ハマの復活を遂げた左腕が、完投勝利で13勝目を挙げました。
　今回は、9月7日に行われた3試合を振り返っていきます。
※以下一部敬称略、試合順は開始時刻順、同時刻の場合はスポナビ野球速報の表示順に。

ヤクルト対巨人戦

明治神宮野球場

18:00プレイボール

スコア　ヤクルト2-5巨人

スタメン
ヤクルト　　　　　　巨人
１　中　内山　　　　１　右　梶谷
２　遊　長岡　　　　２　左　長野
３　二　山田哲　　　３　中　丸
４　三　村上宗　　　４　一　岡本和
５　右　サンタナ　　５　三　坂本勇人
６　一　Ｊ．オスナ　６　二　吉川尚
７　左　澤井　　　　７　捕　岸田
８　捕　松本直　　　８　遊　門脇
９　投　高橋奎　　　９　投　赤星

　ヤクルトは中10日で高橋奎、巨人は中6日で赤星が先発します。

　球場でどよめきが起こりました。それは、巨人のスタメン発表の時。ウグイス嬢から告げられた選手の名は、「5番、サード、坂本」。
　これまでショートとしてキャリアを積み上げてきた坂本勇人が、この試合でプロ初のサードを守ることになりました。

　そんな坂本勇人ですが、サードでも華麗な守備を見せてくれます。最初の守備機会は、4回裏二死二塁の場面。ヤクルト・村上宗にタイムリーを許した直後にサンタナの打席となると、三塁線を抜けようかという打球をスライディング逆シングルで好捕。見事アウトにしてみせました。
　さらには5回に5-4-3の併殺を完成させるなど、何ら違和感のないフィールディングを披露しました。初めてのサード守備に坂本勇人は

　と溢しながらも、好プレーでチームのピンチを救っていました。

　巨人は4回表に先に2点を取って先制すると、6回には丸の犠牲フライで追加点。
　9回にはその坂本勇人にダメ押しのツーランが飛び出し、2-5とリードを広げます。
　9回裏には守護神・中川皓が登板。1本ヒットを浴びながらも無失点に抑えきり、巨人が逃げ切りました。

勝利投手　赤星優志（3勝4敗）
敗戦投手　高橋奎二（4勝8敗）
セーブ　中川皓太（1勝3敗11Ｓ）
本塁打
巨人：岡本和真38号ツーラン
　　　坂本勇人17号ツーラン
ヤクルト：Ｊ．オスナ19号ソロ

広島対DeNA戦

ＭＡＺＤＡＺｏｏｍ－Ｚｏｏｍスタジアム広島

18:00プレイボール

スコア　広島1-3DeNA

スタメン
広島　　　　　　　　　ＤｅＮＡ
１　中　野間　　　　　１　右　関根
２　遊　矢野　　　　　２　中　桑原将
３　二　小園海　　　　３　左　佐野恵
４　三　デビッドソン　４　二　牧
５　左　堂林　　　　　５　三　宮﨑
６　一　マクブルーム　６　一　ソト
７　捕　會澤　　　　　７　捕　山本祐
８　右　末包　　　　　８　遊　柴田竜
９　投　遠藤淳　　　　９　投　東克

　広島は8月13日ぶり、中24日で遠藤淳、DeNAは中5日で東克が先発します。

　試合は0-0で迎えた2回表、DeNAは一死三塁のチャンスを作ると、ソトがレフトへ打ち上げた打球が犠牲フライとなり、際どいタイミングでしたが1点を先制します。
　しかし、3回裏には広島の回の先頭・末包にソロが飛び出し、試合は振り出しに戻ります。

　それでも、この日のDeNAは粘り強さが垣間見えました。1-1の6回表、先頭の桑原将が打席に立つと、遠藤淳の4球目を一閃。打球はレフトへ伸びていき、勝ち越しのソロとなりました。
　さらに桑原将は続く8回の打席でもソロを放ち、1試合2ホーマーの大活躍を見せます。

　この打線の援護に応え、DeNA先発の東克は快投を披露。3回に失点をしてからは、ランナーを得点圏に置いたのは2度のみ。さらにそのピンチでも得意のチェンジアップを武器に、あと一本を打たせませんでした。
　そのまま9回のマウンドにも上がると、二死からヒットを許したものの、最後は代打・松山竜を三振に仕留めてゲームセット。

　と話す左腕でした。
　DeNAが東克の完投で勝利しています。

勝利投手　東克樹（13勝2敗）
敗戦投手　遠藤淳志（1勝5敗）
本塁打
DeNA：桑原将志6号ソロ
　　　　桑原将志7号ソロ
広島：末包昇大8号ソロ

ソフトバンク対ロッテ戦

福岡ＰａｙＰａｙドーム

18:00プレイボール

スコア　ソフトバンク7-3ロッテ

スタメン
ソフトバンク　　ロッテ
１　中　周東　　１　右　荻野
２　左　増田珠　２　左　角中
３　右　柳田　　３　二　中村奨吾
４　指　近藤健　４　指　ポランコ
５　一　中村晃　５　一　山口航
６　遊　今宮　　６　三　安田尚
７　三　井上朋　７　遊　茶谷
８　二　三森　　８　捕　田村龍
９　捕　嶺井　　９　中　藤原
　　投　東浜　　　　投　メルセデス

　ソフトバンクは8月4日ぶり、中40日で東浜、ロッテは中6日でメルセデスが先発します。

　ソフトバンク先発の東浜は初回に二死三塁のピンチを招くと、あと1人というところで粘りきれずポランコと山口航に連続タイムリーを許し、3点を先制されてしまいます。
　それでもその後はしっかりと立て直し、5回3失点と最低限の仕事をこなして降板します。

　この粘投に、古き間柄の女房役が応えます。
　柳田のホームランなどで1、2、3回と1点ずつを返し、ついに3-3の同点に追いついたソフトバンク。試合を振り出しに戻した状態で4回裏を迎えると、一死走者無しで打席には嶺井。その初球。メルセデスのカーブを捉えると、打球はソフトバンクファンの待つ左中間スタンドに飛び込む勝ち越しソロに。打った瞬間バットを歌舞伎投げした確信弾を、

　と振り返った島人でした。

　7回にも柳田、中村晃のタイムリーで3点を追加し突き放したソフトバンクは、7-3で迎えた9回に津森を投入。
　三者凡退に締め、ソフトバンクが逆転勝利を飾りました。

勝利投手　東浜巨（6勝7敗）
敗戦投手　メルセデス（4勝7敗1Ｓ）
本塁打
ロッテ：山口航輝14号ツーラン
ソフトバンク：柳田悠岐19号ソロ
　　　　　　　嶺井博希2号ソロ

順位表

パリーグ
順位　チーム名　　　勝利－敗戦－引分　　Ｇ差
１位　オリックス　　７１－４５－　４　Ｍ１４
２位　ロッテ　　　　６０－５４－　５　１０.０
３位　ソフトバンク　６０－５８－　２　１２.０
４位　楽天　　　　　５７－６０－　１　１４.５
５位　西武　　　　　５３－６７－　１　２０.０
６位　日本ハム　　　５３－６８－　１　２０.５

セリーグ
順位　チーム名　　　勝利－敗戦－引分　　Ｇ差
１位　阪神　　　　　７４－４４－　４　Ｍ１２
２位　広島　　　　　６８－５４－　４　８．０
３位　ＤｅＮＡ　　　６２－５８－　３　１３.０
４位　巨人　　　　　６１－６１－　１　１５.０
５位　ヤクルト　　　４９－７２－　３　２６.５
６位　中日　　　　　４６－７３－　３　２８.５

まとめ

　DeNA・東克選手、おめでとうございます。ルーキーイヤーの成績からも大きく飛躍し、キャリアハイのスコアでチームを引っ張っています。
　トミージョン手術を経て復活する選手というのはいることにはいるものの、ここまで復活する、それどころか進化する投手もなかなかいないと思います。最多勝が少しずつ見えてきた東克選手、このままシーズンを完走できればタイトルは堅そうです。
　最後までお読みいただきありがとうございました。

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