ソフトバンク・柳田がサヨナラタイムリー!ディグプロ5月27日
再び全盛期を迎える鷹の主砲に試合を決める一打が飛び出しました。
今回は、5月27日に行われた6試合を振り返っていきます。
※以下一部敬称略、試合順は開始時刻順、同時刻の場合はスポナビ野球速報の表示順に。
中日対DeNA戦
バンテリンドーム ナゴヤ
14:00プレイボール
スコア 中日3×-2DeNA
スタメン
中日 DeNA
1 中 岡林 1 左 佐野恵
2 二 福永裕 2 右 関根
3 右 細川成 3 三 宮﨑
4 三 石川昂 4 二 牧
5 一 ビシエド 5 一 ソト
6 左 大島 6 中 桑原将
7 捕 木下拓 7 捕 伊藤光
8 遊 龍空 8 遊 京田
9 投 松葉 9 投 バウアー
中日は5月6日ぶり、中20日で松葉、DeNAは中10日でバウアーが先発します。
この試合では、今季から新たに竜の一段に加わった長距離砲が古巣相手に躍動します。
0-2と先制を許した中での1回裏、二死走者無しの場面で細川成に打席が回ります。すると、5球目のカットボールを振り抜きます。打球は大きく舞い上がり、レフト・佐野恵も追うことを諦める特大弾。バウアーから4号ソロを放ち1-2と1点差に迫ります。
と、細川成も言葉こそ短く締めたものの、喜びを噛み締めていました。
この日の細川成は止まりません。4回裏、一死走者無しから外角155キロのストレートを逆らわずに逆方向に打ち返すと、これがライトへのヒットに。
さらにスコア変わらず1-2の6回、またも一死走者無しで細川成。2球目の真ん中に入ってきたスライダーを弾き返すと、打球はライトスタンドギリギリに飛び込むソロホームランに。自身初の1試合2本塁打で中日が2-2の同点に追いつきます。
細川成の2本のホームランで同点に追いついた中日は、9回に二死二塁のチャンスを作ると、村松が内野安打。その間に二塁ランナー・伊藤康が生還し、ついに3得点目。DeNAに「一塁アウト」と「本塁アウト」のダブルリクエストが起きる珍事件があったものの、どちらでも判定は変わらずオールセーフ。
中日が今季初のサヨナラ勝利で連勝を3に伸ばしました。
勝利投手 R.マルティネス(1勝1敗12S)
敗戦投手 三嶋一輝(3勝1敗)
本塁打
中日:細川成也4号ソロ
細川成也5号ソロ
阪神対巨人戦
阪神甲子園球場
14:00プレイボール
スコア 阪神3-2巨人
スタメン
阪神 巨人
1 中 近本 1 二 吉川尚
2 二 中野 2 遊 坂本勇人
3 左 ノイジー 3 左 秋広
4 一 大山 4 一 岡本和
5 三 佐藤輝 5 捕 大城卓
6 右 森下翔 6 右 長野
7 捕 坂本誠 7 中 ブリンソン
8 遊 木浪 8 三 門脇
9 投 大竹耕 9 投 グリフィン
阪神、巨人共に中6日で大竹耕、グリフィンが先発します。
この試合は両先発不安定な立ち上がりを抑え切ると、3回以降は6回まで1本しかヒットの出ない投手戦に。我慢のピッチングが続きます。
特に、初回には大竹耕が一死一、二塁のピンチを抑えると、グリフィンも一死満塁となっても二者連続奪三振で乗り切りました。
試合の均衡が崩れたのは7回。7回表を2人ランナーを出しながら無失点に抑えた阪神・大竹耕は、裏の攻撃で味方が二死二塁のチャンスを作ってくれたところで代打を出され降板。このままなら勝利投手の権利は無くなるところでしたが、代打・渡邉諒が繋ぐと、近本。9球目をセンターへ弾き返すと、これがタイムリーとなり二塁ランナー・坂本誠が生還。ついに阪神が先制します。
このタイムリーに大竹耕は涙。
と、"All for OHTAKE"の打線に感化されていました。
さらに2番・中野も続き3-0とした阪神は、9回にブリンソンのツーランで2点を返されたものの、最後は加治屋が門脇の代打・中田翔を三振に打ち取りゲームセット。
阪神が月間ここまでわずか4敗と絶好調です。
勝利投手 大竹耕太郎(6勝)
敗戦投手 グリフィン(4勝2敗)
セーブ 加治屋蓮(1S)
本塁打
巨人:ブリンソン5号ツーラン
広島対ヤクルト戦
MAZDAZoom-Zoomスタジアム広島
14:00プレイボール
スコア 広島4-1ヤクルト
スタメン
広島 ヤクルト
1 二 菊池 1 中 太田賢
2 遊 上本 2 右 山崎晃
3 中 秋山翔 3 一 J.オスナ
4 一 マクブルーム 4 三 村上宗
5 左 西川龍 5 左 濱田
6 右 堂林 6 二 西浦
7 捕 會澤 7 捕 中村悠
8 三 田中広 8 遊 長岡
9 投 森下暢 9 投 ピーターズ
広島、ヤクルト共に中6日で森下暢、ピーターズが先発します。
この試合では、両先発意地のぶつかり合いを見せます。
広島先発・森下暢は初回に一死満塁のピンチを招くものの、濱田、西浦を打ち取り無失点で切り抜けます。しかしその後は三者凡退の回が続き、6回までを被安打3、無失点の内容で終えます。
一方のピーターズも、3回までパーフェクトピッチング。広島打線に的を絞らせず、6回まで被安打2、無失点のピッチングを続けます。
すると7回、ついに打線が動き出します。先手を取ったのは、広島でした。
7回裏、四死球によりノーヒットで一死一、二塁のチャンスを作ると、5番・西川龍。打席に入る前、森下暢に「そろそろ打ってくるわ。」と言葉をかけたクラッチヒッターは2球目を打ち返すと、打球はショートの頭を越えるタイムリーに。"有言実行"のタイムリーで広島が先制します。
と、本人も安堵していました。
8回には菊池、坂倉のタイムリーで3点を追加した広島は、森下暢-ターリー-矢崎のリレーで勝利。森下暢に久方ぶりの勝利がつきました。
勝利投手 森下暢仁(1勝)
敗戦投手 ピーターズ(1勝1敗)
楽天対日本ハム戦
楽天モバイルパーク宮城
14:00プレイボール
スコア 楽天1-3日本ハム
スタメン
楽天 日本ハム
1 遊 山﨑剛 1 指 ハンソン
2 二 小深田大翔 2 一 A.マルティネス
3 中 辰己 3 左 松本剛
4 指 浅村 4 三 野村佑
5 左 島内宏 5 右 万波
6 一 鈴木大地 6 遊 水野
7 右 小郷 7 捕 清水優
8 三 黒川史 8 中 アルカンタラ
9 捕 安田悠 9 二 福田光
投 松井友 投 鈴木健
楽天は5月4日ぶり、中22日で松井友が、日本ハムは中5日で鈴木健が先発します。
連日スタメン定着への競争で界隈を賑わせる日本ハムのセカンドがこの日も躍動します。
0-0で迎えた2回、万波のツーベースと水野の四球、アルカンタラの送りバントで二死ながらランナーを二、三塁に置いた日本ハムは、一打先制のチャンスで福田光。チェンジアップをピッチャー返しにすると、打球はセンターに抜けるタイムリーに。水野も生還し、日本ハムが2点を先制します。
と、決勝打を放っても、セカンド競争に向けて生き残ることへの覚悟を胸に秘めていました。
2点を先制した日本ハムは、6回にも一死二塁から4番・野村佑のタイムリーで追加点。0-3とリードを広げます。
3点リードで迎えた9回は、北の守護神・田中正が登板。土壇場で伊藤裕にソロを被弾し2点差に迫られたものの、落ち着きを見せ炭谷、山﨑剛を連続三振に打ち取り試合終了。日本ハムが前夜の敗戦を取り返しました。
勝利投手 鈴木健矢(4勝2敗)
敗戦投手 松井友飛(1勝1敗)
セーブ 田中正義(1勝1敗7S)
本塁打
楽天:伊藤裕季也2号ソロ
西武対オリックス戦
ベルーナドーム
14:00プレイボール
スコア 西武0-3オリックス
スタメン
西武 オリックス
1 左 金子 1 三 廣岡
2 指 マキノン 2 右 茶野
3 二 外崎 3 一 頓宮
4 一 渡部健 4 指 森友
5 遊 源田 5 左 杉本
6 三 佐藤龍 6 二 西野真
7 中 長谷川信 7 捕 若月
8 捕 柘植 8 中 野口
9 右 愛斗 9 遊 紅林
投 髙橋光 投 山﨑福
西武は中6日で髙橋光、オリックスは中8日で山﨑福が先発します。
オリックスは首位猛追体制に入るべく、獅子のエース・髙橋光を序盤から攻略しにかかります。
1回、先頭打者・廣岡のツーベースでチャンスを作ると、二死三塁で森友。4球目を振り抜くと、低い弾道に乗って打球はライトスタンドに突き刺さるツーランに。4番の一振りでオリックスが先制します。
今季右足を故障した森友、実は離脱中に奈良・大神神社を参拝したそうで、
と、神様の力を借りた森友は10日で最短復帰し、今も最前線で戦い続けています。
しかし、これ以上点を与えないのがエースの役割。この後しっかり立ち直った髙橋光は、少ない球数でオリックス打線を淡々と抑え続けます。
ですが、それは山﨑福も同じ。西武打線を8回まで被安打7、無失点に抑える好投を見せ降板します。
西武・髙橋光も志願の続投で9回110球3失点の完投を果たしたものの、味方打線の追い上げが足りず敗戦。
オリックスが今季初の五連勝でロッテを猛追します。
勝利投手 山﨑福也(2勝2敗)
敗戦投手 髙橋光成(4勝2敗)
セーブ ワゲスパック(2勝2敗2S)
本塁打
オリックス:森友哉6号ツーラン
ソフトバンク対ロッテ戦
福岡PayPayドーム
14:00プレイボール
スコア ソフトバンク6×-5ロッテ
スタメン
ソフトバンク ロッテ
1 一 中村晃 1 二 池田来
2 三 周東 2 遊 友杉
3 左 近藤健 3 指 中村奨吾
4 右 柳田 4 左 ポランコ
5 指 栗原 5 三 安田尚
6 二 牧原大 6 一 茶谷
7 中 柳町 7 右 山本大斗
8 遊 川瀬 8 捕 佐藤都
9 捕 甲斐 9 中 岡
投 石川柊 投 種市
ソフトバンクは中7日で石川柊、ロッテは中10日で種市が先発します。
試合は0-0の3回表、中村奨吾のタイムリーでロッテに先制点が入ると、4回には友杉のタイムリーなどで2点を追加。しかしソフトバンクも反撃、4回裏に川瀬、甲斐の連続タイムリーで3-3の同点に追いつきます。
ロッテも5回に佐藤都のソロと池田来のタイムリーで再び2点差に突き放しますが、この日昇格したばかりの牧原大のツーランによって試合は再び振り出しに戻ります。
その後は展開が落ち着き、5-5のまま延長線へ傾れ込みます。
この後は両チームリリーフ陣が踏ん張り、計5人の投手がつぎ込まれました。
しかし12回、ついにあの男が試合を決めます。12回表も無得点に終わり、この時点で勝ちがなくなったロッテは裏の守備で東妻勇を投入。しかし中村晃、近藤健にヒットを浴び一死一、三塁のピンチを招くと、打席には柳田。
低めの球に耐性を崩されながらも引っ張ると、打球は一、二塁間を抜けるライト前ヒットに。三塁ランナー・中村晃の代走、三森が生還し、ソフトバンクがサヨナラ勝利を収めました。
打った柳田は
と、延長12回で試合を決める一打を放てたことを喜んでいました。
勝利投手 板東湧梧(1勝)
敗戦投手 東妻勇輔(1敗)
本塁打
ロッテ:佐藤都志也3号ソロ
ソフトバンク:牧原大成1号ツーラン
順位表
パリーグ
順位 チーム名 勝利-敗戦-引分 G差
1位 ロッテ 24-15- 2 ---
2位 オリックス 26-18- 2 0.5
3位 ソフトバンク 23-17- 2 1.5
4位 日本ハム 21-26- 0 7.0
5位 西武 18-26- 1 8.5
6位 楽天 16-26- 1 9.5
セリーグ
順位 チーム名 勝利-敗戦-引分 G差
1位 阪神 30-14- 1 ---
2位 DeNA 23-19- 1 6.0
3位 広島 23-22- 0 7.5
4位 巨人 23-23- 0 8.0
5位 ヤクルト 17-27- 2 13.0
6位 中日 17-28- 0 13.5
まとめ
セリーグでは阪神が両リーグ最速の30勝を記録した一方、ヤクルトの自力優勝の可能性が消滅しました。まだ復活する可能性はあるとはいえ、6月にも入らない状況での消滅は早すぎますね。
パリーグは上位3チームと下位3チームに大きな差がある一方、セリーグは1強5弱状態。この相関図が交流戦で変わることはあるのでしょうか。
最後までお読みいただきありがとうございました。
出典・画像引用元
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?