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好きな写真家

Twitter(こちらの方が好きな呼び名なのでこう呼びます)でフォローさせてもらっている人の投稿で考えたことがある。

簡単にその内容をまとめると【これだけは知っといた方がいい有名な写真家は?】という感じ。

個人的にはこのnoteでも何度か書いている【長倉洋海】さん一択なのだが〝写真家〟さらに〝これだけは〟となると、一般的な方のほうがいいかと思い【セバスチャン・サルガド】【エリオット・アーウィット】を紹介した。
(これもなかなか一般的ではないかもしれないが...)

その後、たくさんコメント・引用されていて凄いことになっていた。

そんなことがありたくさんの写真家の名前を見たので、私も自分の知っている範囲で好きな写真家(写真を撮る人という意味で)をまとめてみようと思った。
あくまで自分の中でのまとめなので敬称略で5人選びました。

長倉洋海

まず初めはなんといっても長倉洋海(ながくらひろみ)さん!

写真を始めようと決めた時に、偶然手に取った写真集に惹き込まれ『自分が撮りたい写真(場所・人は別として)はこんな感じだ!』と思ってからずっと好きな写真家。

元々は誰もがイメージする戦場カメラマンとしての成功を求めていたが、実際に戦地に赴くなかで現地の人々、中でも子どもたちとの関わりの中で、報道の素材としての写真から生きている人を写す写真へと変わっていった。

彼の写真を通して伝えたい世界を100%理解できていないのかもしれないが、私にはとても響いた。

私自身も旅を通じて様々な人たちとの出会いから感じたことがたくさんある。
その感覚を呼び戻してくれる写真を撮る方で自分の中では1番の写真家(フォトジャーナリスト)である。

エリオット・アーウィット

昨年(2023年)に亡くなったが、マグナム・フォト(キャパやブレッソン が設立した国際的な写真集団)のメンバー。

報道写真家としてドキュメンタリー要素の強い写真もあるのだが、どこかユーモアや人間臭さを感じる写真を見せてくれる。

報道写真は決定的な瞬間を求めることが多いのだが、世界的に大きな一枚を切り取ることもあれば、ありふれた日常の中の決定的瞬間を写し出すこともできる。

彼の写真からは美しさと楽しさを感じることができる。

セバスチャン・サルガド

【神の眼を持つ写真家】と言われているが、本当にそう思う。

サルガドの雰囲気に寄せる現像は今の時代なら似たようにすることは可能だろうが、構図からタイミング、写真を通して伝えたいことまでが完璧に仕上がっている。

彼の人生自体も壮絶だが、報道と芸術が入り混じる素晴らしい写真を見せてくれる。

平面・さらにモノクロのはずなのに立体感・色を感じられる写真は衝撃的。

ロバート・メープルソープ

数年前から花の写真を撮るようになって知った写真家。

きっかけは花の写真だったが、知っている人にしてみればメープルソープといえば花よりもポートレートやヌードのイメージが強いかもしれない。

撮った写真からは彼の生きた1980年代のニューヨークの世界が表されている気がする。

しかも、最高の美意識を持って表現された世界。

性の多様化という言葉が常識になっている現代とは違い、当時の社会だったからこその緊張感や鋭さの中で創りあげらている彼の写真の美しさは凄い刺激をくれる。

アンリ=カルティエ・ブレッソン

こちらは定番かもしれないが、ブレッソンの写真が好き。

元々聞いたことはあったのだが、それほど興味がなく...

しかし、数年前にマニュアル露出で撮影するようになった時に色々とネットで調べていると出てきた〝サニー16〟の考え方。

その中で1番興味を持ったのが、ブレッソンは撮影時にサニー16のような基本の露出の考えを持ち、レンズの焦点距離(50mm)をほぼ変えない。

それを知って改めて写真を見ると、それでこんな写真を撮れるのか!と衝撃を受けて好きになってきた。

スナップは日常を切り取るはずだが、その日常に芸術性がありそれを写し出すために考え尽くされている。

スナップというものの奥深さを教えてくれた写真家。

おわりに

この他にも好きな写真家、というよりも私にとって好きな写真を撮る方は大勢いる。

元々は自分の見える世界を残したいと思って写真を始めたが、改めて考えてみると報道写真の撮り方が好きなようだ。

沢田教一、石川文洋、ジェームズ・ナクトウェイ、、、何故か体験したことがないにも関わらず戦場カメラマンの人たちの写真に惹き込まれた。

被写体のインパクトもあるのかもしれないが、それぞれ撮った人たちが写真を通して伝えたいことが感じられる気がした。

その中で長倉さんやアーウィットに興味を持ったということは、私は人間臭さを感じられる写真が好きなのかもしれない。

今回好きな写真家をまとめたことで自分の好きな写真を思い起こすことができた。

好きな写真は人それぞれ。
多くの写真を見るということも写真の楽しみの一つだと思えた。


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