまり「迷い」が無くなったタイミングでもあったと思う。もちろん瞬間的な“選択”の迷いはそれからもあったけど、今作でウッディが抱え続ける「自分のあり方」みたいな悩みは、あのあたりで無くなっていたんじゃないかなあ、などと今は思っている。


そして何と言っても、みんなと別れるラストシーン。

レックス「ウッディ迷子のおもちゃになっちゃったの?」
バズ「迷子じゃないさ、今は。」

バズ「無限の彼方へ」
ウッディ「さあ行くぞ」

ここやばいよね〜(語彙力)。かなりグッときた。1から観てるぼくら世代ならみんな絶対グッとくる。グッときざるを得ない。自分で何度も記憶の再生ボタンを押して、感傷に浸っている。


ボニーやみんなから離れたウッディは、実質的には「迷子」なんだけど精神的には「迷い」が無くなった(人生の「迷子」じゃなくなった)ってのも、めっっっちゃ良いよね(語彙力)。

あと、バズの倒置法でくる「今は」の三文字。ウッディに迷いがあったことを認めつつ(まあ近くにいたからね)、その霧が晴れたことを喜び、相棒の門出を祝う。あんな粋なスペースレンジャーは、バズしかいない。

レックスの相変わらず無垢なキャラも最高。


からの、「無限の彼方へさあ行くぞ」。

1から張っていた伏線だったんだな〜でかすぎだろ〜なんて今ではおちょくっている。でもおちょくってないと、涙が出そうになる。1でバズがアホみたいに言い放っていたこのことばを、2人で噛みしめるように言うなて。

「無限の彼方」は、この広い世界であり、可能性を秘めたまだ見ぬウッディの姿でしたと。そういうことだったんだね〜。




ってことで、今回のレビューはこんなところ。なんだけれども、ひとつだけ疑問が残った。

ウッディは、なぜみんなと別れる選択ができたのか。いつ、どこで決意が固まったのか。

情けないことに記憶がおぼろげで、別れる明確な理由としては「ボーのそばにいたいから」しか浮かばないんだよね。どっかで吹っ切れる描写があったっけ?ギャビーを迷子の女の子に送り出して、直前まで「やっぱおもちゃは子どものそばっしょ」感なかったっけ?

お答えできる方、コメントをお待ちしております。



ってことで『トイ・ストーリー4』、とてもよかったです。誰かと鳥貴族あたりで飲みながら、もっと語り尽くしたいですね。

てかシンプルに、鳥貴族いきたいですね。



いつもいつもありがとうございます〜。