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いま目指していること

2020-05-13 追記

noteから元のブログに戻りました。



株式会社デジカルの香月です。

専門書出版社の編集者を経て、ネットを活用した少部数出版のベンチャー事業を目的に2003年に創業しました。令和元年の今年、創業当初の目的を果たし、上の子供たちが成人して一段落ついたこともあり、新たに会社の事業拡大に乗り出すことにしました。

その初期段階としてコンサルティング業に集中するためプロフィールを刷新しました。

香月登(かつきのぼる)
1969年福岡県生まれ。事業の理念と価値を伝えるメディアをデザインする編集者。株式会社デジカル代表取締役。「読まれる本をつくる出版社」金風舎 代表。

以下、何をやるのかなぜやるのか経緯からまとめました。

いま何をやっているのか - デザイン事業

主幹事業は本のデザイン事業です。売上高は1億程度です。数年前に装丁・本文デザインと本文校正を組み合わせ「Isshiki」という名称でサービス化しました。

これまでに800社以上のクライアント社との取引があり、年間数百案件のデザインを編集者の皆様と一緒に手がけています。いまはデザイナー育成に力をいれています。

この事業は、創業当初に編集プロダクションとして始めたものを形を変えながら続けているものです。私自身はこの事業の経営とともに出版ベンチャー事業の事業開発を続けてきました。

ここ数年何をしていたのか - 編集者として

Amazon Kindle上陸目前に、出版社の電子書籍レーベル開発に企画編集者として参画する機会を得ました。その前年にメディア開発に失敗していたこともあり、請負の編集仕事を完全にストップして、この出版社の電子出版事業開発に集中しました。

以来、手掛けた電子書籍の企画は数百アイテムになります。中には紙の本となって数十万部になっている企画もあり、その後作家として著名になった方も何人かいらっしゃいます。この一連の過程で獲得したノウハウや技術を活かし、自社で電子書籍の出版レーベル金風舎を立ち上げました。

いくつか売れる電子書籍の企画を出していますが、Amazon Print On Demandの登場で創業目的である少部数出版を実現させることができました。今期から本のデザイン事業と連携してオンデマンド出版サービスの提供を開始しています。

またこの実績から別の出版社より全国の地方新聞社の記事を電子書籍として販売するレーベルの立ち上げにも繋がりました。

ここ数年何をしていたのか - 経営者として

数年前にメディア開発に失敗したときに、数千万円の債務超過に陥りました。この再起・再建時に、顧問税理士として指導頂いていた先生に、今度は会計参与として社外取締役の立場からの経営指導をお願いしました。

先生の厳格な指導に加え、好調なデザイン事業収益のおかげもあって、間もなく債務超過から脱出し自己資本の積み上げで資金調達を果たすことができました。

この危機的な人事と財務課題に取り組みながら、日々現場デザイナーを組織しつつメディア開発技術の研究を続けるためには、情報共有ツールを社内外に導入活用して私自身の仕事の生産性を高める必要があったのですが、気づけば本とともに電子書籍とウェブサイトを並行して作ることができる組織ができました。

いま本のデザイン事業には町工場のスーパー職人的デザイナーはいませんが、休日出勤も残業もないクリエイティブチームとして機能するようになりました。

ここ数年何をしていたのか - コンサルタントとして

編集者と経営者、2つの側面で経営の現場に向きあったこの数年は、ネットで情報発信を研究実践する期間ともなりました。

出版デザイン事業の経営者として、ブログやSNSで情報発信を実践する中で、儲けを作るため=事業開発や集客や人材募集の情報発信に、編集デザイン技術を活用できることに気づきました。

そこで、私自身の知見と技術をもとにコンサルタントとして他社経営の現場に入り、経営者や社員の方々と定例編集会議を開き、コンテンツ制作と発信を実践的に支援しています。

導入から2年ほどになりますが、メルマガ、ウェブサイトリニューアル、採用広告制作など各種コンテンツをデザインし、いよいよ単行本を出版する直前まで整いました。

これから何をしようとしているのか

編集者、経営者、コンサルタントの実践で得た知見と技術と組織を活かし、冒頭で伝えた新たな事業開発に着手しました。

開発する事業は、コンテンツの企画制作サービスを提供し、そこで制作したコンテンツを商品として出版・配信する事業です。コンサルティング+マルチプロダクト戦略で、顧客の価値を引き出す資産価値の高いコンテンツを制作します。

実現には組織が必要なため、開発と組織構築と人材登用を同時並行で進めますが、販売という未経験分野に挑戦する時間と資金も必要です。

この実践と資金を確保のため、事業開発を経営者の理念と事業の価値を伝えるメディアをデザインするパートナー・編集者として、期間限定的にコンサルティングに取り組みます。






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