巨人・松井颯がセ界初!育成出身でプロ初先発初勝利!ディグプロ5月21日
この日は巨人の"育成の星"がセリーグで初めての偉業を成し遂げる記録的な1日となりました。
今回は、5月21日に行われた6試合を振り返っていきます。
※以下一部敬称略、試合順は開始時刻順、同時刻の場合はスポナビ野球速報の表示順に。
楽天対ロッテ戦
楽天モバイルパーク宮城
13:00プレイボール
スコア 楽天4-6ロッテ
スタメン
楽天 ロッテ
1 遊 山﨑剛 1 一 池田来
2 右 小郷 2 遊 藤岡
3 左 島内宏 3 二 中村奨吾
4 二 浅村 4 指 ポランコ
5 指 フランコ 5 三 安田尚
6 一 鈴木大地 6 左 角中
7 中 辰己 7 中 岡
8 捕 安田悠 8 捕 佐藤都
9 三 黒川史 9 右 平沢
投 瀧中 投 岩下
楽天は中6日で瀧中、ロッテは中2日で岩下が今季初先発します。
ロッテの先発は森遼が予定されていましたが、登板直前に背中の張りを訴えたことにより試合開始2時間前で登板回避。代役として白羽の矢が立ったのは岩下でした。オープン戦では3月14日のヤクルト戦に先発するなど、今季は中継ぎでの活躍を続けていますが、先発への適性も持っています。
その岩下は1回一死から小郷、島内宏に連続四球を与え一、二塁のピンチを背負いますが、4番・浅村をストレートで押し切ると、6-4-3の併殺でスリーアウト。1回無失点でショートスターターとして役割を全うしました。
この好投に奮起したロッテ打線は、2回に佐藤都に今季2号となるソロが飛び出すなど計6得点。中継ぎ陣も4点を失いながら6人で繋ぎ、最後はペルドモが2点リードの9回を抑えてロッテが勝利しました。
また、この試合で2番手として登板し、3回1失点に抑えた廣畑がプロ初勝利を記録しました。
勝利投手 廣畑敦也(1勝)
敗戦投手 瀧中瞭太(2勝2敗)
セーブ ペルドモ(1S)
本塁打
ロッテ:佐藤都志也2号ソロ
オリックス対日本ハム戦
京セラドーム大阪
13:00プレイボール
スコア オリックス10-4日本ハム
スタメン
オリックス 日本ハム
1 右 茶野 1 一 野村佑
2 三 宗 2 遊 中島卓
3 中 中川圭 3 左 松本剛
4 捕 森友 4 指 ハンソン
5 一 頓宮 5 右 万波
6 二 西野真 6 二 福田光
7 指 セデーニョ 7 捕 伏見
8 遊 宜保 8 三 細川凌
9 左 小田 9 中 江越
投 コットン 投 鈴木健
オリックスは中9日でコットン、日本ハムは中4日で鈴木健が先発します。
この試合では、両チームの助っ人が打線の核として存在していました。
2回にオリックスは一死一、三塁のチャンスを作ると、ここで回ってきたのは支配下に昇格したばかりの7番・セデーニョ。
ユニフォームが間に合わず、育成で苦楽を共にした山中の「020」を着用して打席に入ると、3球目のスライダーをセンター方向に弾き返すと、打球は江越の右に落ちるタイムリーツーベースに。本人も
と喜びを爆発させる一打で2点を先制します。
この一打が口火を切り、オリックスは5回まで毎回得点。前半戦だけで10点を奪ってみせました。
しかし、日本ハムにもチームに加わったばかりの助っ人がいます。福田光のプロ初となるツーランで2点を返した日本ハムは、5回に二死二塁のチャンスを作ると、4番・ハンソン。初球を打つと一塁線を破るツーベースで、日本ハムが3点目を返します。
8回に万波にソロを浴び6点差に迫られたオリックスでしたが、5人の中継ぎで凌ぐと、最終回は6番手・山﨑颯が三者連続三振で試合終了。
オリックスが13安打10得点で快勝しました。
なお、この試合で日本ハム・福田光がプロ初ホームランを記録しました。
勝利投手 黒木優太(1勝2敗)
敗戦投手 鈴木健矢(3勝2敗)
本塁打
日本ハム:福田光輝1号ツーラン
万波中正7号ソロ
オリックス:中川圭太5号スリーラン
巨人対中日戦
東京ドーム
14:00プレイボール
スコア 巨人5-2中日
スタメン
巨人 中日
1 二 中山礼 1 中 岡林
2 中 丸 2 左 大島
3 遊 坂本勇人 3 右 細川成
4 一 岡本和 4 一 石川昂
5 捕 大城卓 5 二 福永裕
6 右 秋広 6 三 高橋周
7 左 ウォーカー 7 捕 木下拓
8 三 門脇 8 遊 村松
9 投 松井颯 9 投 髙橋宏
巨人は松井颯が今季初先発、中日は中6日で髙橋宏が先発します。
巨人先発の松井颯は育成出身。支配下に上がってから1週間も経たないうちに一軍での先発投手に抜擢されました。そしてそれに見合った投球を見せます。
初回、先頭の岡林を初球でレフトフライに打ち取ると、その後は150キロを超えるストレートとスライダー、シンカーを駆使し3回までパーフェクトピッチング。4回に初ヒットを許し5回には一死一、二塁のピンチを招きますが、ここは村松、髙橋宏の代打・アルモンテを連続三振に打ち取りチェンジ。登板後には
と、これまで支えてくれた母・ゆかりさんに感謝を述べる「恩返し投」で、5回無失点の好投を見せて降板しました。
それを援護するように、巨人は2回にウォーカーのツーランで先制に成功すると、4回には丸にタイムリーが飛び出し3点差。
6回に三上が元同僚・細川成にツーランを浴びるなどヒヤヒヤした場面もありましたが、7回に岡本和の一撃で再び3点差に突き放すと、9回は大勢が三者凡退。
巨人が連勝を5に伸ばし3位に浮上しました。
また、松井颯がセリーグ初の快挙となる、育成出身の選手が支配下昇格後初先発初勝利を達成しました。
勝利投手 松井颯(1勝)
敗戦投手 髙橋宏斗(1勝5敗)
セーブ 大勢(1勝8S)
本塁打
中日:細川成也3号ツーラン
巨人:ウォーカー4号ツーラン
岡本和真7号ツーラン
DeNA対ヤクルト戦
横浜スタジアム
14:00プレイボール
スコア DeNA3-3ヤクルト(規定により引き分け)
スタメン
DeNA ヤクルト
1 左 佐野恵 1 中 濱田
2 右 関根 2 二 山田哲
3 三 宮﨑 3 右 サンタナ
4 二 牧 4 三 村上宗
5 一 ソト 5 左 内山
6 捕 戸柱 6 一 J.オスナ
7 中 桑原将 7 遊 長岡
8 遊 京田 8 捕 中村悠
9 投 今永 9 投 小川泰
DeNAは中8日で今永、ヤクルトは中6日で小川泰が先発します。
試合は2回、二死一、三塁から今永に自援護のタイムリーが飛び出しDeNAが1点を先制したものの、今永は4回に山田哲、村上宗に被弾。1-3と一気に形成を逆転されてしまいます。
しかし、柴田、楠本にタイムリーが記録されDeNAはなんとか3-3の同点に追いつき延長戦に突入します。
ここからDeNAファンにとっては心臓がいくつあっても足りない展開が続きます。ただでさえ9回表に二死満塁のピンチを作っていたのに、延長戦でもDeNAは窮地に立たされ続けます。
10回、2本のヒットと四球で一死満塁のピンチを招いたDeNA、内山にレフトフライを打ち上げられついに勝ち越しされるかと思いきや、レフト・関根が好返球。戸柱もしっかりとボールをキャッチし、三塁ランナー・山田哲をタッチアウトに。ダブルプレーで無失点で凌ぎます。
さらに窮地に追い込まれたのは11回。入江が一死から三者連続四球で満塁のピンチを招くと、ここで降板。代わりに登板したのは今季ここまでリリーフとして好調の上茶谷でした。今季は接戦の場面で起用されることが少なく、初めてレベルの絶体絶命のピンチ。本来ならガチガチになってしまう場面のはずですが、並木をショートゴロに打ち取ると、山田哲に低めのカットボールを振らせて三振。本人もガッツポーズを見せる気迫のピッチングで得点を許しません。
しかしDeNAもヤクルト投手陣の前に点を奪えず試合終了。4時間53分にも及ぶ超熱戦は両軍痛み分けに終わりました。
勝利投手 無し
敗戦投手 無し
本塁打
ヤクルト:山田哲人5号ソロ
村上宗隆7号ツーラン
阪神対広島戦
阪神甲子園球場
14:00プレイボール
スコア 阪神4-1広島
スタメン
阪神 広島
1 中 近本 1 二 菊池
2 二 中野 2 右 中村貴
3 左 ノイジー 3 中 秋山翔
4 一 大山 4 一 マクブルーム
5 三 佐藤輝 5 左 西川龍
6 右 森下翔 6 捕 坂倉
7 捕 梅野隆 7 三 林晃
8 遊 木浪 8 遊 矢野
9 投 才木 9 投 アンダーソン
阪神は4月30日ぶり、中20日で才木、広島は中6日でアンダーソンが先発します。
阪神は1-0で迎えた4回、二死一、二塁のチャンスを作ると、打席には今季ここまで打率.114の梅野隆。坂本誠とスタメン争いの中、打撃でもアピールしていきたいところだった梅野隆は3球目を捉えると、しぶとくセンター前に抜けるヒットに。2-0とします。
さらに、梅野隆は7回にも躍動します。ノイジー、佐藤輝がヒットで出塁し二死二、三塁のチャンスを作ると、このチャンスでも打席が回ってきた梅野隆。初球を弾き返すと、打球は一、二塁間を抜けるヒットに。ランナー2人が還り、2点タイムリーでこの試合2安打3打点の活躍を見せます。
梅野隆の活躍でリードを広げた阪神は、先発・才木が7回途中1失点の好投で2勝目。広島も7回に林晃のタイムリーで1点を返したものの、同点に追いつくまでには至りませんでした。
勝利投手 才木浩人(2勝3敗)
敗戦投手 アンダーソン(2勝1敗)
セーブ 岩崎優(2勝6S)
ソフトバンク対西武戦
福岡PayPayドーム
14:00プレイボール
スコア ソフトバンク3-1西武
スタメン
ソフトバンク 西武
1 指 中村晃 1 右 若林楽
2 遊 今宮 2 遊 児玉
3 左 近藤健 3 二 外崎
4 右 柳田 4 指 中村剛
5 三 栗原 5 一 マキノン
6 一 野村大 6 三 陽川
7 中 柳町 7 中 長谷川信
8 二 川瀬 8 捕 古賀悠
9 捕 甲斐 9 左 金子
投 藤井皓 投 隅田
ソフトバンクは中9日で藤井皓、西武は中6日で隅田が先発します。
この試合でも、チャンスで鷹の女房が止まりません。2回に四球を足がかりに二死三塁のチャンスを作ったソフトバンクは、打席に9番・甲斐。ストレートを上手くレフトに捉えると、打球はレフトの前に落ちるタイムリーに。ソフトバンクが先制します。
「甲斐がタイムリーを打てば去年から負け無し」というソフトバンクは、このまま勢いに乗ると4回に中村晃の内野ゴロの間に1点を追加。さらに5回には二死満塁、ちょうどピッチャーが代わったタイミングで為替がセーフティースクイズを決め、ソフトバンクが3点目を追加します。
さらに、先制タイムリーを打った甲斐は藤井皓を5回1失点とアシスト。中継ぎ投手4人もしっかりリードし、無失点リレーを達成させました。
不敗神話を誇る「甲斐のタイムリー」が出たソフトバンクが3点差で勝利しました。
勝利投手 藤井皓哉(4勝2敗)
敗戦投手 隅田知一郎(1勝5敗)
セーブ R.オスナ(9S)
順位表
パリーグ
順位 チーム名 勝利-敗戦-引分 G差
1位 ロッテ 23-14- 2 ---
2位 ソフトバンク 20-16- 2 1.5
3位 オリックス 22-18- 2 1.5
4位 日本ハム 19-23- 0 6.5
5位 西武 18-23- 1 7.0
6位 楽天 15-23- 1 8.5
セリーグ
順位 チーム名 勝利-敗戦-引分 G差
1位 阪神 25-14- 1 ---
2位 DeNA 22-15- 1 2.0
3位 巨人 21-20- 0 5.0
4位 広島 20-20- 0 5.5
5位 ヤクルト 17-22- 2 8.0
6位 中日 13-27- 0 12.5
まとめ
松井颯選手、すごかったですね。おめでとうございます!何を隠そう筆者、この試合見に行っておりました(機会があれば今回のことも書ければと思っております)。スピードガンが常時150を超えていたのでびっくりしっぱなしでしたね。次回登板が楽しみな5イニングでした。
最後までお読みいただきありがとうございました。
出典 画像引用元
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?