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夏の本 0811

9日付の本よみうり堂は、夏休みにオススメの本でした。個性的な本が並んでいます。是非ご一読を。

教文館にいらしたYさんから荷物が届く。数年前からYさん経由で読者の方からお手紙などなどいただくことがあって、もうYさんは退職なさったのだけれど、今回も贈り物(私が大ファンのヤクルト青木宣親のカードなど)を中継してくださってありがたいやら申し訳ないやらです。富山のTさん、東京のKさん、この場を借りていつもありがとうございます。

コロナは、夏の間ひと休みになるというおおかたの予想を裏切って勢いを増しています。うがい薬の一件もありましたが、専門家も同席しての発表なのに、などなど首をかしげる部分は多々あったものの、しかしどんな小さなことでも突破口を、と焦る気持ちもわからなくはありません。なにせ国のトップが知らんぶりを貫いているので。むしろGO TOで感染拡大を助長しているという……。

ただ個人的にちょっと不穏な感じがしたのは、瞬く間に市場から該当のうがい薬が消えたこと。転売ヤーの仕業だけとは言い切れず、一斉に人々が買いに行ったことが原因でしょう。研究者というのは異様に慎重で徹底的に検証してエビデンスを得ている印象があるので、会見を伝えた報道が煽ったにしても、ちょっと待てよ、となるような気もするのです。もちろん藁にもすがりたいというケースも中にはあるでしょう。ただマスクの原料になるからトイレットペーパーが品薄になるというしょーもないデマによって、ほんとにトイレットペーパーが品薄になった一件(普段買い置きの習慣がない私には大打撃)でも思ったのですが、こういうフットワークの軽さというのはなかなか怖いときがあります。大ヒット商品!とか、高視聴率番組!とかに、昔から個人的にあんまり乗れずに来てしまったのですが(もちろん中には素晴らしい質のものも多々あるけれど)、その仕組みというか層というかを感じたり。知り合いのデザイナーがよく、広範囲の情報をサラッとなぞって披露する人を、「お前は、『王様のブランチ』みたいな奴だな!」と叱ってたのを思い出す今日この頃。毎日忙しいし、生活で目一杯ではありますが、いろいろな事象に対して自分なりに考えることは大切かもしれません。私もつい忘れがちになるので、自戒を込めて。

終戦の日が近いこともあって、そんなことを思ったりします。

いつもの工務店さんにちょこっとお願い事をしたついでに、改修時の建築士一団がとりつけた隙間だらけのコンセントプレートを直してもらう。なんと計五箇所も隙間が空いていて、改修段階で建築士に聞くと「僕も気になってたんですよー」と言い(ならば、なぜ直さん)、さらに修復について聞くと、しばし「あーうー」と言ったのち「塗り壁だとこういう隙間ができて当たり前なんです」と開き直ってしまった。いや、そんなはずは。↓空きすぎ(こんな大きく載せる写真でもないのですが、調整がわからないので)。

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というわけで、工務店さんもびっくりしていましたが、「うまくずらせると思います」ということで、ササッとほんの30秒ほどで直してくれました。頼りになります。この間、とある建築家の仕事をまとめた写真集を眺めていたら、一緒に多くの家屋を手がけたのがこの工務店さんで、知らずに頼んでいたとはいえ、改修の改修ばかりお願いして申し訳なく、でもあっという間に見違えるので、技術があるというのは素晴らしいことです。

立て付けの悪いドアは日曜大工で直してもらったり、ステイホームが続いているせいか、家仕事につい気がいきます。

しかし暑い。20数年前、荻窪のアパートで暮らしていた頃、夏の夜にはベランダにすのことマット敷いて寝てれば十分しのげたし(不用心。危険なので絶対に真似しないでください)、数年前までは寝るときにエアコンはつけなかったのに、もう無理です。一番上の写真は、ちょいちょい様子を覗きに来る猫ですが、この暑さのため、このところお勤めはお休みのご様子。

いつもと違う甲子園がはじまりました。ブラスバントも声援もないのは残念ですが、選手たちがあの球場に立てて、ほんとによかった。うらやましい限り。20代の頃、小さい頃プロ野球選手になるのが夢だったという話をしたら、会社時代の先輩が「今から全身整形してアナウンサーになって、せめてプロ野球選手と結婚してはどうか?」とアドバイスしてくれたのですが、そんな勇気もなく今に至ります。この先輩は、私が物書きになったときも、「今の作家はみんな美人だから、木内も全身整形して云々」と勧めてくれたのだが、気づけば私へのアドバイスが常に「全身整形」とはいかに。……いつかお金が貯まったらトライしたいと思います。



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