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【勝手に人生相談 No.247】都会で働く研究職に憧れ(京都府・20代女性)

▼ご相談内容▼

20代の女性。

文系の大学院で博士課程に在籍しています。研究機関への就職を目指していますが、専攻している分野は研究職の募集が少なく、勤務地も全国に散らばっています。

私は、都会で働く、自分の芯を持ったおしゃれな女性に憧れています。

人が多く、にぎやかな場所が好きで安心感を覚えます。そのため、できれば都会で働きたいのですが、うまく募集が出るかはわかりません。

都会にある企業への就職も考えましたが、取り組んでいる研究自体は楽しく、研究職の道もひらきかけている中、なかなか諦めがつきません。

一方で、都会以外で研究職として働くことは、想像するだけでげんなりします。そうして、博士課程に在籍しているうちに、企業への就職が難しくなっていくことにも焦るのです。

そもそもこんな気持ちの人間が研究職を目指してよいのでしょうか。自分の人生の幸せとは何なのか、悩んでいます。

京都府・20代女性

▼やまのぼ回答▼ 

 そもそも、研究職を目指す人間は、どういう人のことでしょう?という質問にあなたは、明快な回答ができますか?それは、できないと思います。

 研究職に就く人は、こういう人だ!と言えないのです。それは、経過ではなく、形でもなく、結果だからです。

 飽くなき探求心が、結果的に研究することを、生業にまでに昇華できる人であり、その道のオーソリティになれるのです。

 ところで、あなたは、あれも欲しい!これも欲しい!とまるで、駄々っ子のようです。そろそろ、大人の考え方をしましょう!

 本当に研究がしたいのなら、都会も田舎もありません。また、どうしても都会で働きたいのなら、機会の少ない研究職を、一旦あきらめてみることも考えるべきです。

 つまり、優先順位という考え方を、ここで導入すべきでしょう。

 ご相談者は、まだまだ若く、これからの人生は、拓けてゆく一方です。研究職に拘ることもないでしょうし、都会勤務に拘ることもありません。

 たったいま、ご自分の心に、改めて問うてみることです。

 研究がしたいのか?いや、都会で働きたいのか?今のあなたのこの二者択一は、将来を決定してしまうほど、深刻に考えることではありません。

 さらに、博士課程に在籍するうちに、企業への就職が難しくなるとの心配など、頭を過るよぎるようなら、いまの研究に迷いがある証拠です。

 大いに夢を追いかけるのも結構ですが、現実という縛りもあることにも、少しは心を配るべきでしょう。


 

▼次回のご相談予告▼

次回の【勝手に人生相談 No.248】東京都・50代女性のご相談です。「隣の子育て家族 騒がしい」を、予定しております。


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