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Google I/O 2018 デザイン関連セッション紹介

今年も明日からGoogle I/Oです(というかあと数時間後!)

150近いセッションの中に今年もいろいろとデザイン関連のセッションがあるので自分用のメモだけだともったいないのでnoteで公開しておこう、と思いました。というかnoteを使ってみるテスト、ですw

# 3日目未チェックだったのてチェックしてから…と思ってたらドタバタしてて離陸してしまい公開が直前になってしまいました(汗) 

ちなみに今年のテーマは Platforms、Grow & Earn、Building on Mobile そしてBeyond Mobile の4つ。

2018/05/08 - Day 1

10AM - 11:30AM: Google Keynote @Amphitheatre

キーノート。一番エキサイティングでもっとも盛り上がる枠。今年も何かびっくりするような発表があるでしょうか?お楽しみ。

12:45PM - 1:45PM: Developer Keynote @Amphitheatre

具体的な技術やプロダクトにフォーカスしたキーノート。デザイナー的にはこちらのキーノートの方がより実践的な話を聞けるかと思います。去年のI/OではKotlinの発表やPWAのTwitterの事例、Firebaseとかもろもろ紹介されました。今年の目玉はなんでしょう?

2PM - 3PM: [Session] Customize Material Components for your product @Stage6

AndroidやiOS、WebサイトやFlutter向けにMaterial Designをカスタマイズして素早く美しいプロダクトを作れる最新のMaterial Design Component(MDC)の解説。Material DesignチームのCreative DirectorのRachel Been (@rachelbeen) (Material Designの紹介ビデオで革ジャン着てた元気いいねーチャン)とお馴染みのMaterial DesignチームリーダーRich Fulcher@richfulcher)、それとMaterial Designエンジニア・リードのJosh Estelle (@jestelle)の講演。マテデ大好きっ子は必須なセッションです。いつの間にかMDCの取り組みでFlutterの比重が大きくなっている感じが個人的にはいい感じです。

2PM - 3PM: [App Review] Flutter apps @Tent-F

日本ではまだ火がついてないけど、去年のI/Oでは個人的に一番の衝撃だったクロスプラットフォーム開発環境のFlutter、それに特化したアプリ・レビュー時間。FlutterのエンジニアリングチームとMaterial Designチームがレビューをしてくれます。MDCのセッションと同じ時間枠なので、まだFlutterで開発した事ない場合はFlutterの話もある(はず)のMDCのセッションに行くほうが良いかもしれません。Flutterな人には、5PMから[Office Hour] FlutterもTent-Bであります。

5PM - 6PM: [Session] Actions on Google 101 for Android developers @Stage6

Google AssistantプラットフォームのActions on Google (AoG)についてAndroid開発者向けの事始め的なセッション。実践的なヒントやトリック、UXガイドなど。VUI的なデザインセッションというよりもUXガイダンス(お作法)的な話かと。(会場がStage2からStage6に変更されてる模様)

5PM - 6PM: [Session] Build great Material Design products across platforms @Stage4

アジェンダには「Android、iOS、WebそしてFlutterのためのクロスプラットフォーム開発のためのMaterial Designの新しいツールとオープンソースコード(cross-platform development with Material Design’s new tools and open-source code—for Android, iOS, web, and Flutter.)」と書いてある通り、最新のMDCツールとオープンソースプロジェクトの紹介です。セッションはAndroid Design & Developer AdvocateのNick Butcher@crafty)、Material Designチームでガイドライン等を担当しているUXリードのJonathan Chung@jonkchung)、iOSとFlutterのMDCを担当しているエンジニアのWill Larcheの3人が担当。

6PM - 7PM: [Session] Designing for inclusion: insights from John Maeda and Hannah Beachler @Stage6

かなり早い段階でシート(事前予約)が埋まってしまったセッション。今年のI/Oはセッションテーマにkeynoteというテーマが新たに加わってます。技術的な話や開発話ではなく、テクノジーの未来とか純粋に開発者をインスパイヤーするような対談形式のセッション枠が夜に追加されました。その最初のセッションはジョン前田@johnmaeda)による昨今のデザイン業界のテーマでもある「インクルージョン・デザイン」です。対談の相手はHannah Beachler@chinchilla1970)。誰それ?的な人も多いと思いますが、マーベル映画『Black Panther』のプロダクション・デザイナーです。『スパイダーマン・ホームカミング続編(タイトル未定)』のデザインも担当するという話も出てます。で、セッションでは話題になったワカンダの「アフロ・フューチャリズム」についての話もでるようです。ワカンダフォーエバー!!

6PM - 7PM: [Office Hour] UX writing @Tent-E

Google UXチームによるUXライティング・レビュー。日本だとまだあまり認知されてないですが海外だとUX Writerという職種が昔からあります。いわゆるエージェンシーのコピーライター業に近いです(とはいっても国内のエージェンシーだとデジタル専門でコンテンツに特化したコピーライターはまだまだ少ないですが)。UX writingのオフィス・アワーではアプリやWebサービスなどのライティングやプロダクト戦略、ネーミング、コンテツのトンマナ等々についてのアドバイスを受ける事が可能(英語だけど)。ジョン前田とハナー・ビーチラーのセッションにあぶれたら行くのも良いかもしれません。というより現地行ってる人は、セッションは後日YouTubeで見れますのでせっかくだからオフィス・アワーで色々と質問とかした方が良いかもしれません。当日スタッフがいない場合は置いてるPixelbookに質問を書いておけばI/O期間中か後からメールで返信あるそうです。

All day: Codelabs @Tent-F

ハンズオンでその場で学習するCodelab。今年は初めてデザイナー向けにMDCツールとワークフローのCode Labなども予定されているそうです。具体的な内容は明日の当日の午後に公開?3日間通してあります。

All day?: Box Table & App Review @Tent-F

Material DesignチームやUXチームのメンバーと10分間(ぐらい)、テーブルで膝を突き合わせて色々な話をする時間が設けられているそうです。例年だとアプリ・レビューとしてやっています。会場に黒板やホワイトボードが置いてあるので、希望する時間枠に名前を書き込んで予約してメンバーにアプリのアドバイスやMDCについての質問・フィードバックをする事が可能です。アプリ開発している方はセッションそっちのけでこちらを有効活用すると良いと思います。

2018/05/09 - Day 2

8:30AM – 9:30AM: [Office Hour] UX Writing @Tent-E

初日の最終時間枠のオフィス・アワーと同じもの(初日の最終枠と二日目の朝イチ枠ってかなり人がいかない枠(;´∀`)

8:30AM - 9:30AM: [Session] Best practices to design AR applications @Stage6

ARデザインに関するセッション。Googleとして今まで蓄積したノウハウ、ベストプラクティスやティップスの紹介。登壇者はGoogle AR/VR PlatformのデザインリードのAlex Faaborg@faaborg、元Firefoxのプリンシバルデザイナー)とGoogle DaydreamチームのVR/AR/XR UXデザイナーのAlesha Unpingco@aleshalesha)。

8:30AM - 9:30AM: [Session] Code beautiful UI with Flutter and Material Design @Stage3

去年のI/OでもあったFlutterのデザインセッション。iOSとAndroid向けにシングルコードで美しいアプリを進化した最新版MDCを使いながらにどれだけ簡単にリッチなアニメーションを実現できるか?そして標準UIコンポーネントやレイアウトを自由にカスタマイズしながどれだけ時間をたn実装できるかを紹介する(実演する?)セッション。登壇者はMaterial DesignチームでiOSとFlutterのMDCを担当してるエンジニアのWill LarcheとFuchsiaのUIエンジニアのMary Xia

9:30AM - 10:30AM: [Session] Leverage Google Identity to reduce sign in friction and abuse @Stage5

どんなサービスでもペインポイントになるログイン/Sign-in体験の負荷軽減についてのセッション。デザインというよりもユーザー体験として様々な技術のお話とかそんな感じ?GoogleのSign-in関連(スマートロック・パスワードとかFirebase AuthenticationとかSSOとかOAuth2などなど)なFederated IdentityチームのGooglerが複数登壇予定。これに合わせてかアプリ・レビューでオンボーディング体験のレビューがTent-Fであります。

9:30AM - 10:30AM: [Office Hour] Material Components for Android, iOS, Web, and Flutter @Tent-E

Material Design Components (MDC) のオフィス・アワー。初日のMDCのセッションについての質問や、直接MDCや最新のMDCツール、Material Designについての具体的な質問やアドバイス、フィードバックやアプリ・レビューを受ける時間と考えたら現地参加者にとってはとても有意義な時間です(1-on-1のアプリのデザイン・レビューは会期中ずっとTent-Fでやってます。)

10:30AM - 11:30AM: [App Review] Onboarding experience @Tent-F

プロダクトとの最初の接点となるオンボーディング体験にフォーカスしたアプリ・レビュー。いわゆるWow!体験をどうやって感じてもらえるか?のデザイン原則やパターン、戦略などをインターナショナル・オーディエンス(i18n)向けのデザイン経験が豊富なGoogleのデザイナーやリサーチャーがレビューしてくれます。明日の1:30PMからも同じレビューがあります。

11:30AM - 12:30PM: [Session] Challenges and learnings of building for the next billion users @Stage3

去年のI/Oでも好評だったThe Next Billion Users(次の10億の人)を視野にいれたプロダクトやサービス開発を理解するためのセッション。生活する地域や話す言語、様々なインターネット環境下でのよりより体験をふまえたアプリ群(DatallyとかFiles Goとかその他)で使われている技術(Audio QRとかOffline P2Pコネクションとか)の開発話とかデザイン話。デザインよりもアクセシビリティ話な気もします。セッションの後にオフィス・アワーもあります。

11:30AM - 12:30PM: [Session] Design Actions for the Google Assistant: beyond smart speakers, to phones and smart displays @Stage2

スピーカーやスマホ、スマートディスプレイなど様々なデバイスを考慮して一貫性のある体験をデザインするのはとても大変です。どんな事に気をつけて、どうデザインしていくのがよいのか、どういうタイミングでVoiceを補完する視覚的なサインをだすべきか等々、いくつかの事例紹介とともに考えていくセッションのようです。Google Assistantチームのシニア・インタラクションデザイナーSaba Zaidiも登壇します。

12:30PM – 1:30PM: [Session] The value of immersive design sprints @Stage7
エマージング市場のデザイン上の解決策を導き出す時にGoogleはどのようにImmersive research technique(没入型の調査方法)を使っていたかについてのディスカッション・セッション。マーケットに注力したエスノグラフィ調査(フィールドワーク)とデザインスプリントの合せ技でチーム全体でどのように『共感』を得れるか、と書いた方がわかりやすいかもしれません。デザインスプリント関連のセッションとしては今年のI/Oはこれ一本です(理由?は後述)登壇者はGoogle Station(エマージング市場向けのWi-Fiサービス)のプロダクトマネジャー Sumier PhalakeとChromeチームのインタラクションデザイナーのBurgan Shealy@burganshealy)。

2:30PM – 3:30PM: [Session] Design, machine learning, and creativity @Stage3
デザインと機械学習、クリエイティビティについてのパネル・ディスカッション。今年新設されたKeynote枠のセッションです。けっこう大きな括りですが、デザイナーが機械学習にどう向き合っているか、様々な実験を通してえられたインスプレーションについて考えをシェアするようです。機械学習とアートは常に関心を集めるテーマでもあるのでシート(予約席)がゲットできてた人はラッキーです!(こちらも早々に席がうまったセッションです)登壇者はGoogle Brain Project "Magenta"のリーダーでプリンシバル・リサーチサイエンティストのDouglas Eck@douglas_eck)、Googleのインハウスエージェンシー&実験工房のGoogle Creative Labのプロダクション・ヘッドのBrenda Fogg、Google DoodlesのプリンシバルデザイナーおよびGoogle Assistantの"パーソナリティ"担当のRyan Germick@ryangermick)、そしてGoogle Homeやウェラブル製品のデザインディレクター/工業デザイナーおよび全ハードウェア製品のCMF担当のIsabelle OlssonGoogle GLASSの人といった方がわかりやすい)。メンバー、最強です!!

3:30PM - 4:30PM: [Office Hour] Running impactful research for your @Tent-B

Googleの各プロダクトのUXリサーチャーとのオフィス・アワー。専任のUXリサーチャーを抱えている企業は日本では少ないので、時間があれば意見交換するいい機会と思います。

4:30PM - 5:30PM: [Session] How to incorporate what's new with Material Design in your code base @Stage8

最新のMDCツールやコンポーネントを使ってデザインや機能性をどのように改善できるか?さらに既存のコードに追加する場合は?などの解説。 登壇者はMDCのWebコンポーネントチームでMDC Webコンポーネントのオープンソース・レポジトリを担当しているテックリード兼マネージャーのLynn JepsenとMDCチームで各プラットフォームのライブラリを担当しているAdrian Secord@ajsecord)。マテデ大好きっ子はもちろん出席必須。

All day: Codelabs @Tent-F

初日同様に終日Codelabがあります。

2018/05/10 - Day 3(最終日)

# 3日目もデザイン関連のセッションが複数あります。が、朝から昼過ぎまで別の予定が入ってたのであまりチェックしてなかった…w 気が向いたら明日以降に追記しますm(_ _)me

その他 +α

公式サイトの右側にあるFilterアイコンからTopicsでdesignだけチェックすればデザイン関係のものだけ確認できます。いちおうこちらの記事で該当するセッションは(3日目以外)カバーしているはずです。

あとGoogle DesignのサイトでもGoogle Designチーム推薦のデザイン関連セッションが紹介されているのでそちらも参考にどうぞ。こちらはリアルタイムで更新されるようです。I/O 2018: Our Definitive Guide to Design 

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こうして見ると個人的にチェックしているためか、全体的にFlutterと共にMDCの全力で取り組んでいる印象があるようなないような…w

一方、去年後半から力がはいっている(はずの)VUIやConversational Design関連のセッションがないのが気になるところです。デザインスプリント系の話は去年同様セッション一つでしたが、今後はSPRINT CONFERENCEの方で展開していくのかな?と思ったりしてます。

あと今回のI/OでMaterial Design 2.0が発表さえるのではないか?という噂がくすぶってましたが、さてどーなるのだろう…。


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