Lord to archives~アルバム制作日記~音源編
こんにちは。
ノボのフジタニでございます。
約3年がかりで製作をしていた1st full album「archives」
9/7にリリースをするということで、数回にわけて制作日記という形でお送りていこうと思います。
今回は音源の制作について。
制作とは
音源を作ると言ってもやることはたくさんあります。
例えば、
・作詞、作曲、アレンジ
・レコーディング
・ミックス
・マスタリング
ざっくりいうとこういう感じ。
今回も全ての工程を自分で行いました。
作詞、作曲、アレンジ
私の場合で言うと、作曲(アレンジがほぼ同時進行)→作詞という感じ。
大体はまず鼻歌でメロディーが浮かんで、それに付随するリズムや楽器のフレーズが出てきて…と言う流れ。
逆にUNITEという曲はシンセ弄ってて「この音良い!」ってところから広がったりしました。
一つこれっていうフレーズが出たらまず頭の中でずっと考えて組み立てていく作り方です。
最初のうちは手を動かすよりも、頭の中で色々考えてはボイスメモにフレーズを録音していく。
大体のフレーズやリズムなどが固まったぞってなったらやっと打ち込みを始めるというやり方。
このやり方だとイメージが固まってるのでブレないという良さはあるのだけど、効率が良くないので今は別のやり方を模索中。
フルコーラスで全体のイメージが見えるところまで打ち込んだら、そこから作詞を始めます。
私の場合は、作曲の時に何かしらのテーマやキーワードはあるのですが、歌詞とは関係ないことが多いです。
なので、この段階で改めて「この曲は何が言いたいんだろう?」とテーマを深掘りしていく作業が始まります。
家で作業をしていると他にやることが見えてしまって集中して書けなくなってしまったので、ここ数年は大体近くのカフェとかに行って書きます。
作詞以外の他のことはなるべく出来ない環境を作る。
雑踏が逆に集中しやすかったりするんですよね。あと数百円とは言えお金払ってるので何もしないで帰るわけにはいかないというプレッシャーもあり。
歌詞を書き終えたが仮歌として改めて録音して、それを合わせて再度アレンジ。
歌詞の世界に合わせて欲しい音やいらない音、場面転換など全体のバランスを整えていきます。
レコーディング
打ち込み音楽で曲出来たらまずライブで発表するという形で活動をしているため、作曲、アレンジとレコーディング(一部ミックス)まではほぼ同時進行という感覚です。
今回は2年前に作った曲と1年以内に作った曲が混ざっていたりするので、感覚が変わっていたり、今聞くと厳しい!!ってものは一部録り直したりしていますが、大体の音は変わっていないです。
歌は全部改めて録音しました。
今回の作品は今までよりも歌もの作品にしようというのは制作前から決めていたので、そこはとても意識をしました。
レコーディングに関しては、今の環境で出来ることはやりきった感があるので、今後の作品作りではまた違うことをやっていきたいなって思っています。
音の作り方、録り方でもっと出来ることがあるなと思ったので、あとは予算とアイデアの戦い。
cuicksのノハラ君の自宅スタジオに遊びに行ったのは大きかった。
ミックス
今回一番時間をかけた工程です。
上の項目でも書いたように作曲、アレンジとほぼ同時進行とはいえ時間が経てば感覚も変わるし、他の曲とのバランスも考えたりすると必然と変わってくる。
特にこの1年半くらいでの環境の変化が凄まじく、色々な形でプロの音作りをみたり聴いたりすることが出来たのでそれが大きかった。
一つ覚えてミックス→新しいことを知ってそれを反映してミックスを直す→新しいことryというループをずっと繰り返してて、ミックス終わらないんじゃないかって思った。
実際もう無理!!ってなって無理やり終わらせた感はある。
もうすぐミックス終わらすぜ!!ってタイミングで、マズタリングエンジニアの諸石政興さんと知り合えたのは大きかった。
最終的に、自宅ミックスをやめて諸石さん所有のStudio MASSを使わせていただきました。
ミックス自体は私でやっています。
アウトボードとかは結局使用しなかったけど、スピーカーとか再生環境が変わるだけでここまで変わるか!!という当たり前のことなんだけどそれを改めて学べたというか。
聴いたことない音とか聴いてるけど認識出来ていない音というのはどう頑張っても扱うことが出来ないから、一つでも聴いたことのある音を増やすことは本当に大事だと思ってる。
そのためにMy New Gear…を頑張る人が多いけど、自分には色々無理なので、その分そういうものを持っている人に会いにいくことを最近心がけてる。
どうしても必要なものは買うけど。
というスタンス。
今後自分のミックスは基本的にStudio MASSを使用させていただこうと考えています。
マスタリング
今までの作品はマスタリングまで自分でやっていました。
とはいえ、マスタリングとは…みたいなところも多く、正直今回はちゃんとした人にお願いしようと思っていました。
元々諸石さんに会いに行ったのもそのつもりで行っていたのだが…
色々タイミングがあり結局自分でやってしまった。
出来上がったものを確認してもらったりしてちょっと自信がついた。
終わり
そんな形でそこそこ良い時間をかけて音源が完成したわけであります。
時間をかければ良いものではないけど、かけた意味のあるものが出来たって思っているので是非お楽しみくださいませ。
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