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オリックス・平野佳が日米通算250セーブを達成!ディグプロ10月2日

 オリックスとメジャーリーグで長きに渡り活躍してきた守護神が、史上4人目の快挙を成し遂げ名球会入りに成功しました。
 今回は、10月2日に行われた3試合を振り返っていきます。
※以下一部敬称略、試合順は開始時刻順、同時刻の場合はスポナビ野球速報の表示順に。

ロッテ対西武戦

ZOZOマリンスタジアム

18:00プレイボール

スコア ロッテ7-3西武

スタメン
ロッテ       西武
1 右 荻野    1 右 長谷川信
2 遊 藤岡    2 遊 源田
3 左 石川慎   3 指 佐藤龍
4 指 ポランコ  4 一 渡部健
5 一 山口航   5 二 外崎
6 中 岡     6 左 岸潤
7 二 茶谷    7 三 山村
8 捕 松川    8 中 西川愛
9 三 ブロッソー 9 捕 古賀悠
  投 小島      投 エンス

 ロッテは中6日で小島、西武は8月22日ぶり、中40日でエンスが先発します。

 ロッテは初回、西武を二死走者無しまで追い込んだものの、先発の小島が佐藤龍にレフトスタンドへのソロホームランを打たれてしまい、1点を先制されます。
 しかしその直後の1回裏、一死から藤岡が出塁し一死一塁で石川慎。2球目を捉えた打球はバックスクリーン右に飛び込むツーランとなり、すぐさま2-1と逆転します。

 そして、3回裏には4番・ポランコ。1点リードの場面、二死走者無しで打席に入ると、西武・エンスの3球目を一閃。豪快に引っ張った打球はライトスタンドへ突き刺さり、リーグ単独トップの26号ソロとなりました。4人が25本でトップとなり、ホームラン王を争っていた中でのこの一発を、

 「打ったのはカットボール。最近調子が良くなかったから、しっかり自分のスイングを調整してきたで!打てて良かったわ!次もいくで!パワー!」

スポニチアネックス 2023年10月2日 19:53配信の記事より一部抜粋。

 とお馴染みの関西弁翻訳で喜びました。

 援護をもらった小島は、4回にも1点を失いますが7回を2失点に抑える力投。113球のピッチングで流れを作ると、打線も4-2で迎えた8回裏に3点を追加。
 5点リードで迎えた9回は鈴木昭が登板すると、山村にソロを浴びながらもリードは渡さずにゲームセット。ロッテが三連勝を収めています。
 なお、この試合の7回にヒット、9回にソロを放った西武・山村がプロ初ヒット、初ホームランを記録しました。

勝利投手 小島和哉(9勝6敗)
敗戦投手 エンス(1勝10敗)
本塁打
西武:佐藤龍世3号ソロ
   山村崇嘉1号ソロ
ロッテ:石川慎吾2号ツーラン
    ポランコ26号ソロ

ロッテ先発の小島(画像右)。7回7奪三振、2失点の力投を披露し、9勝目を挙げました。
西武先発のエンス。石川慎、ポランコにホームランを浴びるなど4回4失点と打ち込まれ、10敗目を喫しました。
3回、リーグ単独トップに躍り出る26号ソロを放つロッテ・ポランコ。
9回、プロ初ホームランを放つ西武・山村。

オリックス対日本ハム戦

京セラドーム大阪

18:00プレイボール

スコア オリックス3-0日本ハム

スタメン
オリックス     日本ハム
1 中 福田周   1 右 万波
2 三 西野真   2 遊 細川凌
3 一 中川圭   3 左 田宮
4 右 森友    4 指 郡司
5 左 杉本    5 一 A.マルティネス
6 二 ゴンザレス 6 中 松本剛
7 遊 紅林    7 三 清宮幸
8 指 セデーニョ 8 捕 清水優
9 捕 若月    9 二 アルカンタラ
  投 山本由     投 B.ロドリゲス

 オリックスは中7日で山本由、日本ハムは中12日でB.ロドリゲスが先発します。

 オリックスは0-0で迎えた2回裏、四球とツーベースで一死二、三塁のチャンスを作ると、7番・紅林がセンターへ2点タイムリーを放ち、先制に成功します。
 さらに3回裏には日本ハム・B.ロドリゲスの制球難につけ込み、二死ながら3四球でランナーフルベースの好機を生み出すと、7番・ゴンザレスも粘った末にフルカウントから四球を選び、押し出しで1点をもぎ取りました。

 序盤から援護点をもらったオリックス先発の山本由は、序盤から三振の山を築きます。
 日本ハム打線相手に3回まで1イニング2三振を奪う力強い立ち上がりを見せると、6回にも2奪三振、7回はアウトを全て三振で奪う快投を披露し、7回11奪三振で降板します。

 そして、試合は3-0とオリックスの3点リードで9回へ。セーブシチュエーションの中、マウンドに上がるのは試合前時点で249セーブを挙げている、平野佳です。
 大記録達成をかけて登板すると、先頭の細川凌の代打・中島卓にヒットを浴びますが、田宮をセカンドゴロに打ち取り、続く郡司の代打・加藤豪を三振に斬って二死に。
 最後は二死二塁でA.マルティネスを迎えると、ファーストへのファールフライに打ち取ってゲームセット。オリックスが勝利し、平野佳は史上4人目となる日米通算250セーブを達成しました。平野佳は試合後、会見にて

 「うーん、想像もしていなかったので。ましてやプロ入った時は先発でいっていたから。抑えでは想像していなかった。今まで支えてくれた監督、コーチ、スタッフの皆さん、選手のみんなのおかげだと思いますし、家族もそうですし、応援してくれるファンもみんなに感謝して、その支えがなかったら達成できなかったと思いますし、本当にありがとうございました」

スポーツ報知 2023年10月2日 22:23配信の記事より一部抜粋。

 と名球会の資格取得について触れ、関わってきた人々に感謝を伝えました。

勝利投手 山本由伸(16勝6敗)
敗戦投手 B.ロドリゲス(1勝7敗)
セーブ 平野佳寿(3勝2敗29S)

オリックス先発の山本由。7回112球を投げ、被安打3、11奪三振、無失点の力投で16勝目を挙げました。
日本ハム先発のB.ロドリゲス。来季を見据え先発マウンドに上がった助っ人でしたが、2回3分の2を投げ5与四球、3失点で7敗目を喫しました。
この試合で日米通算250セーブを達成したオリックス・平野佳。

ソフトバンク対楽天戦

福岡PayPayドーム

18:00プレイボール

スコア ソフトバンク6-0楽天

スタメン
ソフトバンク  楽天
1 中 周東  1 三 小深田大翔
2 三 川瀬  2 右 小郷
3 指 柳田  3 指 島内宏
4 左 近藤健 4 二 浅村
5 一 中村晃 5 左 岡島
6 遊 今宮  6 一 阿部寿
7 左 柳町  7 中 辰己
8 二 三森  8 捕 炭谷
9 捕 甲斐  9 遊 村林
  投 大関    投 田中将

 ソフトバンクは中11日で大関、楽天は中6日で田中将が先発します。

 争いは激化の一途を辿る2、3、4位競争。ここで、ゲーム差等しく2位に位置しているソフトバンク、楽天が直接対決を始めます。
 そんな中、先制したのはソフトバンク。1回裏に先頭の周東がヒットで出塁すると、3番・柳田がレフトへタイムリーを放ち先手を取りました。
 さらには中村晃にもタイムリーが飛び出し、2-0とします。

 2回にも1点を追加し、3点を援護してもらったソフトバンク先発の大関は、リードを守る好投を披露。
 初回を三者凡退で立ち上がると、2回には一死満塁のピンチを招きながら無失点。3、4、5回も危なげないピッチングで楽天打線に得点を与えません。6回にアクシデントの発生で降板。

 「張りが出たので、大事をとって代えさせてもらいました。脇腹に違和感が出たのは初めてだったので、念のため検査してもらってからですね」

スポーツ報知 2023年10月3日 14:53配信の記事より一部抜粋。

 と説明した大関。それでも、前半を無失点に抑えチームに勢いを与えたことに間違いはありませんでした。

 ソフトバンクは6回に押し出しで1点を追加すると、7回には相手のエラーで2点を追加。6-0と勝負を決定付けます。
 6点リードで迎えた9回は津森が登板。2三振を含む三者凡退に抑え、ソフトバンクが完封で直接対決を制しました。

勝利投手 大関友久(5勝7敗)
敗戦投手 田中将大(7勝11敗)

ソフトバンク先発の大関。5回3分の0を投げ無失点に封じ、5勝目を挙げました。
楽天先発の田中将。大事な試合の先発を任されたものの、打球が足に直撃するアクシデントがあるなど、5回3失点で11敗目を喫しました。
1回に先制タイムリーを放ち、自身も生還したソフトバンク・柳田。

順位表

パリーグ
順位 チーム名   勝利-敗戦-引分  G差
1位 オリックス  84-51- 4  優勝
2位 ソフトバンク 70-68- 2 15.5
3位 ロッテ    67-66- 5 16.0
4位 楽天     69-69- 1 16.5
5位 西武     64-77- 1 23.0
6位 日本ハム   59-81- 1 27.0

セリーグ
順位 チーム名   勝利-敗戦-引分  G差
1位 阪神     85-52- 5  優勝
2位 広島     74-65- 4 12.0
3位 DeNA   74-65- 3 12.0
4位 巨人     69-70- 2 17.0
5位 中日     56-81- 5 29.0
6位 ヤクルト   56-83- 3 30.0

まとめ

 オリックス・平野佳選手、本当におめでとうございます。250セーブ目の挙げ方も、ランナーを出してピンチを招くも、しっかりと抑え切る平野佳選手らしい抑え方でしたね。
 平野佳選手といえば、そのメンタルの強さが有名。自身が打たれて負けた試合の後でも気負うことなく、次の登板機会ではしっかり抑えるということもしばしば。強靭なメンタルが必要な投手の中でも、最後を抑えるために威圧感のようなものも必要になってくるクローザーですが、平野佳選手にはそれが備わっていたのでしょうね。適所を見出した監督もさることながら、やはりそれに応えた平野佳選手も流石の一言に尽きます。
 まだまだ老け込む年ではないので、平野佳選手には是非300セーブを目指して欲しいですね。
 最後までお読みいただきありがとうございました。

出典・画像引用元

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